ママモル

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子供の免疫力を高める成分トップ10

文:SafBabyのヘルスエキスパート、Dr. モーリー・クラーク 編集者:Yayoi

 寒い冬は感染症にかかりやすい季節です。その脅威を防ぐ免疫力を高めることができる栄養素をランキング形式にして紹介いたします。そのトップは誰でも知っているあのビタミン。さあ、早速チェックしてみましょう!
SafBabyの創設者サンドラ・ブラムさん及びサマンサ・フォクス・オルソンさんからのご紹介

 風邪やインフルエンザが流行する季節。子供たちがクシャミや咳をし始め、ウイルスが拡散する時期です。

 私たちは子供の免疫力を高める成分に関する情報を得るため、SafBabyのヘルスエキスパート、Dr. モーリー・クラーク(自然療法学博士・同種療法学博士・鍼療法士)のもとを訪ねました。

 ご一緒に子供の免疫システムを強い状態に保ちましょう!

子供の免疫力を高める成分トップ10

1位 ビタミンC

vitaminC 現代社会において、ビタミンCはナチュラルヘルス分野のトップの位置をキープし続けている、スーパースター的存在です。

 近年、抗酸化剤として、さらには免疫システムを補助する主要ビタミンとして非常に重要な機能を持つことが分かり、ますます人体に欠かせない栄養素となりました。

 環境毒素の解毒を助ける、細胞の修復を行う、さらに免疫を補助したり守ったりするなど、人間の体内プロセスの大部分をビタミンCがサポートしているのです。

 しかし、人間は体内でビタミンCを生成することができません。そのため私たちは外部からこの必須ビタミンを取り入れる必要があるのです。

 ビタミンCは人間の免疫システムを構成するいくつかの要素に、直接働きます。

 例えば、ビタミンCは白血球、中でも特に好中球、リンパ球、および食細胞の生成や機能を刺激することが示されました。この3つは重要な免疫細胞で、風邪や咳、インフルエンザなどの感染症の予防と治療に深く関わっているのです。(「Adv Nutr Res」1994年より)

 研究により、風邪やインフルエンザの初期症状が現れた際にビタミンCを摂取することで、治るまでの時間が短くなったり、症状の悪化を抑えたりすることが明らかになっています。(「コクラン・レビュー」より)

 ビタミンCの効果を最大限にするには毎日摂取することです。体調不良のときだけでなく日常的に取ることで、その絶大な効果によって身体や免疫システムが強くなり、子供の周りで流行っている病気に感染するリスクを減らせるのです。

2位 ビタミンD3

 ビタミンD3はビタミン界の新たなスターです。

 近年、「なぜビタミンD3を適度に摂取することが、免疫システムの機能が活性化するために役立つのか?」というテーマに着目した研究が数多く行われるようになりました。

 その結果、「感染症との戦いに直接関わる免疫細胞には独自のビタミンD受容体があり、毎日十分な量のビタミンDを受けている時のみきちんと機能し、反応を行う」ということが明らかになりました。

 2010年に行われたある研究では、子供が1日に1,200 IUのビタミンD3を摂取した場合、A型インフルエンザに感染する可能性が42 %も低くなることが分かりました。この実験は冬のインフルエンザが最も流行する時期に340人の子供を対象に行い、その後4か月間追跡調査したものです。

 参加者の半数には1,200 IUのビタミンD入りの錠剤、残り半数には偽薬の錠剤を配布しました。

 その結果、ビタミンDを服用していたグループは、偽薬を服用していたグループより感染率が42%も少なかったのです。(雑誌「The American Journal of Clinical Nutrition」2010年より)。
冬の間は、お子さんにビタミンD3とビタミンCを一緒に毎日取らせましょう。
免疫力を向上させる素晴らしい方法です。

3位 コロストラム(初乳)

 コロストラムは人間が生まれて初めて摂取する、最も上質な養分です。

 出産後の最初の2~3日、母親の胸から生まれたばかりの赤ちゃんに飲ませるものは「母乳」ではなく、「コロストラム(初乳)」なのです。

 コロストラムは不可欠な免疫成分のすべてを母親から新生児へと運ぶ働きをします。これにより、赤ちゃんは免疫によって外部から直ちに保護されると同時に、自身の免疫システム機能をスタートさせるための免疫性因子や栄養素を得ることができるのです。

 また、「免疫ブログリン」や細菌やウイルスを破壊する「リソソーム」、抗ウイルス機能を果たす「リンホカイン」などさまざまな免疫成分一式もこの栄養素に含まれています。

 なかでも「プロリンリッチペプチド(PRP)」が含まれていることは注目すべきです。このPRPはウイルス感染を予防し、ナチュラルキラーT細胞の活動を刺激するほか、免疫システムの異なる多くのパーツが効果的に情報伝達を行い、全体として正しく完璧な免疫反応が出るような働きをします。
コロストラムは非常に重要で免疫効果の高いサプリメントです。
インフルエンザワクチンとコロストラムの効果を比較した2007年の研究によれば、ワクチンよりも効果的にインフルエンザを予防できることが分かったほどです。

実験結果:「健康的な被験者およびハイリスク心循環系疾患患者対象のグループ別実験において、コロストラムは両グループともインフルエンザ予防の点でワクチンの最低3倍は効果的であり、かつコスト効率の非常に高いことを示した」(「Clinical and Applied Thrombosis/Hemostasis」2007年4月掲載)

4位 プロバイオティクス

probiotics プロバイオティクスは人間の消化管内で非常に多くの重要な役割を果たしており、そのため“フレンドリーな”細菌と呼ばれることもあります。

 もし乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌が存在しなければ、人間の身体は食物からの栄養素の大半を活用できず、消化管は細菌やウイルスによる感染をはるかに受けやすくなります。

 この“フレンドリーな”細菌は、私たちが摂取した食物に含まれる栄養分の消化や吸収を助ける一方、食物内に潜んでいるかもしれない有害な細菌やウイルスから私たちを保護しているのです。
長年、自然療法医たちは忠告し続けています。
「消化器官を清潔かつ強い状態に維持せよ、そうすれば免疫機能も強靭なものであり続けるだろう」。

 最近の医学知識を考慮すると、自然療法医による上記の発言に完全に同意できるでしょう。というのは、現在、私たちが免疫システムのなんと70%が腸の周囲に位置しており、プロバイオティクスによって腸内環境を健康的に維持することで、免疫システムも健康的かつ強い状態に保たれるということを知っているからです。

 プロバイオティクスである好酸性乳酸桿菌とビフィズス菌が3~5歳の子供に与える影響を18ヶ月間にわたって調査した研究があります。この研究は子供たちを3つのグループに分けられ、それぞれ成分の違う牛乳を飲み続けるものです。

 1番目のグループ(以下、①グループとする)には好酸性乳酸桿菌入りの牛乳、2番目のグループ(以下、②グループとする)には好酸性乳酸桿菌とビフィズス菌の2種類入りの牛乳、3番目のグループ(以下、③グループとする)には乳酸菌の入っていない普通の牛乳を調査期間中に飲ませました。

  • ①グループが発熱、咳、鼻水を発症する率は、③グループと比較してそれぞれ53%、42%、28%低い。
  • ②グループが発熱、咳、鼻水を発症する率は、③グループと比較してそれぞれ72%、62%、59%低い。
  • ①グループおよび②グループが風邪をひいた場合でも、回復に要する時間は、③グループと比較してそれぞれ32%、48%早い。さらに、①グループおよび②グループが回復時に服用した抗生物質の量も少ない傾向が見られた(①グループが68%、②グループが84%少ない)。

5位 エキナセア

Echinacea ハーブの抽出液であるエキナセアは、昔から自然療法医学で使われているほか、今ではあらゆるタイプの風邪や咳、インフルエンザの予防と治療のため、日常的に処方薬としても用いられています。

 また、最近の研究では、エキナセア内に存在する「エキナコシド」という成分に抗菌作用があるほか、白血球・リンパ球・単球・サイトカインのような免疫細胞の生成や活動を増やし、免疫反応を刺激・強化する能力も備えていることが分かってきました。

 このようにその効果が広く知られる一方で、近年、風邪やインフルエンザの治療薬としてのエキナセアの効果に疑問を呈する報告書や結論が次々と発表されているのも事実です。この種の反論はおそらく、実験で使用されたエキナセアの量や質の違いにより発生したものであり、エキナセアに効果がないということを示すものではないでしょう。

 コネチカット大学の研究者グループは、風邪の予防や治療目的でのエキナセアについて調べた14本の研究結果を1つにまとめました。

 これによるとエキナセアの強力な効果が分かります。

 エキナセアサプリメントを服用することで、風邪をひくリスクが58%減るほか、さらにビタミンCを併用することで86%減少することが明らかになったのです。

6位 エルダーベリー(セイヨウニワトコ)

elderberry歴史的に、エルダーベリーも自然療法の薬として幅広く使用されてきたものの1つです。主に咳や風邪、インフルエンザの予防と治療に用いられています。
現代科学では、エルダーベリーに薬としての効果があることがすでに確認されています。
1995年、イスラエルの研究グループがエルダーベリーエキスを用いて、インフルエンザを発症した患者の治療を行った実験結果を発表しました。

 これによると、エルダーベリーによる治療を受けた被験者グループの93%で、2日以内に発熱を含む症状の大幅な改善が見られたということです。また、エルダーベリーによる治療を受けたグループのほぼ90%が2~3日以内に完治しています。

 一方、エルダーベリーを用いなかったグループでは、6日以内に症状の改善を示した患者は91%だけでした。

 2011年にはドイツの研究グループが、エルダーベリーの濃縮エキスでインフルエンザA型・B型ウイルス、および上気道感染に関連した細菌の繁殖を防げることを発表しました。

 最新の2012年の研究では、ヒトインフルエンザウイルスを感染させたマウスを使ったエルダーベリーの効果を調査しています。これによると、エルダーベリーの経口投与がウイルスの増加を抑え、マウスの免疫システムとインフルエンザに対抗する能力を大幅に強化することが分かりました。この論文の著者は「エルダーベリーには免疫反応を刺激し、ウイルスの感染を阻止する有益な効果がある」と結論づけています。

 このように、エルダーベリーは風邪やインフルエンザの予防や治療に役立つ、最も効果的なハーブの1つなのです。

7位 オリーブの葉エキス

olive-leaf-extract おそらく、様々な感染症に対処できる最も古いハーブ治療薬といえば「オリーブの葉」でしょう。

 「聖書に記された時代と同じ頃、すでにオリーブの葉エキスが医療目的で使われていた」ということを示す資料が見つかっています。現代科学はこの歴史的な効果に再注目しており、私たちは非常に多くの細菌やウイルスに対処するオリーブの葉の効果を把握しつつあります。

 医学ジャーナル誌「Alternative Medicine Review」によると「オリーブの葉の主な構成物質は『オレウロペイン』というもので、他の成分にはエステル、多種のイリドイド、ルチン、アピゲニン、 ルテオリンなどが含まれています。これらの成分によりオリーブの葉には抗炎症作用や抗菌性があるほか、風邪やインフルエンザウイルスに含まれるタンパク質に作用して感染を防止していると考えられます」。

 また、「Zest for Life」には別の見解が掲載されています。「オリーブの葉はウイルス特有のあらゆるシステムを選別したうえで遮断すると思われます。つまり、この研究によってオリーブの葉が真の抗ウイルス物質である可能性が示されているのです」。1

 上記の研究結果では、オリーブの葉エキスが侵入した微生物と戦う体内機能を、2種類の段階で強化していることが分かります。
第1段階は侵入した細菌やウイルスを取り囲み、破壊するような免疫システムを活性化します。続く第2段階では細菌やウイルスが増殖し、感染を引き起こすのを抑制します。

 薬学の世界でも、細菌とウイルスの両方を直に抑制できるハーブエキスの存在は極めてまれです。

 数千年にわたり、オリーブの葉は様々な医学的問題を治療・予防するために用いられてきました。実際、免疫システムによる風邪やインフルエンザの予防を促進するため世界中で使用されています。

 その予防に、オリーブの葉は最適な治療薬の1つと言えるでしょう。

8位 カラマツアラビノガラクタン

 カラマツアラビノガラクタンは、エキナセアやエルダーベリー、オリーブの葉に比べれば知名度が低いかもしれません。しかし、これも免疫力を高める優れた効果が実証されたハーブエキスの1つなのです。

 カラマツアラビノガラクタンはセイヨウカラマツの樹から生成されます。白い粉状で販売されており、味が良く、水やジュースに簡単に溶けます。

 研究によると、カラマツアラビノガラクタンはエキナセアの作用に非常によく似ており、ナチュラルキラー細胞やマクロファージなど、風邪やインフルエンザの予防と治療に有効な免疫細胞を活性化します。

 またカラマツの樹は、ウイルスと戦うために不可欠な免疫物質である、インターフェロンの分泌を増加させることも明らかになっています。(1999年「Alternative Medicine Review」より)

 さらに2013年に発表されたヨーロッパの研究では、カラマツアラビノガラクタンを摂取すると、偽薬投与の場合と比較して、風邪の発症件数を大幅に減少させることが分かりました。(「Current Medical Research and Opinion」 2013年3月号より)

9位 コロイダルシルバー

 2013年に発表された「Journal of Science and Translational Medicine」で、「コロイダルシルバーは抗菌効果がある物質である」という理由やその仕組みについて、ボストン大学の研究チームによる詳しい調査結果が明らかになりました。この研究はコロイダルシルバーの素晴らしい効果を証明しただけでなく、この物質が細菌の細胞壁を事実上分解しその新陳代謝を妨げることで、滅菌をしていく過程も明らかにしたのです。

 なお、コロイダルシルバーが作用する様子や、自然医学の分野で長年にわたって効果的に使用されている理由を明らかにした研究は、これが初めてです。

 この研究においては、コロイダルシルバーは抗生物質と組み合わせた調査が行われました。抗生物質の薬効が、コロイダルシルバーによってどの程度改善されるかがを調べるためです。

 その結果はこのようになりました。

 「コリンズ教授の研究チームが少量のコロイダルシルバーを加えた抗生物質を試験管内実験と尿管感染を起こしたマウスに投与したところ、その両方の事例で、抗生物質を単独で用いた場合に比べ最大で1,000倍の量の細菌を死滅させました。これは正確な数字で、決して誤りではありません。コロイダルシルバーは1,000倍効果的な抗生物質を作り出したのです。」(「Journal of Science and Translational Medicine」 2013年6月号より)
コロイダルシルバーは風邪や咳、インフルエンザの予防や治療に活用できる、
非常に効果的なサプリメントの1つです。
参考:

1)Hupston, F. (2010, December 9). Fight Seasonal Colds and Flu with Olive Leaf Extract. Retrieved from http://www.naturalnews.com.

10位 亜鉛

 亜鉛も、風邪やインフルエンザに対する免疫機能や免疫反応の面で重要な役割を果たすミネラルの1つです。

 抗酸化作用や免疫のサポートを行う主要ビタミンであるビタミンC同様、亜鉛もこれらの重要な免疫システムの働きを担っているのです。
子供の体内の健全な亜鉛レベルを維持することで、危険が及んだ際、さらに効果的に免疫システムが反応します。

 また、細菌やウイルスとの戦いに関わる免疫細胞の正常な発達や機能に、亜鉛が必要とされることがさまざまな研究によって明らかになっています。

 好中球、マクロファージ、ナチュラルキラー細胞、獲得免疫系B細胞・T細胞のような免疫細胞の反応は、免疫システムが風邪や咳、インフルエンザにどのくらい素早く反応し、それを除去するかによって計測することができます。

 さらに亜鉛は、風邪の重症化を防ぎ、風邪をひいている期間も短縮することが明らかになっています。

 13種の治療試験を対象にしたコクラン・レビューによれば、風邪の症状発生から24時間以内にドロップやシロップで亜鉛を摂取すると、症状の程度や期間を減らすことが分かりました。

免疫力を高める成分のまとめ

 免疫力を上げるこれら10種の成分に目を向けると、子供の免疫システムに密接に関わり、それら機能をフルに発揮するために日々必要とされる、ビタミンC・ビタミンD・亜鉛のような栄養素があることに気付くでしょう。持続的に正しくサポートし続ければ、免疫システムは必要な時にきちんと作用します。

 プロバイオティクスはその免疫を持続的にメンテナンスし、保護するために活用できるサプリメントの1つです。

 コロストラムは免疫システムを改善・強化するために、いつでも摂取できるスーパーフードです。上記の研究結果から分かったように、これはインフルエンザの予防という点から見て、通常のワクチンより3倍も効果的なのです。

 また、オリーブの葉・エキナセア・エルダーベリー・カラマツアラビノガラクタンのようなハーブエキスは、免疫力を高め、細菌やウイルスを防ぐユニークな成分を含んでいます。このようなエキスは、風邪やインフルエンザの予防対策や初期症状の治療目的で摂取できます。

 また、コロイダルシルバーは強力な抗菌作用を備えた非常に効果的な栄養素で、これも予防対策や冬季の治療薬として活用できます。

 編集者のコメント: ランキングはいかがでしたか。コロストラムは日本での製造・流通などが法規制されていますが、その他の栄養素は国内でも入手することができます。1位のビタミンCは食品・サプリメントともに選択肢も豊富ですので、ぜひ意識して取り入れてみたいですね。

EARTH CHILD アースチャイルド


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