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花粉症の予防方法!注意したほうが良いポイント。

 厚生労働省の「平成22年度花粉症対策」によりますと、15歳以下の子どもの約10.2%は花粉症、成人の花粉症はさらに高率であると報告されています。まさに国民病とも呼ぶべき花粉症。一体、どのように予防することができるのでしょうか。注意すべきポイントについて解説いたします。

花粉症にすでになっている人は花粉を吸い込まない

 一度、花粉症になってしまうと、花粉を吸い込む度に喉の痒みや咳、鼻水、くしゃみなどの症状が出るようになってしまいます。花粉症の症状を改善したいなら、花粉を吸い込まないように工夫することが大切だと言えます。

マスクを着用しよう

 マスクを着用することで鼻や口から吸い込む花粉の量を3分の1~6分の1まで減らすことができます。ただし、鼻をしっかりと覆い、マスクの上部やサイドの部分から花粉が入り込まないように正しくマスクを装着することが条件となります。

眼鏡も花粉防止効果がある

 眼鏡を着用すると、目から入り込む花粉の量を2分の1~3分の1まで減らすことができます。もちろん、マスクと同様、目の周りをしっかりと覆うことが大切です。花粉防止の目的で眼鏡を購入するなら、大きめのレンズかつサイドが頬骨にフィットするゴーグル型を選ぶようにしてください。

帽子も花粉防止に効果を発揮する

 花粉症は目や口、鼻に不快な症状が出ますので、つい、目や口、鼻だけを覆えば良いと考えがちですがそうではありません。髪の毛は目・口・鼻の上にありますので、髪の毛に花粉がついてしまうと、目や口、鼻から吸い込みやすいのです。髪をしっかりと覆う大きめの帽子をかぶり、髪に花粉が付着しないように予防しましょう。

 もちろん、帽子についた花粉をキレイに落としてから家の中に入ることも大切です。マスクや手袋、眼鏡で完全防備してから、洋服用のブラシで帽子をキレイにブラッシングしましょう。

うがいと手洗いも大切

 外出先から帰ったら、すぐにうがいや手洗いをすることでも花粉症の症状を予防する効果があります。鼻の粘膜や顔の皮膚に花粉がくっついている可能性もありますので、できれば鼻うがいや洗顔も実施して下さいね。

上着もチェック!

 外出用の上着に花粉がつき、その花粉を自宅で吸い込んでしまうことがあります。家に入る前に軽く上着をブラッシングして、花粉を家に入れないようにしてください。また、ウールなどの毛羽だった生地には花粉が付着しやすいですので、花粉が大量に飛来している時期には、ツルンとした化繊素材の上着を着る方が良いでしょう。

花粉症の症状が出ていないときに実施する予防方法

 花粉症の症状が出る前から花粉症対策を実施することで、症状を出にくくすることができます。

早めに病院を受診しよう!

 くしゃみや鼻水などの花粉症の症状が出る前から病院で薬物療法を実施すると、花粉を吸い込んでも、きわめて軽度にしか症状が出ないことがあります。気象協会などで発表している花粉情報をこまめにチェックし、ご自分がアレルギー症状を持つ花粉が飛来するシーズンが近づいたら、早めに耳鼻咽喉科アレルギー科などの病院に行きましょう。

アレルギー克服のための長期的な治療を実施する

 花粉症は、放置しておいても自然治癒することが少ない疾病です。花粉が飛来する前は薬物療法を実施し、また、花粉が飛来しているときは花粉予防をしっかりと実施することで、ある程度、症状を緩和することができますが、根本的な解決にはなりません。

 花粉アレルギーを根本的に解決したい人は、「アレルゲン免疫療法」を検討してみるのはいかがでしょうか。2~5年かかることもありますが、治療を継続して行うことで、花粉を吸い込んでもアレルギー症状がまったく出ないようになることもあります。もちろん、治療の効果には個人差がありますので、一概に「かならず治る」と言うことはできませんが、症状が緩和される人や完全に治る人も少なくありません。

アレルゲン免疫療法とは

 アレルゲン免疫療法とは、アレルゲンを故意に体内に取り入れることで、徐々に免疫を獲得して行く治療法です。スギ花粉による花粉症に有効な治療法として使用されることが多く、注射によってアレルゲンを体内に取り入れる「皮下免疫療法」と経口薬でアレルゲンを体内に取り入れる「舌下免疫療法」があります。

花粉症になっていない人はアレルギー検査を受けよう

 花粉症になってしまった人は、花粉症の症状が出ていないときから薬物療法やアレルゲン免疫療法などで症状を抑える対策を実施することができます。また、すでに花粉症の症状が出ている時期には、眼鏡や帽子、マスクなどで顔を覆うことで、なるべく花粉を吸い込まないように対策することができます。

 まだ、花粉症になっていない人も、もしかしたら特定の花粉に対してアレルギーを持っているかもしれません。早めに対策を実施するためにも、一度、耳鼻咽喉科やアレルギー科で何にアレルギー反応を示すのか調べてもらうのも良いですね。

参考サイト:
花粉症Q&A集(平成22年度)
花粉症のポイント
花粉症とは
舌下免疫療法、皮下免疫療法 アレルゲン免疫療法(減感作療法)

著者情報

ママモル編集部

子供の健康を守る米国のサイト『Safbaby』が運営するウェブマガジン『ママモル』の編集部です。

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