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溶連菌感染症 症状

 溶連菌感染症はこどもによく見られる強いノドの痛みを特徴とする病気です。溶連菌とは「溶血連鎖球菌」という細菌の名前を省略したもので、特に珍しい菌というわけでもなく、私たちの皮膚や体の中にも住んでいる身近な細菌です。溶連菌には多くの種類があり、病原性の強いものがノドに感染して過剰に増殖すると強い痛みや高熱などで大変苦しい思いをします。またお子さんによっては何度も頻繁に繰り返すことがあります。こどもに多い溶連菌感染症の症状について詳しく見ていきましょう。

こどものノドの痛みは溶連菌感染症の可能性が

 お子さんがノドを痛がる場合、風邪を疑う親御さんが多いことでしょう。ノドの痛みは「咽頭炎」を起こしている状態で、通常は風邪のようにウイルスによって引き起こされることが多いのですが、ときどき溶連菌という細菌が感染して起こる場合があります。ちなみにこどもの場合、ノドの痛みのうちの15〜20%くらいは溶連菌感染症が原因と言われています。

 ウイルスが原因の場合は放っておいても短期間で治ってしまうことがほとんどですが、溶連菌感染症の場合、より症状がひどくなり、放っておくとまれに合併症を起こす危険性があります。そうならないためにも、お子さんがノドを痛がる場合には注意深く様子を観察しておく必要があります。

溶連菌感染症にかかりやすい年齢・季節

■好発年齢

 溶連菌感染症はこどもによくみられますが、赤ちゃんが感染することは稀で、だいたい2、3歳頃から小学生に上がるくらいまでの幼児に多く見られる傾向があります。大人もこどもから感染することがあります。

■かかりやすい時期

 溶連菌感染症は1年中うつる可能性がありますが、流行が見られる時期は11月〜4月頃の冬から春先にかけてです。

こどもが溶連菌感染症になったら出る症状

 溶連菌感染症は風邪とよく似ていますが、風邪のように鼻水や咳などの症状がほとんど見られないのが特徴です。典型的な症状としては次の4つがあります。

1.強いノドの炎症

 咽頭炎をおこすことでノドが赤く腫れて強い痛みを引き起こします。ノドの痛みのために吐き気や嘔吐の症状が出たり、物を飲み込む時の痛みのせいで食欲がなくなったりもします。

2.高熱

 突然38度〜39度くらいの高熱が出ることが多く、高熱のため倦怠感(疲れた感じ)も現れます。通常3〜5日ほどで下がります。3歳以下では熱が上がらない場合も多く見られます。

3.発疹

 ノドの痛みと高熱の後には発疹が出ることがよくあります。小さな赤いかゆみを伴う発疹が全身の皮膚に現れてきます。その後は手足の皮がむけてきたりします。

4.イチゴ舌

 舌が白いコケのような物で覆われた後、舌の表面に赤いぶつぶつが現れて来ることがあります。イチゴに似ていることから「イチゴ舌」と呼ばれ、溶連菌感染症の症状の大きな特徴の一つとなっていますが出現するのは約半数と言われています。

 上の症状の他にも

 「扁桃腺の腫れ」「頭痛」「腹痛」「首のリンパ節の腫れ」などの症状が現れることがあります。特に年齢の低いお子さんの場合は典型的な症状を現さない場合もあります。

合併症に注意

 溶連菌感染症で要注意なのは合併症です。場合によっては、適切な治療を受けないと稀に「リウマチ熱」という心臓の弁に障害を残すことのある病気や「急性糸球体腎炎」という腎臓の病気にかかり、腎機能障害が残ってしまうことがあります。

どうやって診断する?

 溶連菌感染症の場合のノドの炎症、発疹、イチゴ舌はかなり特徴的なので目で見てもある程度診断がつきます。通常は確定診断をするために、綿棒でのどの部分を拭って菌を取り、試薬につけて、数分で結果を判定することができます。

まとめ

 溶連菌感染症の症状は辛い症状を起こすことが多いようです。溶連菌感染かどうかは小児科で診察してもらえばすぐにわかりますので、普通の風邪とは違う何かおかしな症状があればすぐに医師に見てもらったほうがよいでしょう。うまく症状を伝えられない小さなお子さんは不機嫌になったり、食欲が落ちることが多いですから、そのようなサインを見逃さないことが大切です。

EARTH CHILD アースチャイルド


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