ママモル

子供の健康を守る米国のサイト『Safbaby』が運営するウェブマガジン

赤ちゃんのアレルギー対策として、プロバイオティクスを妊娠中から飲んでもよいですか?

文:SafBabyゲストエキスパート:編集者:Yayoi

プロバイオティクスは妊娠中や授乳中のお母さんに欠かせないサプリメント。赤ちゃんがおなかにいるときも、そして生まれてからもアレルギー症状や吐き気を抑えてくれる優れものです。

SafBabyの健康専門アドバイザー、ノイステッダー博士は「妊娠中からお母さんが妊婦向けサプリメントを摂取することで、赤ちゃんは健康になる」と言います。今回、その内容をさらに詳しく教えていただきました。

プロバイオティクスの効果について調べた結果、アレルギーを防げることがハッキリと分かりました。

この効果については、2001年から2012年の間に合計25件の研究結果が発表されています。これは特定のアレルゲンへの抗体レベルを調べる血液検査や、アレルギー反応のパッチテストにより調査されたものです。

この結果を研究者たちが検証したところ、出生後に摂取した時と同様に、赤ちゃんがおなかにいるときからプロバイオティクスを摂取すると子供のアレルギーの予防に大きな効果をもたらすことが分かりました。

妊娠中にプロバイオティクスを多く含む食事やサプリメントをとるメリットとは?

pregnancyc 妊娠中にプロバイオティクスを摂取していたお母さん達からは、アレルギーを発症しにくい赤ちゃんが生まれました。この効果は、赤ちゃんがプロバイオティクスを摂取することによっても維持されます。

プロバイオティクスの効果を長期にわたって調べるにつれて、体を守る効果が一層明らかになってきました。

では、具体的に何をすべきなのでしょうか?

子供のアレルギーについて心配している人は、妊娠中、プロバイオティクスのサプリメントの服用を続けるようにしましょう。花粉症や湿疹、喘息にかかっている人が家族にいるときは、赤ちゃんもアレルギーを発症する可能性が高いのです。

評判のよいメーカーのサプリメントを選び、一日に少なくとも200億~300億個のプロバイオティクスを服用しましょう。

また、発酵食品もたくさんのプロバイオティクスを含んでいます。妊娠中に食事にこうした食品を加えるとさらによい効果が得られるでしょう。

プロバイオティクスは子どもの吐き気を抑制する

プロバイオティクスサプリメントは、赤ちゃんが吐いたり、お腹が痛くなったりするのを防ぐ効果があることも証明されています。赤ちゃんが吐くのは食べ物へのアレルギーが関係しているからです。

この症状に最も効果があるとされているのはラクトバチルス・ロイテリ菌です。

ノイステッダー博士が薦める「妊娠中に服用したいその他のサプリメント」

ビタミンDを妊娠中に摂取すると、赤ちゃんのアレルギー症状を抑えられることが分かってきています。さらに、赤ちゃんの頭をよくし、肥満を防ぐという重要な効果も得られます。妊娠が分かったら血中ビタミンD 量を調べ、50~100 ng/mlのビタミンD補充を目標としましょう。この数値を維持するのに必要なビタミンD3の摂取量は1日あたり少なくとも5000 IUです。

最後に、魚油、クリルオイル、亜麻仁油などから作られるオメガ3脂肪酸のサプリメントも、おなかの中にいる赤ちゃんの脳の発達を促進する妊婦向けサプリメントです。少なくとも1日当たり500 mgのDHAを摂取するよう心がけましょう。

編集者のコメント

プロバイオティクスは今まで名前しか知りませんでしたが、妊娠中や赤ちゃんにも効果的なのですね。

著者情報

ランダル・ノイステッダー博士 (Randall Neustaedter, OMD)

ノイステッダー博士は、鍼師、漢方医で、子供のヘルスケアを専門とし、サンフランシスコ湾岸地域で30年以上ホリスティック医療の経験を積み、またその指導に従事。 鍼師、漢方医。 著書:「The Holistic Baby Guide」、「Child Health Guide」「The Vaccine Guide」

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