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子供の健康を守る米国のサイト『Safbaby』が運営するウェブマガジン

口呼吸は子供の顔や、健康に影響を与える2 – サインと解決策

文:Safbabyヘルスエキスパート:Dr. レイモンド・シルクマン  編集者:aesmai

前回の投稿「口呼吸は子供の顔や、健康に影響を与える!」の中で、バイオロジカルデンティストで Safbaby のエキスパートでもあるDr. レイモンド・シルクマンは、度々見過ごされている口呼吸の問題を取り上げました。彼は、通常の鼻呼吸が心身の健康に不可欠な理由や、口呼吸をした場合に子供の体や心に起きる問題について説明しました。

簡潔に言うと、口呼吸は唇・口・歯の慢性的な乾燥を引き起こし、虫歯になる可能性を高めます。また、口呼吸は多くの場合、歯並びの歪み、未発達なアゴ顔面の発育不全、身体構造の変化、酸素不足による集中力やエネルギーの低下を招きます。

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今回の記事は、Dr. シルクマンより、口呼吸の原因や見分け方、正常な呼吸を行うための治療法に焦点を置いて説明します。

口呼吸の原因は?

長期間鼻からの呼吸を妨げると、口呼吸を引き起こす可能性があります。例えば、食物や環境物質へのアレルギー、度重なる風邪は、鼻づまりや鼻水を生じさせ、子供は口から呼吸せざるをえなくなります。

口呼吸を引き起こす他の要因:

  • 扁桃腺やアデノイドの肥大
  • 舌小帯短縮症 (舌の裏側のヒダが短い症状)
  • 交感神経が優位な状態の時(攻撃・逃避反応状態)。多くの場合、心の傷により引き起こされます
  • 母乳育ちではない場合。母乳の赤ちゃんは、舌を付き出す動きで母乳を絞り出します。この動きをしない場合、上顎 (上のアゴ、鼻、眼窩の部分) が適切に発達しない恐れがあります
  • おしゃぶりの必要以上の長期的使用。舌の位置が下がり、口呼吸を促します。

子供の口呼吸の可能性を知らせる症状

子供が鼻呼吸か口呼吸か分からないご両親が大勢います。以下の症状は、子供が口呼吸かどうか判断する手助けとなります。

  • 慢性的な唇の乾燥
  • 目の下のクマ
  • 開いたままの口
  • よだれ、起床時に枕が濡れている
  • 呼吸音が大きい、又は苦しそう
  • 首や頭の前方への傾き
  • 首や肩の痛み
  • 呼吸の間隔が6秒より短い
  • 頻繁な風邪と咳
  • 喘息や、呼吸器系の他の疾患
  • アゴのくぼみ(以下の写真参照)

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  • 扁桃腺やアデノイドの肥大
  • オムツが外れた後のおねしょ
  • 落ち着きがなく、気分が不安定
  • 小鼻が小さく、鼻の幅が狭い(以下の写真参照)

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鼻呼吸へ矯正する治療方法

お子さんが口呼吸かもしれないと思ったら、以下の専門家を探してください:

  1. 歯科医か、口呼吸の幅広い治療経験を持つ医療従事者。根本的なアレルギーを含む、口呼吸の原因が解決されたら、正常な呼吸をするように体を矯正出来ます。歯科医による治療では、歯列弓の発育を助け、舌の位置や呼吸の姿勢を正常に戻すために、口腔内装置/歯列矯正器具を使用する場合があります。注釈:口呼吸に関する知識や治療経験を持つ歯科医は殆どいない為、適切な治療を受けるには、遠方にまで足を運ぶ必要があるかもしれません。
  2.  口腔筋機能療法の専門家(英文のみ)。(咀嚼や飲み込みの為)安静時に使用される顔面の筋肉や舌の機能を正常にして、口呼吸が原因で開いた状態の口を元に戻すために、専門家が1対1のトレーニングを施します。多くの場合歯科医と協力し、更なるケアを提供します。アメリカの郵便番号によるディレクトリ検索はこちら、アメリカの州や国ごとのリストはこちらに掲載しています。

また、自分で出来る治療法もあります。その1つはビューテイコ(英文のみ)法です。ビューテイコ法は、呼吸に関わる症状への対処に役立つ呼吸法です。アメリカでは有資格のインストラクターによるワークショップに参加したり、子供用に作られたDVDのセットの購入が出来ます。DVDには、ビューテイコ専門家へ問い合わせする際のEメールアドレスも添付されています。

myomuncheeもう1つの治療法は、MYOアプライアンス(筋肉を鍛える為の器具)を試す事です。「マンチー・チューワー」や「マイオマンチ―」とも呼ばれるシンプルな器具を使用して、子供のアゴ・口蓋・顔面の発育を促します。1日5~10分程度の使用により、顔面の筋機能が改善される可能性があります。

治療を始めるベストなタイミングは?

口呼吸は深刻な結果を招く可能性があるため、出来るだけ早期に治療を始めるのがベストです。理想的な年齢は、4歳から9歳の間です。研究によると、頭蓋と顔面の発育は4歳までに60%、9歳までに90%が完了します。そして18歳前後で、アゴの発育が完了します。

アゴの発育が特に不十分な場合、治療用の器具を幼児期から使用する場合があります。それ以外の場合は、器具を固定出来るように大臼歯が生えるまで待つほうが適切です。

まとめ

口呼吸は広範囲に影響を及ぼす可能性がありますが、特に早めに対処した場合は矯正することが出来ます。お子さんのあらゆるサインに注意し、口呼吸の治療経験を持つ歯科医を受診して下さい。早期の治療が、口呼吸により生じる症状を矯正する為のカギとなります。

EARTH CHILD アースチャイルド


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