ママモル

子供の健康を守る米国のサイト『Safbaby』が運営するウェブマガジン

妊婦が食べていいものと食べてはいけないものがある?妊婦の食事を説明します。

 妊娠中は普段より食欲が増える人も多いですが、つわりが長く続き、食べ物を見るだけでも辛くなる人もいます。とはいえ、食事をしなくては身体の健康を保てませんし、赤ちゃんにも充分な栄養を送ることができませんよね。妊娠中に食べても良いものや食べてはいけないものをしっかりと把握し、健康な妊娠生活を送っていきましょう。

妊娠中に食べてはいけないもの

 妊娠中は自分一人の身体ではありません。食べ物を通して赤ちゃんの健康を損なうこともありますので、充分に注意することが必要になります。妊娠中に食べてはいけないものや食べない方が良いものについて見ていきましょう。

トキソプラズマ感染の可能性があるもの

 トキソプラズマは、土の中や動物の体内にいる寄生虫です。妊娠中でなくても感染する恐れはありますが、妊娠中に感染すると胎盤を通して赤ちゃんまで感染する可能性がありますので、トキソプラズマ感染する恐れがある食べ物は極力避けるようにしましょう。

 具体的にはユッケやレバ刺しなどの生肉です。レアステーキなどのしっかりと火が通っていない肉も避けるようにしましょう。また、土の中にも住んでいる寄生虫ですので、野菜や果物はしっかりと土を落としてから食べることも必要です。ガーデニング作業をする人や観光農園に出かける予定がある人も、土を触れるときは手袋をしたり、土のついた手で飲食することや土を充分に落としきらない作物を食べたりすることは避けて下さい。

サルモネラ感染の可能性があるもの

 サルモネラ菌は胎盤を通して赤ちゃんに感染するということはありませんが、感染した妊婦に激しい下痢や嘔吐を引き起こすことがありますので、早産や切迫早産につながることも想定されます。サルモネラ感染が予想される食べ物も、充分に注意する必要があると言えるでしょう。

 具体的には、生卵や生肉、低温殺菌が充分に行われていない牛乳や乳製品です。卵料理や肉料理を食べるときは充分に加熱し、ミルクや乳製品を選ぶときには殺菌方法をしっかりと確認するようにしましょう。

メチル水銀などを含む可能性があるもの

 メチル水銀自体は、人間の身体に入っても体外に排出されますので特に悪い物質とは言えません。ですが、お腹の中の赤ちゃんは水銀排出機能がなく、そのまま体内にため込んでしまいますので、妊娠中のお母さんはメチル水銀を含む可能性がある食べ物を避ける必要があります。水銀が体内に残ると神経障害をもたらすことがあり、胎内での成長時期に摂取すると発達障害を引き起こす可能性もあるのです。

 具体的には、ホンマグロやメバチマグロ、インドマグロ、マカジキ、クロカジキなどの遠洋漁業で収獲される大型回遊魚です。お刺身や焼き魚は80グラムを1人分とすると、1週間に1~2人分まで食べるように制限されていますので、次の目安を参考に、水銀量を減らす食生活を心掛けてください。

1週間に2人分まで食べて良いもの

 キダイ、マカジキ、インドマグロ(ミナミマグロ)、ユメカサゴ、ヨシキリザメ、イシイルカ

1週間に1人分より多く食べない方が良いもの

 キンメダイ、メカジキ、メバチマグロ(メバチ)、ツチクジラ、マッコウクジラ、エッチュウバイガイ

 例えば、キダイ80グラムの煮付けとインドマグロ80グラムのお刺身を1週間に1回ずつ食べることができます。しかしながら、メカジキ80グラムのお刺身を食べた週は、リスト上の魚介類は何も食べない方が良いでしょう。

子宮収縮作用がある香辛料やハーブ

 香辛料やハーブなどの中には、子宮収縮作用をもたらすものもあります。特に妊娠初期は避ける方が良いでしょう。例えばカレーに含まれるターメリック(ウコン)やお菓子に含まれていることがあるシナモン(ニッキ、肉桂)、食事の彩りに使われるパセリ、ハンバーグなどの肉料理に使用されるナツメグなど、普段の食事に使用される香辛料やハーブ類も注意が必要です。

アルコール

 妊娠中にお母さんがアルコールを摂取すると、胎児が「胎児性アルコール症候群」にかかる恐れがあります。低体重や早産にもつながりますので、妊娠中はなるべくアルコールの摂取を控えるようにしましょう。

タバコ

 妊娠しているときだけでなく妊娠していないときも、タバコは百害あって一利なしです。タバコに含まれるニコチンには血管収縮作用がありますので、赤ちゃんに充分な血液が送られないようになり、酸素不足や栄養不足を引き起こすこともあるのです。妊娠したと分かったら、また、赤ちゃんが欲しいと考えたときから、自分自身と赤ちゃんの健康のためにも禁煙するようにしてくださいね。

カフェイン

 カフェインには下痢や嘔吐を引き起こす作用がありますので、特に妊娠初期や中期には、カフェインの摂取によって早産につながる可能性がないとは言えません。また、カフェインが入ったものを過剰に摂取すると、低体重児になるリスクが高まることも報告されています。コーヒーが好きな人はカフェインレスのものを選ぶようにしましょうね。

適度な摂取を心がけるべき食べ物

 まったく避けるのも問題ですが、食べ過ぎも問題となる食べ物もあります。

ヨード(ヨウ素)を含む食べ物

 ヨードを過剰に摂取すると甲状腺機能が低下してしまうことがあります。ですが、ヨードをまったく摂取しないと、お腹の中の赤ちゃんに先天性甲状腺機能低下症や脳障害を引き起こすこともありますので、適度な摂取が望まれます。

 1日に2200mgが妊娠中のヨード摂取量の目安となっていますので、多すぎず少なすぎないように注意したいものです。尚、ヨードは海藻類や市販の合わせ調味料に多く含まれています。

ビタミンAを含む食べ物

 ビタミンA自体はお腹の中での赤ちゃんの成長に欠かせない栄養素であり、皮膚や臓器の形成に大きく関わっています。そのため、ビタミンAの摂取が不足すると、正常に成長できず奇形や発達不全を引き起こしかねません。

 ですが、過剰に摂取すると口唇口蓋裂などを引き起こすリスクにつながると指摘されています。特に胎児の形成に大きな影響を与える妊娠初期は1日の上限摂取量2700㎍を守るようにしてくださいね。

葉酸を含む食べ物

 妊娠中は葉酸を積極的に食べなくてはならないと思っている妊婦さんも多いのですが、ビタミンAと同様、食べすぎには注意しなくてはなりません。胎児の脳や神経系の正常な発達のために1日に400㎍は摂取することが望まれていますが、1000㎍を超えると過剰摂取になってしまいますので注意が必要です。

妊娠中に積極的に食べたいもの

 妊娠中にはビタミンやミネラル、タンパク質などの栄養素をバランスよく食べることが必要になります。とはいえ、葉酸もビタミンAもヨード等も過剰摂取となると悪影響が懸念されますので、どんなに身体に良いと言われる食べ物でも極端に大量摂取することは勧められません。清潔で新鮮な食べ物をバランスよく食べるようにしていきましょう。

バランスの良い食事で健康的な妊娠ライフを!

 食べ物で人間の体は作られていますので、赤ちゃんがお腹の中にいる妊婦さんは通常以上に食べ物に注意をしなくてはいけません。食べてはいけないものを避け、量を調整しなくてはいけないものは調整し、1つの栄養素や食べ物に偏ることがないようにバランスよく食べていくようにしましょう。

EARTH CHILD アースチャイルド


ページの
先頭に戻る