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喘息の治療方法について。その期間と治療の終わりとは?完治する?

 一旦、喘息だと診断されると、いつまでも薬を飲み続けなくてはならないイメージがありますが、実際のところはどうなのでしょうか。喘息の一般的な治療方法と治療期間、治療の終わりを判断する基準、完治することはあるのかについて見ていきましょう。

一般的な喘息の治療方法

 喘息治療は大きく次の2つに分けられます。

発作症状を緩和する治療

 1つ目は、発作が生じたときに実施する症状を抑える治療です。重篤なケースは病院で、軽度の発作のケースは病院から処方された医薬品を用いて発作が出た場所で実施します。いずれも、吸入や点滴などの方法により、気道の炎症を抑えて気管を拡大し、スムーズな呼吸を目指します。

 尚、症状を直接緩和する薬剤を、発作治療薬(レリーバー、(英)reliever)と呼びます。発作治療薬の用法・用量は個人によっても異なりますので、必ず医師の指示に従って下さい。

発作が出ないように制御する治療

 2つ目は、発作が出ないように制御する治療です。気道の炎症を抑えることで喘息発作が出にくくなりますので、炎症を抑える医薬品を継続して服用することで、発作が出ないようにある程度コントロールすることが可能です。

 尚、発作が出ないように継続的に服用する薬剤を、長期管理薬(コントローラー、(英)controller)と呼びます。継続することで発作を出にくくしますので、「体調が良いから服用を止めよう」などと自己判断で服用を中止するのではなく、必ず医師が指示した期間は用量を守って服用し続けるようにしてください。

喘息の治療期間はどのくらい?

 喘息の治療期間は患者さんによって異なります。一定期間、喘息の症状が出ない場合でも、コントローラーの服用を止めると再発することもありますので、必ず医師の指示に従い、指定された期間は服用を続けるようにしましょう。喘息症状の出方によって、治療期間は次のように変わってきます。

特定の季節だけ喘息の症状が出る人

 特定の状況や特定の季節だけ喘息症状が出る人は、治療期間も数週間~数ヶ月で済むことがあります。毎年同じような時期だけに喘息が出ることが分かっている場合は、時期が来る少し前からコントローラーを服用するように治療計画を立てます。

時期に関わらず喘息症状が出る人

 時期に関わらず突発的に喘息症状が出る人、もしくはストレスや疲労が溜まってくると喘息症状が出る人は、長期的にコントローラーを服用する必要があります。通常、2~3ヶ月ごとに一度病院で診察を受け、薬物治療を続けるかどうかを判断します。前回の診察を受けてから一度も喘息症状が出ていないときでも、気道の炎症が完全には治まっていない等の問題点が見つかる場合は、コントローラーが処方され、さらに2~3ヶ月間の治療を継続することになります。

喘息治療の終わりはどのように判断する?

 発作や喘息症状が治まっただけでは「喘息が治った」と言うことはできません。コントローラーの服用によって一時的に発作・喘息症状が発現しにくくなっている可能性もありますので、2~3ヶ月ごとの定期的な診察の上で、治療継続が必要かを判断します。

 一般的には、コントローラーとして使用する薬剤の用量を徐々に減らしていき、最低限量だけを使用しても発作・喘息症状が出ないことが分かってから治療の終わりを決定します。診察を受ける医療機関にもよりますが、治療終了の前に次の6項目を確認することが多いです。

喘息症状の有無

 日中だけでなく夜間も、喘息症状が1回も出ていないこと。

発作治療薬の使用の有無

 発作治療薬を使用しなくても、喘息症状が出ないことが確認できること。

活動制限の有無

 一般的に運動をすると喘息症状が出やすくなるが、喘息症状が出にくくなり、運動を含むすべての活動を控える必要がなくなること。

呼吸機能

 FEV1値とPEF値を測定し、予測値以上の結果が得られること。もしくは自己最高値の80%以上となっていること。

呼吸機能の日内変化・週内変化

 PEF値を1日のうちに何度か、1週間のうちに何度か測定し、数値の変動が20%以内に落ち着いていることが観測されること。

発作の有無

 前回の診察から発作が1回も起こっていないこと。もしくは、発作や症状悪化のために緊急受診や入院を行っていないこと。

喘息は完治することが難しい病気!継続的な診察は必須

 喘息は、喘息症状を悪化させる原因となる物質(ハウスダストやダニなど)をできるだけ取り除き、コントローラーを服用して気道の炎症を抑えることで、症状が出ないように制御することは可能です。

 とはいえ、一定期間症状が出なかったからと言って、すぐに「完治した」と判断することはできません。何年かは症状が抑えられてはいるものの何かの拍子に再発することもありますので、数年症状が出ないときも年に1~2回は定期的に診察を受け、現状を把握しておくことが大切と言えるでしょう。

http://www.ynakano-cl.jp/respiratory-allergy/cough/medical-treatment/index.html
http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/kenkou/ryumachi/dl/jouhou01-07.pdf

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