ママモル

子供の健康を守る米国のサイト『Safbaby』が運営するウェブマガジン

アレルギーの治療方法と年齢による変化

 近年、アレルギーを持つ人は年々増加傾向にあります。昔はアレルギー体質を持っていてもアレルギーを発症する人は現代ほど多くはなかった、とよく言われます。それはなぜかというと、清潔すぎない環境、環境汚染が少なかったこと、食品添加物が少なかったこと、ストレスが少なかったことなどにより、免疫バランスが良好に保たれていたことなどが原因であるとされています。それに対し、現代はアレルギーを非常に起こしやすい環境にあり、そればかりか、重症化してますます治りにくくなってきています。このようなアレルギーを治す方法、また、アレルギーの症状が年齢によってどのように悪化していくか、ということについて解説していきます。

アレルギーの治療法

■病院での治療

1.出てしまった症状を抑える方法

 病院での治療は主に薬物治療となります。アレルギーの症状によって、抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤、ステロイドなどの飲み薬や塗り薬が使われます。これらは対症療法(症状を和らげる治療)であって、根本的にアレルギー自体を治すものではありません。特にステロイドでは副作用が起こることもあります。また、アナフィラキシーショックが起こった場合にはエピネフリンの投与が必要となります。

2.根本的にアレルギーを治す方法(免疫療法、減感作療法)

 根本的にアレルギー反応を起こさないようにする方法です。花粉症やダニアレルギーなどに対し、ごく少量のアレルゲンを長期間にわたって注射し、免疫をつけ、アレルギーが起こらないようにするものです。これは3年ほど治療期間もかかることがあり、根気のいる治療となります。

 最近では注射ではなく、経口減感作療法といって、花粉やダニなどのアレルゲンのエキスを舌下に垂らして作用させる方法もあります。食物アレルギーの場合は、症状が出ない程度の原因食物を食べて、徐々に量を増やして最終的にその食物に対して耐性をつける、という方法をとります。

■日常生活での改善方法

1.アレルゲンを回避する

 アレルギーが起こらないようにするためには、原因となるアレルゲンを避けることが基本です。そのためには次のようなことに注意しましょう。

・アレルゲンとなる食材を口にしない
・花粉の飛ぶ時期はなるべく外出しない、洗濯物を外に干さない、空気清浄機をつける
・ダニアレルギーの場合は、部屋を清潔にする、換気を十分に行う
・喘息の場合は、花粉やダニなどのアレルゲンを避ける、風邪をひかないようにする

2.スキンケア

・皮膚トラブルを起こさないように清潔・保湿に気をつける
・爪を短くしてなるべく搔かないようにする

3.食生活の改善

・食品添加物、化学調味料を避ける
・バランスのとれた食事をする
・腸内環境を整えるようにする
・同じ食べ物を繰り返し食べ続けない
・悪い脂肪酸を摂らない

4.免疫バランスを整える

・睡眠をしっかり取り、健康に気を使う
・ストレスをためすぎない

アレルギーの年齢による変化

 アレルギーは「生まれ持った遺伝的な要因」と「環境要因」の両方が関わっていると言われています。つまり生まれ持ったアレルギー体質にアレルゲン(食べ物、ハウスダスト、花粉など)への接触、大気汚染、受動喫煙、ウイルスへの感染などが起こることによって、アレルギーを発症し、成長に伴って様々なアレルゲンに触れることにより、アレルギーの症状がだんだんと変化していきます。

 このようにアレルギーの症状が成長に伴って次々に現れてくることを「アレルギーマーチ」と呼びます。一般的には乳児期に乳児湿疹や食物アレルギーを発症→アトピー性皮膚炎→喘息→アレルギー性結膜炎→アレルギー性鼻炎というような経過をたどることが多いですが、これらの順番は変わることもあります。また、喘息などは思春期には治ってしまう場合が7割ほどで、残りは成人喘息へ移行していきますが、花粉症による鼻炎などは治りにくかったり、食物アレルギーに関しては学童期以降に出てくるものがあったり、現れ方は様々です。

まとめ

 アレルギーの発症には様々な要因が関係しているため、生活していく上でその原因をすべて取り除くことは不可能です。アレルギーを発症させないよう、食べさせ方に気をつけるなど予防手段を取るのはとても大事ですが、子ども自身の素因もあるので、もし発症してしまった場合には、それ自体に早く気付くこと、そして、適切な治療と対処法をとることで症状をコントロールしていくことがアレルギーを悪化させないために大切なことだと言えるでしょう。

EARTH CHILD アースチャイルド


ページの
先頭に戻る