ママモル

子供の健康を守る米国のサイト『Safbaby』が運営するウェブマガジン

鬱にならないポジティブな子供を育てる、たったひとつのおまじない。

 最近、子供の心が弱くなったと言われています。

 傷ついた経験が少ない現代の子供たちは、思春期や大人になって社会に出てから、大きな失敗や挫折があると、立ち上がれないで鬱になってしまうケースが後をたちません。

 小さな頃からお受験のために勉強を頑張ったり、色々な習い事をしている子供も多いです。これも将来のために大事な教育ではあります。しかし、勉強していい大学に入ったり、一流の演奏家、一流のスポーツマンを目指したとしても、心が弱いとその能力や技術を発揮する前にちょっとしたことで挫折し、すぐにポキッと折れてしまうことでしょう。将来どんな道を歩もうとも、しなやかで折れない心を持つことが一番大事です。

 人生は辛いことも楽しいこともあるでしょう。辛いことを乗り越えてこそ、その向こうに幸せが待っています。しかし、心が折れず、しなやかな心を持った子供はどのように育てればよいのでしょうか?

鬱になりにくい子供を育てる、たった一つのおまじない

 子供が折れない心を持てるようになるためのおまじないがあります。

それは夜寝る前に、

「今日は何が楽しかった?」

と聞くこと。これだけです。

 この一言をかけるだけで、子供はその日に楽しかったことだけ考え始めます。その状態で眠りに入れることは精神的にとても大きな意味があるのです。

楽しかったことを寝る前に聞くことの効果

 子供が寝る前に楽しかったことを聞くことを続けると、楽しいことや嬉しいことを探す習慣が付きます。心がいつもポジティブなことで満たされ、笑顔が耐えない子供になるでしょう。また、嫌なことがあったとしても、寝る前に楽しいことを考える習慣があると、一晩立てば忘れてしまう心が育ちます。ネガティブな考えに心が支配されないようになります。

 また、自分が何が楽しいか、何が嬉しいかをしっかりと分かる子供に育つでしょう。何を勉強したいのか、どんな会社に就職したいのかが分からずに自分探しをしなければならない子供も沢山いますが、自分が楽しいと思うことがしっかりわかっている子供ならば、人生の選択に迷わず、また、間違いも少なくなるに違いありません。

プロのアスリートも行うイメージトレーニング

 実はこの方法、プロのアスリートが行っているイメージトレーニングと非常に似ているのです。オリンピックで活躍するようなプロのアスリートは、非常にイメージトレーニングを大事にして実際に訓練の一つとして実行しています。自分の最高の状態をイメージすることで、最高のパフォーマンスが引き出されやすくなるのです。

 子供の場合にも、その日の嬉しかったことや楽しかったことを思い出すことは、自分が幸せな状態をイメージトレーニングすることになります。それを続けていくことで幸せになるためのトレーニングを毎日積んでいることになるのです。

子供に質問する時の注意点

 「楽しかったこと」を聞く時にいくつかの注意点があります。

1.「何があった?」ではなく、必ず「何が楽しかった?」と聞くこと。

 
 子供に「何があった?」と聞いてしまうと、その日にあった嫌なことを思い出してしまうかもしれません。それでは嫌なことを引きずって眠りに入ることになり逆効果です。そのため、必ず「何が楽しかった?」と聞くようにして下さい。

2.「何もない」と言ったら、「あれは?」「あの時が楽しかったんじゃない?」と助け船を出すこと

 特に男の子は「何もない」ということがよくあります。そんな時はそこで会話を終わらせず、おうちの方がいろいろと助け船を出して、楽しかったことを引き出してあげましょう。

3.絶対に否定しないこと

 注意しなければならないのは「絶対に否定しない」ことです。おうちの人に否定されることでネガティブな気分が出てきてしまいます。

4.疲れていても、できるだけ笑顔で受け答えすること

 おうちの方も1日の終わりは疲れが出ているとは思いますが、ムスッとした表情でいては、子供も楽しい気分ではなくなってしまいます。お子さんが楽しい気分になるためにもできるだけ笑顔でいることを心がけてください。
 

5.ずっと続けること

 時には事情があってできない日もあるかもしれません。でも、この方法はできる限り毎日ずっと続けてください。続けることが一番大事なのです。子供が大きくなって中学生、高校生になって寝る時間の関係で難しい場合には、夕飯を一緒に食べる時などに実践すると良いでしょう。

子供の幸せのために

 折れない心を持つためには、嫌なことを引きずらず、頭の中をすぐにポジティブな状態に切り替えられることが大切です。お子さんがもし嫌なことや辛いことがあっても、おうちの方がこのおまじないを続けることで、一晩寝れば忘れることができるようになる強い子供に育ってくれるはずです。何歳になってからでも遅くはありません。

 そしてこれは必ずしも遊園地にお出かけした時のような特別な日ではなく、いつもの変わらない毎日にこそ、1日を振り返って小さな幸せを見つけ出す習慣をつけさせてあげると、よりしなやかで折れない心を持ったお子さんに成長できると思います。さあ、お子さんの幸せのために、早速今夜から寝る前の「今日は何が楽しかった?」のおまじないを始めてみませんか?

著者情報

ママモル編集部

子供の健康を守る米国のサイト『Safbaby』が運営するウェブマガジン『ママモル』の編集部です。

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