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アトピーの子に食べさせる離乳食!肉類は何を与える?

 こんにちは!アトピー皮膚炎の娘、夢子を育ててきた吉原久美子です。もちろん現在もお肌の問題が時々起こります。ですからいつもお肌にいいこと模索中!

 今回は食事について考えてみます。

粗食ということ

 食事に関しては以前紹介した助産師さんがいる「自然子育て研究所」で指導されました。私自身が赤ちゃんにとってのアレルゲン(アレルギーの原因になるもの)を食べないこと、そして野菜中心(できるだけ野菜を多く摂取する)ことが一番大事なことなど。

 なぜ野菜中心なのかという、説明が面白くて妙に納得してしまいました。

 なぜ牛の乳を人間が飲むのか。

 羊やヤギの乳も飲み始めたけれど牛の乳が一番人気になった理由。

 それは牛は根っこを食べない、草だけ、草の緑の部分だけ食べるということです。そのため牛乳は甘く美味しかったんですね。現在は人工的に作られた飼料を食べさせているため少し味が違っていますが、もしオーガニックのお店で草を食べる牛の乳を見つけたら一度試してみてください。甘くて、もしかしてお砂糖が入ってるの?と思いますよ。

アトピーの子どもの離乳食

 多分作家の原田宗典さんだったと思いますが、牛乳がアレルゲンだったのでお母様がヤギを1頭飼って、ヤギミルクを絞っていたというエピソードを読んだことがあります。ヤギ1頭飼ってしまう母の愛ってすごいですよね。

 私は下落合のマンション暮らしでしたのでヤギは飼えなかったんですが、それでも離乳食に関してはそれなりに一生懸命頑張りました。

 「自然子育て研究所」では母乳を飲んでいるから基本的にタンパク質の心配はそれほどしなくても良いとは言われていました。基本はご飯とおつけもの。昔は母親が噛み砕いて、赤ちゃんに口移しだったと言われましたが、さすがに虫歯菌とか色々考えるとそれはできませんでした。

 それで初期に作っていた離乳食はちょっと濃い目に作られたポタージュスープです。(スペインではプレと言います。英語のピューレと同じ語源だと思います。)ほうれん草、にんじん、ズッキーニなどを軽く炒めて柔らかくなったら少量のご飯をプラスしてブレンダーで撹拌します。ただし最初は炒める代わりに煮ていました。そして材料は常に単体で試します。少しずつ食べさせてアレルギーがないかどうか確認しながら、食材を増やしていきました。

便秘の赤ちゃんにも効果がある油

 食材がOKになったら今度は油を使って本格的にポタージュスープにします。そのとき使っていた油はエクストラバージンオリーブオイルです。わずかに味わいをプラスするので、塩分が少なくても美味しさが増します。

 夢子はだいたい便秘がちでしたが、オリーブオイルを食べさせるようになってお通じの問題も解消できました。

 オイルというとダイエットの敵ですが、ダイエット中の大人の方もやはり適宜とったほうがよいようですね。

赤ちゃんにニンニクを与えてもいいの?

 下落合のママ友にコロンビア人女性がいました。彼女にいただいた離乳食のレシピにはニンニクが使っています。え、赤ちゃんにニンニク? とちょっとびっくりしてしまいました。すると彼女がいうには、「だって離乳食は赤ちゃんのご飯であって、病人のご飯ではないのよ。」もちろん生ではなく、野菜を炒めるときに一緒に炒めます。

 今、ネットで調べてみるとニンニクは10カ月から大丈夫だそうです。もう少し小さい時期からでも大丈夫と書かれているページもありました。ニンニクを少しだけポタージュに入れるとやはり食欲が増すのか、夢子はたくさん食べるようになりました。

 ニンニクといっても薄切り、切った爪くらいの量です。たったそれだけでも十分に味わいがプラスされます。塩分を抑える食事を作る場合にもニンニクは有効な食材ですから、是非利用してくださいね。火をちゃんと通したニンニクは口の中が臭くなりません。

 もし、口の中の臭いが気になるようなら、牛乳を飲む、カルダモンを噛み砕くといったことを試してください。

肉類はラム肉

 母乳を飲んでいるから(夢子は2歳まで飲みました)、タンパク質は大丈夫と助産師さんにお墨付きをいただいていました。しかし、やはり小さいうちから色々な味や食感に慣れていたほうが大きくなってからの食生活にもいいのではないかと思います。それで、肉類にもチャレンジ。チキンは絶対ダメと言われていました。

 まず、食べさせたのはラム肉です。いきなりラム肉とびっくりするかもしれません。普通、アレルギーがなければチキンとか柔らかい白い肉ですよね?しかしラム肉はアレルギーが出にくいと言われています。

 というのも羊は人工飼料で育てられないからです。いつも自然食品、というか草を根っこごと食べて生活しています。だからヨーロッパでは一番高級な肉になるのです。ヨーロッパだけではなく、アラブ諸国、中国でもラム肉はご馳走ですよね。

 最初は1cm角くらいをすりつぶして与えました。すごく美味しいと感じたようで興奮してました。

いろいろなもの少しずつ

 とにかく少しずつ食べさせてみることです。アトピーの子も恐れないで少しずつ食べさせて様子を見て、食品数を増やしていきましょう。でも、無理に食べさせないようにしてくださいね。好き嫌いが増えてしまいます。

著者情報

吉原久美子

10代の頃に患った慢性腎炎を克服し、36歳、39歳、41歳で出産。3人の母親です。最初の2人を東京で産んだあと、長女が4歳、長男が1歳11ヶ月でスペインに移住し、次男をスペインで出産しました。丸高出産ですから、それなりの問題もありましたが、3人ともすくすくと大きくなりました。 現在、ウエブライターとして「扶桑社・日刊住まい」などでスペインの文化などを紹介しています。

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