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アトピーが治らない。家庭でできる対処方法のチェックリスト

 薬を塗っているのになかなかアトピー性皮膚炎が治らない、あるいは、治ったと思ったら、また同じところに炎症が起きてしまうという悩みを持つ人もいるのではないでしょうか。少しでも症状が軽くなるように、これからご紹介する対処方法をチェックして、日頃の対処法を見直してみてください。

かゆみのもととなる「アレルゲン」を避ける!

 アトピー性皮膚炎は、原因物質「アレルゲン」により症状が引き起こされます。アレルゲンを避けることは、対処法の基本となります。まず、アレルゲンを知り、それらを避けるようにしましょう。

食物アレルゲンを避ける

 代表的なアレルゲン…タマゴ、牛乳、小麦粉、大豆、米、エビ、カニなど

 食物アレルギーによるアトピー性皮膚炎の場合は、アレルゲンを知って、それらを食事の中で摂らないよう気を付ける必要があります。

環境アレルゲンを避け、環境を整える

 代表的なアレルゲン…ハウスダスト、花粉、動物など

 ハウスダスト(ホコリ、ダニ、カビなど)は、食べカスや繊維から出るゴミ、ホコリやカビ、人間やペットの毛、フケ、ダニのフンや死骸など、生活の中から発生する多くのホコリが含まれます。特に、梅雨時のカビやダニの発生には注意が必要です。この時期には大量に繁殖するので、掃除や洗濯で生活環境を整えましょう。

1. 定期的に掃除機をかける

 こまめに掃除機をかけ、生活環境を清潔に整えることが重要です。毎日が無理なら、1週間に3、4回程度、しっかりと掃除機をかけます。また、棚などの高い位置にあるホコリの溜まりやすい部分も拭き掃除をしましょう。

2. 衣類や寝具を定期的に洗濯する

 シーツや枕カバーなどは定期的に洗濯します。寝具に防ダニ素材のものを使用することも有効です。

3. 布団を定期的に天日干しする

 天日干しして湿気を取り、天日による殺菌をします。ただし、ダニは日光だけでは死滅しません。また、死んでも死骸やフンは残るので、天日干しの後は、布団用ローラなどで掃除機をかけましょう。

4. 押入れは換気をよくする

 押入れの中は湿気がこもりやすいので換気をするように心がけます。閉めっぱなしにならないように気を付けてください。押入れの床にスノコを敷いたり、布団と壁の間に隙間を空けるなど、湿気がこもらないような工夫をしましょう。

5. カビの発生を抑制する

 カビが発生しやすい場所は換気を良くし、水滴や結露などをこまめに拭き取ります。エタノールで除菌すると効果的です。

かゆみを誘発する刺激を避ける!

 アトピー性皮膚炎がなかなか治らない原因の一つに、炎症部位を掻き壊して悪化させるということがあげられます。できるだけかゆみを誘発させる刺激を避け、かゆみを抑えるようにしましょう。

皮膚を清潔に保つ

1. 紫外線を避ける

 バリア機能が損なわれているアトピー性皮膚炎には、紫外線は大敵です。紫外線の強い季節には、日焼け止めクリームを塗るのも効果的ですが、刺激となってしまうこともあります。初めて使用する際は、1~2日皮膚の一部に塗って様子をみてからにしましょう。「ノンケミカル」や「紫外線拡散剤使用」などの表記がある商品を選びましょう。また、あまりべとつかないPAやSPF値が小さいタイプのものを、何度か塗り直す方法がおすすめです。

2. 皮膚の汚れは早めに洗い流す

 皮膚に付いた汚れはなるべく早く流すようにしましょう。ただし、ゴシゴシ擦るように洗うと刺激になってしまいます。よく泡立てた、界面活性剤の含有量の少ない石鹸で、なでるように洗いましょう。

3. 入浴やシャワーで皮膚を清潔に保つ

 入浴はぬるま湯で、短時間に済ませることが望ましいです。暑い季節など、汗をかいた後は水のシャワーを浴び、体を冷やすようにしましょう。入浴剤は体を保温するので、使用しないようにします。石鹸は刺激の少ないものを使用して、常に清潔を心がけてください。

4. 入浴後のほてりを冷ます

 入浴後ほてってかゆみが出そうなときは、炎症部位を保冷剤などで冷やします。

5. 爪を短くする

 炎症部位を掻き壊さないよう、爪を短く清潔に保ちましょう。

6. 保湿を心がける

 入浴や手洗いの後は、できるだけ早く保湿を心がけましょう。ヒアルロン酸製剤や尿素製剤、セラミド含有製剤など、さまざまな保湿剤があります。

皮膚に触れるものの刺激を避ける

1. 服の素材に気を付ける

 刺激となるチクチク、ゴワゴワとした素材の服は避けましょう。

2. 吸湿性の良い素材を身に付ける

 汗などを吸湿しやすい素材の服を身に付けましょう。

3. 洗濯された衣類を身に付ける

 刺激の少ない洗剤で洗濯された、清潔な衣類を身に付けるようにしましょう。

著者情報

ママモル編集部

子供の健康を守る米国のサイト『Safbaby』が運営するウェブマガジン『ママモル』の編集部です。

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