こんにちは。物心つく前からアトピーをわずらい、以後、40数年アトピーと戦っている出雲ゆき子です。1億総アトピーとまでは言いませんけれど、今、アトピーを含むアレルギー症状のある人って多いですよね。せき込んでいるから風邪かと思えば「アレルギー性の咳喘息」だったり、ただの乾燥肌なのかと思えば「アトピー性皮膚炎」だったりと、何かしらのアレルギー症状を抱えている人が多いです。
アトピーと言っても症状はさまざま
アトピーだけに限っても、人によって症状が異なります。乾燥肌や敏感肌の意味合いで「わたしってアトピーだから」という人もいれば、湿疹だけでなく膿状の液体まで出る人もいます。
アトピーの深刻度も違いますので、「ちょっとかゆい」「季節の変わり目に調子悪くなる」程度では、アトピーと名乗って良いのか悩んでしまいます。わたしは3歳のときにはすでにアトピーと診断され、以後、40年、「わたしはアトピーだ」と1ミリも揺らぐことなく信じてきましたが、そんなわたしでも最近は「本当にアトピーと名乗って良いのだろうか」と悩むときがあります。
皮膚の変色や硬化もアトピーの症状
アトピーがひどくなると、皮膚が赤黒く変色し、何度も「皮膚が裂ける→治癒する」を繰り返しますので、患部が硬化してしまいます。そのため、顔や首、ひざやひじの関節部が赤黒く固くなった人が、アトピー患者に多いのです。その点、わたしはといえば、時折、皮膚が硬化する程度。アトピーではあるけれども、重症ではないといった位置づけだと思っています。
皮膚が腫れるアトピーもある
患部が硬化する前に、皮膚は少し腫れます。例えば、わたしは手指にかゆみが出ることが多いのですが、かゆくなってくるだけでも少し患部が腫れあがっています。少しでも掻こうものなら、大きく患部が膨れ上がり、指の曲げ伸ばしすらできなくなってしまうのです。
アトピーと腫れについては、あまり研究されている分野ではありませんので、「赤くなっているだけで、実際には腫れていないのでは?」と疑うむきもあるでしょう。しかし、実際に指輪のサイズすら変わる程度に腫れており、決して目の錯覚などではないほど深刻に腫れていることが分かっています。例えばわたしは普段は薬指のサイズは7で中指のサイズは8ですが、腫れたときは、中指用の指輪すら薬指に入らなくなってしまいます。
アトピーで顔がむくむ!サングラスが食い込む
アトピーが深刻なときは、手指だけでなく顔も腫れることがあります。腫れるというよりは、むくむといった方が良いかもしれません。局部的に肥大するのではなく全体的に「水気をふくんでパンパンに腫れあがっている」状態になるのですから。わたしがアトピー患者であることを知らない人から見れば、「うわ、顔、めちゃくちゃむくんでる」という感じになってしまいます。
アトピーによるむくみの程度がひどくなると、次のような症状になることがあります。いずれもわたしが実際に経験した症状で、発症から治癒までには1週間~1ヶ月ほどかかりました。
むくみで目が細くなる
頬とまぶたのむくみがひどすぎて、目が細くなったこともあります。目が細くなると人相が大きく変わりますが、それだけではありません。元々の目の半分ほどになることで、視界が狭くなり、ものが見づらくなってしまいます。
何度かアトピーのむくみによって目が細くなったことがありますが、その中でも一番ひどかったのが、頬のむくみで目の下半分が見えなくなってしまったときですね。自分の頬が視界に入って、視野を大きく遮ります。ちょっとものを見るときでも、顔を大きくのけぞらせなくてはならなくて、なんか本当に嫌でした。
サングラスが食い込む、入らない
視力の良さだけが取り柄のわたしですが、夏はまぶしさを避けるためと紫外線対策のためにサングラスをかけます。ちゃんと顔に合ったサングラスを購入しているはずなのですが、アトピーで顔がむくんでいるときは、ツルの部分が食い込んで、顔にばっちり跡が残ってしまいます。
サングラスが入らない程度にまで、顔がむくんだこともありました。あまりにもひどい顔をしているのでサングラスをかけたいのにサングラスが入らない!でも、無理にサングラスをはめこんだら、きっとツルが壊れて、サングラスそのものがダメになってしまう・・・。サングラスをかけるべきかどうか時間をかけて葛藤した結果、結局、サングラスなしでのおでかけを選択しました。
もしかしたら普段からむくんでいるのかも
今、思ったのですが、アトピーがひどくなるときにむくみがひどくなるということは、アトピーがそこまでひどくないときでも、多少はむくんでいるのではないでしょうか。もしかしたら、わたしは自分の本当の顔を知らないのかもしれません。アトピーがない状態のわたしは、顔がほっそりとして、痩せた印象なのかも・・・。
皆さんも、もしかしたら、アトピーがまったくない状態なら、ルックスが大きく変わっているかもしれませんね。骨格にもよりますが、色白小顔の可能性もなくはないのではないでしょうか。小顔を目指して、もっとアトピー治療に真剣に向き合っていきましょう。
むくんでいるかを調べる方法
今の顔が元々の顔なのか、それともむくんでしまった結果の顔なのか、調べてみたいと思いませんか?まずは、頬をゆっくりと強く押し込んでください。20秒ほど押し込んで、指を離してみましょう。すぐに元通りの頬になりますか?押し込んで凹んだ跡が少し残るようなら、むくんでいると考えられます。
また、寝跡がつきやすいですか?寝跡がつきやすい人も、むくんでいます。リンパマッサージでむくみを解消することもできますが、アトピー体質の方なら、アトピー治療に本格的に取り組んでみることもおすすめです。
むくんでいるからアトピーになる?
アトピーだからむくんでいるということについて、わたしの実例も含め考えてきました。しかし、単に自分の経験から一方的な結論を出すのは、科学的とは言えませんよね。反対に、むくみがアトピーを悪化させているのではないかという点についても検証しておきましょう。
むくみとは老廃物と余分な水分が溜まっている状態
むくみとは、老廃物や余分な水分が排出されない状態で皮膚の下に溜まっている状態を指します。老廃物や余分な水分を適度に流してやればむくみは解消しやすくなりますので、マッサージはむくみ解消に効果的と言えるのです。
ところで、老廃物が溜まると、アトピーなどのアレルギー症状が起こりやすくなります。例えば便秘が続くとアトピー症状は悪化しますし、反対に便秘が解消されるとアトピー症状も寛解することがあります。便秘は腸に老廃物が溜まる現象ですが、むくみはリンパ管などの皮膚科組織に老廃物が溜まる現象です。つまり、むくみもアトピーの原因になりうると言うことができるのです。
美容のためにもアトピーのためにもむくみを解消しよう
小顔を目指すなら、むくみ解消は必須です。また、むくみを解消することでアトピー症状の改善も期待できますので、アトピー治癒を目指す人も、むくみ解消は必須です。適切なマッサージで、むくみレスを目指していきましょう。