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子供の健康を守る米国のサイト『Safbaby』が運営するウェブマガジン

うんちでアレルギーの兆候が分かる⁉︎ーレベッカ・ウッドさんのQ&A

文:SafBabyのゲストエキスパート、ベッカ・ウッドさん 編集者:koma

食物アレルギーの兆候があるかどうか、親がまず子供の便をチェックすることはとても理にかなっているといえるでしょう。

以下の記事では、皮膚発疹や悪臭を伴う便、食物アレルギーのいくつかのタイプの根本原因についてレベッカ・ウッド氏が詳しく教えてくださっています。

私たちはレベッカ・ウッド氏の、子供のうんちと、子供の態度や行動との間の関連を明らかにするこの考え方が大変気に入りました。

赤ちゃんのうんちがあなたに語りかけていることに耳を傾けるだけなのです。聴いていますか?何を語りかけていますか?さぁ、さらに読み進めて解き明かしましょう。

赤ちゃんのご機嫌とうんちの関係

赤ちゃんの消化がしっかり行われているか調べる方法のひとつは、赤ちゃんのお尻によく注意を払うことです。

体の中に何が入って、何が出ていくのかということに関することは常識の範囲内のことですが、この認識はあなたにも赤ちゃんにも役立つでしょう。

まとまりがあって、琥珀色をしているうんちは、消化管が良い状態であることを示します。

赤ちゃんの行動がいつもと変わりないか嬉しそうな日は、消化管の状態が良い確率が高いのです。

赤ちゃんの身体の内の状態が良ければ、一点の曇りもない笑顔を見せるなど喜びの表情を見せてくれるでしょう。

一方で、おむつかぶれや緩いうんち、悪臭のするうんちが同時にみられるときは、当然のことながら、赤ちゃんの機嫌は不安定でしょう。

実際、そういったうんちの状態は悪くないけれど、なんだか機嫌が良くないといった場合は、赤ちゃんの食事、または母乳を与えているのならあなた自身の食事が反映されていますので食事内容を見直してみましょう。

緩いうんちは時に果物や甘いものの摂り過ぎが影響します。最近摂った食事内容が、消化器官が繊細な赤ちゃんには処理できないものだった、ということもありえます。

アレルギーかもしれないと思ったら

もし赤ちゃんの便通が不規則(下痢や便秘など)だったり、ねばねばした緑がかったうんちをしていたりしたら、食物に対する過敏症を起こしている可能性があります。

赤ちゃんの食事からアレルギーを引き起こしやすいものを排除し、症状やおむつの両方から何の食べ物が、または何の成分が赤ちゃんの苦痛の原因になっているかを探りましょう。

赤ちゃんが完全母乳の場合は、あなたに食物アレルギーがあることも考えられます。

赤ちゃんの食事とうんちを毎日観察しましょう

もちろん、おむつかぶれや下痢の原因には、病気などによるものも考えられます。

しかし、赤ちゃんの食事や便通を毎日簡単に観察することによって、関連性を理解し、徐々にうまく赤ちゃんの食事を調節できるようになるでしょう。

そしてそうすることであなたの自信になり、実質的な優しさを赤ちゃんに与えてあげることになるのです。

私は今までに、文句を言わず小麦や乳製品をやめた人を見たことがありませんが、食べ物への過敏症は徐々に悪化していきますから試してみる価値はあります。

大豆や、穀物、ナッツ、卵の過敏症は良く知られていますが、問題はグルテンや乳製品から始まることが多いのです。

アレルギーと過敏症を確認する究極の判断手段は除去法です(臨床検査よりもよくわかります)。

疑わしいアレルゲン食品を確認したいときは、私の著書e-bookの“Detox and Cleanse”をご覧ください。

レベッカ・ウッド氏によるQ&A

レベッカ・ウッド氏からの上記の記事を受けた後で、まだいくつか疑問があったので質問したところ、親切に以下のように回答してくださいました。

きちんと食べ物を消化できていない子供の消化管では、何が起こっているのですか?

健康な消化管は食べ物の栄養分を吸収し、余分なものを排出するといった働きをします。その結果は全般的な健康に及びます。 食べ物が完全に分解、消化されない場合は、何らかの影響が起きてしまうでしょう。

それは例えばちょっとした腹痛のような単純なものかもしれませんが、もしそういった症状が長く続けば、大きな病気、たとえば、セリアック病(たんぱく質の一種であるグルテンに対する免疫反応は引き金になり起こる自己免疫疾患)を発症する恐れがあります。

一人ひとりの症状は様々な要因によって違いがみられます。例えば遺伝的要因、健康全般、食べ物の質などです。

症状の例を挙げると、おむつかぶれ、カンジダ、イースト菌感染症、鵝口瘡(がこうそう=真菌類のカンジダによって主に乳幼児に引き起こされる感染症)、粘性のある便、上気道の過剰な粘性分泌、おなら、軟便、便秘、過敏症、機嫌の悪さ、嘔吐、血便などです。

子供に発疹が出た場合は、必ず消化管に何か問題があるというサインなのですか?おむつが当たる部分にも注意しておくべきですか?

おむつが当たる部分の発疹に関しては様々な原因が考えられるでしょう。

例えば、もっと頻繁におむつを替えるべき場合、使用している洗濯用洗剤による場合、薬による場合などです。

赤ちゃんの食事と発疹の関係性を調べるために、親御さんに私のもとへ足を運んでもらっていますが、多くの親御さんはその直接的な関係を発見し納得して帰られます。

もし子供のほかの部分(例えば顔や頬など)に発疹がある場合も、消化管の不調によるものですか?もしくはただの皮膚のできものですか?

東洋医学によると、肌のできものなどのトラブルは肺や腸に負担がかかっていることを示します。余分な毒素が肌表面に押し出されるのです。

私の経験上、これはどの年代の人にも当てはまることです。

除去法のステップについて教えてください。初めに何をどのくらいの期間除去したらよいですか?

除去法では、食事からアレルギーが疑われる食べ物を除去する方法です。精神面と肉体面の両方の変化に注意しましょう。浄化作用によってはじめは症状の悪化がみられることがありますがこれは、全体的に改善に向かっているということになります。

よくみられるアレルゲンはグルテンや乳製品ですが、ナッツや大豆、卵と同様にその他の穀類(米やキノワ)もよくみられるようになってきました。

除去法を行うには、ある程度の慣れが必要ですが、過敏症の原因となるものをみつけるのが最適な方法なのです。

「子供が何を消化しているか?」に注意を払いましょう

大切なのは「子供が何を消化しているか?」に常に注意を払うことです。

多くの種類の野菜や肉を含め、精製されていない、新鮮で、栄養バランスの取れた食事を与えてあげてください。一般的なアレルゲン食品は注意しながら与え、反応が出るようでしたら、しばらくの間、その食べ物は控えてください。

著者情報

レベッカ・ウッド

レベッカ・ウッドは、ユタ州北部で家畜を育てる彼女の祖父母からガーデニングや食料を採取する方法を学びました。彼女は伝統的な東洋医学の優れた専門家に師事し、1970年から、ホールフードの治癒力や、健康的で持続可能な食事の実現法に関する講義やコンサルティング、書籍の執筆を行っています。彼女の本「The Splendid Grain」は ジェームス・ビアード賞とジュリア・チャイルド/IACP賞の両方を獲得しました。  レベッカはディスカバリーチャンネルの家庭関連のプログラムを含む、数多くのテレビやラジオの番組に出演してきました。彼女のフードコラムはWhole Foods MagazineやHealth Foods Retailerに加えて、様々な新聞紙にも掲載され、食物に関する彼女の記事はMartha Stewart Living、Ladies’ Home Journal、Family Circle、Cook’s Illustratedなどの、無数の出版物に登場しています。  1981年に設立された「Wood and Associates」は、自然食品業界の数多くの組織にサービスを提供する教育コンサルタントの団体でした。加えて、レベッカ・ウッドはコロラド州ボルダーに位置する「East-West Center」の共同創立者兼ディレクターを務め、ロンドン、オレゴン、コロラドで複数の料理教室も創設してきました。  現在、レベッカは総合的なウェブサイトwww.RebeccaWood.com(英文のみ)を運営しており、健康とエネルギーの特殊なニーズを題材にした一般向けのEブックも執筆しています。彼女は個々のニーズや時間的な制約に最も適した食事法を実現するべく、人々からの相談に個人的に応じ続けています。彼女は現在オレゴン州のアシュランドに居住しています。

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