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留学先はアメリカだけじゃない!今、注目するべきアジアの大学。

 少し前までは、留学先というとアメリカを目指す人がほとんどでした。現在でも学力ランキングの上位の大学はハーバードやスタンフォード、マサチューセッツ工科大学などのアメリカの大学ですし、アメリカの大学がもっとも良い留学先だと無意識のうちに考えている人が大勢います。

 しかし、目をアジアに向けてみてはいかがでしょうか。日本以外のアジアの大学を目指すべき理由とメリット、そして、特筆すべきアジアの大学についてまとめました。

アジアの大学への注目が高まっている

 文部科学省が公開した資料によりますと、2015年の時点で日本人の留学先としてアメリカに次いで多いのが中国です。3位には台湾、9位には韓国と、欧米諸国以外に留学する人が増えてきているのです。特に3位の台湾への留学生の増加は目を見張るものがあり、2014年度と比べて8.6%もの増加率を示しています。

英語留学先としてアジアを選ぶ学生も増えている

 大学の留学先として、アジアを選ぶ学生が増えているだけではありません。英語を習得するための語学留学先としても、定番のアメリカやカナダ、オーストラリア、ニュージーランドだけでなく、フィリピンやマレーシア、スリランカ、シンガポール、インド、香港を選ぶ人も増えているのです。

アジアの大学に留学するメリット

 アメリカやヨーロッパ、オセアニアの欧米諸国を留学先として選ぶ人も、もちろん大勢います。2015年の時点でアメリカに留学した20,000人弱は、いずれも短期留学ではなく学生ビザを取得しての長期に渡る留学でした。このことからも、語学ではなく大学や大学院としてアメリカを選んでいる日本人が依然として多いことが分かります。

 しかし、近年、アジアの大学に留学する人は着実に増えています。アジアの大学が大勢の日本人を引き付けているのは、次の5つのメリットがあるからです。

学費が安い

 アメリカの大学は、私立大学で年間平均35,000~50,000ドルほど、州立大学でも年間平均25,000ドルほどかかります。日本円にして300~600万円ほどですから、決して気軽には留学できないのが実情です。

 一方、アジアの大学は、学費が日本よりも低く設定されていることも珍しくありません。例えばマレーシアなら、大学3年間(マレーシアの大学は3年制が主流)で100~200万円ほどです。生活費も安いため、日本国内で下宿をして大学に行くよりも、マレーシアに留学する方が渡航費その他を含めても安いケースが多いのです。

利用できる奨学金も多い

 私費留学でも充分にお得なアジアの大学ですが、奨学金制度も多く、留学生向けに奨学金を提供している学校も多くあります。大学によって奨学金制度が異なりますので、まずは目指す大学に奨学金制度について尋ねてみましょう。

 また、留学する方も日本の奨学金制度を利用することができます。文部科学省のサイト「トビタテ!留学JAPAN」では海外の大学に進学する人向けの奨学金制度を紹介していますので、ぜひ一度ご覧ください。

生活費も安い

 留学の際に必要なのは学費だけではありません。住居費(寮費)や食費、お小遣いなどの生活費も必要になります。アジアはアメリカやイギリスと比べて生活費が安い国が多いですので、留学費用を低く抑えることができるのです。

学生の人数が少なくきめ細かい指導を受けやすい

 大規模大学が多いアメリカと比べると、学生の人数が少なく、きめ細かい指導を受けられる大学がアジアにはたくさんあります。アメリカにも教員対学生の割合が低い学校はありますが、大抵は大学院に進学してからきめ細かい指導を受けられるようになっており、大学生の間は教師との密な関係性が見込めないことも多いのです。

他の学生にとっても英語が外国語である

 アメリカやイギリス、オーストラリアなどに留学すると、他の学生はほとんどネイティブスピーカーですから、気後れしてしまい、言いたいことも言えない可能性があります。アジアの大学の中には、すべての授業を英語で行っている学校がたくさんありますが、アジアならほとんどの学生にとって英語は外国語ですから、気後れせずに授業や課外活動に参加できるかもしれません。

就職の際に評価される

 急伸するアジアの大学に通うことで、就職の際に強みとして評価されることもあります。英語だけでなく現地の言葉や留学でしか得られないスキルを習得し、ビジネスへも活かしてください。

評価が急上昇!アジアを代表する大学紹介

 近年、国際的な評価が高まっているアジアの大学を3つ紹介します。いずれも質の高い教育を実施していますので、留学する価値は非常に高いと言えますよ。

シンガポール国立大学

 ここ数年間アジア1位の座を他に譲らないシンガポール国立大学。社会人留学先として選ぶ人も多く、世界有数のビジネススクールもあります。

香港中文大学

 香港にある中国系の大学。工商管理学院(ビジネススクール)が特に名高いです。授業は英語と中国語で行われるため、中国語ができることが望ましいです。

清華大学

 北京にある14の学部と56の学科を抱える大規模な総合大学。特に工学部のレベルの高さで知られており、中国では理系最高峰の大学としての認識も高いです。

何をしたいかによって留学先を選ぼう

 留学さえすれば将来が開けるという時代はもう終わりました。今は、どんな目的を持って留学するかに焦点が当てられているのです。学びたいことと将来像を明らかにしてから、留学先を決定しましょう。

参考サイト:

著者情報

ママモル編集部

子供の健康を守る米国のサイト『Safbaby』が運営するウェブマガジン『ママモル』の編集部です。

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