日本の読者の皆さまへ
「健康な子どもを産み、育てるために」(原著:NATURAL BABY–HEALTHY CHILD)はモーリー・クラーク先生が書かれている書籍となり、本書ではアトピーやアレルギー、自閉症やADHDなどの症状が多くなったアメリカの子供たちの症状の原因をデータから探り、オーガニックな食生活やサプリメント、ナチュロパシー、オステオパシー、カイロプラクティック、鍼などで症状を改善できる治療方法を提案していきます。アメリカで子供の代替医療を研究しているモーリー・クラーク博士は、これらの症状をデータから科学的に判断し、原因を明らかにしたうえで、薬に頼らない代替治療をプラス面とマイナス面を示しながら提案しています。
今年、ママモルはモーリー先生の許可を頂き、本の一部内容を公開することになりましたので、皆様にお役が立つ内容がございましたら嬉しく思います。
原著者まえがき
現代の子供たちは近年で最も不健康な世代と言われています。そのような現状のなか、両親にとって役立つ知識を伝えるためにこの本が書かれました。
前代未聞の豊かさと、いわゆる先進的な医療の時代に生まれているにもかかわらず、過去40年の間に慢性の健康障害に苦しむアメリカの子供たちは子供の全人口の2%から18%へと急増しました。つまり、アメリカの子供たちの5人に1人は、ホリスティック医学(対症療法とは対極にあるできるだけナチュラルな治療法)を求めて実行しない限り、本物の健康状態になりきれないまま、一生を過ごすことになります。
このような慢性的な健康問題で苦しむ子供が増えているという現象はアメリカだけで起きているわけではありません。これは世界規模でみられる現象であり、子供を襲うこれらの疾患は、ヨーロッパやアジア、オーストラリア、ニュージーランドでも同様に増加していることが分かっています。
アメリカをはじめ世界各地の両親たちは、苦しんでいる子供たちが増加し続けていることに気付いており、従来の小児科医が提供している一般的な薬学的アプローチに代わる解決策や治療法を積極的に探しています。
この本では、世界的に子供の健康を低下させている根本的な食習慣、環境および医療による影響などの要因を洗い出して記載しているため、ちょうど良いタイミングで情報提供することができたと思っています。
また、すべての親に対して、妊娠前の母体の準備から、妊娠中、赤ちゃんが誕生してからの最初の1年、そして子供時代を通して子供たちの健康を改善し、向上し、維持するために自信を持って取り組める解決策を提案いたします。
この本では広い範囲にわたり細かく選択肢を説明していますが、答えが簡単に見つけられるように構成されています。ここでいう選択肢として、食事療法、環境毒性の解毒、栄養サプリメント、ホメオパシー、ナチュロパシー、オステオパシー、カイロプラクティック、鍼などのホリスティック的治療法があります。自分の子供の健康のために、これらの方法をどのように選択し、応用するのかについて深く理解することができるでしょう。
2010年10月 モーリー・クラーク