ママモル

子供の健康を守る米国のサイト『Safbaby』が運営するウェブマガジン

母親との分離不安を和らげる大切なポイント

文:SafBaby創設者サマンサ・フォックス・オルソンさん 編集者:aesmai

赤ちゃんが母親との分離不安に関して、サンドラ(Safbabyの共同創設者)と私は、全く異なる経験をしました。

育児関連のウェブサイトTheGoToMom.TVの製作責任者で、子供の発育に関する専門家であるキンバリー・ブレインさん(Kimberley Clayton Blaine)が、子供の分離不安についてSafBabyとの対談で語ってくれました。彼女の的確なアドバイスは、サンドラの子と私の子を比較する際、非常に的を得ており興味深いものでした。

ブレインさんは、赤ちゃんを保育施設に預けるのは、生後13か月になる前か、20~24か月を過ぎた後を勧めています。

何故なら、上記の月齢は“幼児モード”にあたり、赤ちゃんと母親の違いをはっきり区別するようになります。赤ちゃんは抵抗(イヤイヤ)する事が増え、不安で一杯になり、母親と離れる際大泣きするという問題に繋がります。赤ちゃんは母親から離されると分かると、母親が自分の元へ戻ってくるか不安に思うのです。

一方、低月齢の赤ちゃんは、自分の要求を満たしてもらいたいという習慣があり、まだ区別が出来ない為、完全に母親と離れる事が出来ます。その為、赤ちゃんが約1歳になる前に預ける場合、赤ちゃんの要求が満たされることに違いはない為、分離不安は遥かに少ないのです。

“大きな不安感を抱いたり、大泣きしても、問題ではありません。”とブレインさんは言います。しかし母親にとっては、大きなストレスになることがあります。有難いことに、2歳以降は随分と楽になります。母親の腕から離れ、保育施設の遊び場に飛び込むようになります。これが、13か月から20~24か月頃の赤ちゃんを持つ、大変な母子分離不安の問題を抱えている方達への励ましの言葉になれば嬉しく思います。

以下はサンドラと彼女の娘とのエピソードです。

“別れ際に赤ちゃんがとても情緒不安定になるのを見るのは辛いものでした。抑えられない程泣きじゃくり、父親以外の誰も寄せ付けませんでした。” サンドラは、分離不安の理由について学び (ブレインさんの助言に励まされました)、最初に赤ちゃんの要求に合わせることにしました。そして子供が推奨年齢の2歳になるまで離れることを待ちました。

彼女の仕事は自宅でも可能だった為、幸いなことに子供と一緒に居ることが出来ました。そのおかげで、サンドラは娘を幸せな、自信が持てる子に育てる事が出来たと感じでいます。

20か月になった娘は、次第に活発になってきて、サンドラは分離不安が薄れてきたことに気付きました。ブレインさんの専門的なアドバイス通り、分離不安が生じる年齢枠は、私達の状況を本当に良く表していました。

私の場合

娘が6か月になるまで、以前のようにヨガやダンスを教えることに意欲的でした。娘が6か月の時、時折父親がヘリコプターを操縦しに行くために、私達のニーズに合う地元のYMCAの託児サービス(チャイルド・ウォッチ)に通いました。

私は1回1時間、週に2時間娘を預けながら、週2~3程のクラスを持ち始め、娘はそのスケジュールに徐々に慣じんでいきました。初めは順調にいっているようにみえました。オレゴン州メッドフォードのYMCAの保育スタッフは優秀で、本当に助けられました。彼女達のおかげで、私達母親の夢が叶いました。6~8か月頃は、全て上手くいきました。

8か月頃、まるで明かりが点灯したかのように、娘は私と離れることを完全に理解しました。娘が泣き止まないので、私は2日間連続でクラスから抜け出さなければいけませんでした。私が娘を抱きあげると、すぐに泣き止みました。

私達はメッドフォードからカリフォルニアに引っ越した為、この2日間はそのYMCAでの最後の出来事になりました。そのまま同じYMCAに通っていたら、どのように進展したかは分かりません。

しかし数か月後、また私はクラスを持ち始めました。娘のカーリーは11か月になり、週に1~5時間の範囲で保育サービス(チャイルド・ウォッチ)の利用を再開しました。初めは離れる時に泣きましたが、私が部屋を去った数分後には、普通に過ごしていました。

現在、彼女は17か月になり、彼女が11か月からこのスケジュールを続けてきましたが、本当に成長しました。バイバイと手を振って、笑顔で見送ってくれるのです。

まとめ

ブレインさんは、最初に赤ちゃんが求めていることに気付かせ、次に両親に必要な事を思い出させてくれました。また、子供の発育に関して重要なポイントを知ることで、とても穏やかな方法で子育てが出来ることを教えてくれました。

ブレインさんの“The Go-To-Mom”は、子供への語りかけ方やコミュニケーションの取り方、子供を尊重する方法を基本に作られており、ウェブサイト(英語のみ)で見ることが出来ます。

著者情報

EARTH CHILD アースチャイルド


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