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アレルギー性の気管支炎とは?その症状と対処方法

 アレルギー性の気管支炎とは、どのような病気なのでしょうか。アレルギー気管支炎に見られる症状と罹患したときの対処方法について説明してまいります。

アレルギー性気管支炎とは

 気管支炎の中でも、特にダニやハウスダストなどのアレルギー性物質を原因とするものを「アレルギー性気管支炎」と言います。大人よりも子供の気管支炎がアレルギー性由来であることが多いです。

 尚、アレルギー性気管支炎と診断されたときは、通常の薬物による長期管理だけでなく、アレルギーの原因となる物質を日常生活の中から除去することも治療の上で大きな意味を持つことになります。

一般的な風邪よりも症状が長いときはアレルギー性を疑おう

 風邪による咳とアレルギー性気管支炎の咳は、音や頻度だけでは見分けることは困難です。どちらの咳か分からないときは、罹患している期間を目安にすることもできます。一般的な風邪は1週間ほどで快方に向かい、咳も治まってきますが、アレルギー性気管支炎の咳は数週間にわたって続くことも珍しくありません。

アレルギー性気管支炎の症状

 アレルギー性気管支炎の症状には、次のものがあります。

 風邪の延長のような咳が続きます。最初は乾いた「コホコホ」とした咳であることが多いのですが、そのうちに痰で詰まるような湿った感じの「ゴホゴホ」という咳に変化することがあります。就寝するときや早朝など、気温差が大きいときに咳が出やすくなることが多いです。

発熱

 場合によっては高熱が出ることもありますが、熱がまったく出ないこともあります。個人差だけでなく、そのときの体調や疲労などの影響も強く受けると言えます。

アレルギー性気管支炎の対処方法

 アレルギー性気管支炎と診断されたとき、また、アレルギー性気管支炎の症状が出たときはどのように対処することができるでしょうか。

アレルギーの原因となる物質を除去する

 アレルギー性気管支炎と診断されたときは、まずアレルギーの原因となる物質を徹底的に排除することが大切です。ダニやハウスダストがアレルギーの原因であることが多いですので、患者が暮らす場所を清潔に保ち、ダニやハウスダストを吸い込まないように注意します。

 特に長時間身体に触れる衣類やふとん類、ソファーなどは丁寧にホコリやダニを除去しなくてはなりません。ダニやハウスダストが入り込みやすい布のソファーやクッション、ぬいぐるみ等をなるべく使用せず、布団カバーもなるべく防ダニ加工が施されたものを選ぶようにしましょう。

 また、花粉などの家の外にある刺激物によってアレルギー性気管支炎が起こっている場合には、外に出かけるときはかならずマスクやゴーグルなどを装着し、髪や身体、衣類に付着している花粉をブラシ等で丁寧に落としてから家に入るようにしましょう。布団や洋服を外で干すと花粉が付着してしまうことがありますので、しっかりと叩いてから家の中に取り込むか、室内で洗濯物を干すようにしてください。

アレルギー性気管支炎に罹患したときの薬物治療

 医療機関でアレルギー性気管支炎だと診断を受けると、気管支の炎症を抑える医薬品や咳が出たときや痰が詰まったときに服用する薬剤、発熱時に服用する薬剤等が処方されます。症状によって服用方法や服用頻度が異なりますので、かならず医師の指示に従い、正しい用量・用法で服用するようにしてください。

気管支の炎症を抑える医薬品

 気道の炎症を抑える医薬品や気管支を拡張する医薬品を、1週間~1ヶ月ほど連続して服用するようにと指示されることがあります。咳などの症状が出なくなった場合でも炎症が続いていることもありますので、自己判断によって途中で服用を止めてしまうのではなく、かならず医師が指示した期間は服用し続けるようにしましょう。

咳などの症状を抑える医薬品

 咳がひどく出たときや痰が詰まって苦しいとき、発熱したとき等、特定の状況になった場合の治療薬も処方されます。ただし、いずれの医薬品も頻繁に服用していると効き目が充分に得られなくなることもあります。どの程度まで症状が悪化したら服用するのかについて医師に尋ね、あまりにも軽度の症状の時には服用しないように注意して下さい。

 特に咳止め薬は、何度も服用を重ねると、咳止め薬の成分が気管支に詰まったり、細菌感染が起こりやすくなったりすることもあります。気道の炎症を抑える薬のように常時服用する医薬品とは異なり頓用(緊急用)の医薬品ですので、むやみに使用することがないようにしてください。

咳が長引くときは病院に行って診断してもらおう!

 風邪が長引いていると思ったら、実際はアレルギー性気管支炎だったということもしばしばあります。咳が長引くときは早めに病院で診察を受け、アレルギー性気管支炎なのか、アレルギーの原因は何なのかを突き止め、適切な治療を開始するようにしてください。

参考サイト)

著者情報

ママモル編集部

子供の健康を守る米国のサイト『Safbaby』が運営するウェブマガジン『ママモル』の編集部です。

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