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カカオが身体に良い理由。

 ココアやチョコレートの原料になる“カカオ”。美味しいだけでなく、身体に良い食品としても知られています。なぜカカオが身体に良いのか、また、美味しく食べるにはどのようなことに注意すれば良いのかについてまとめました。

カカオに含まれる優れた成分

 南米のアマゾン川流域が原産地とも言われるカカオは、熱帯地域を中心に世界中で栽培されています。国際連合食糧農業機関(FAO)のデータでは、もっとも生産量が多い国はコートジボアールで約147万トン、次いでガーナの約86万トン、インドネシアの約66万トンと、アフリカやアジア、南アメリカなどの熱帯地域で栽培されていることが報告されています。世界中で愛されるカカオ。その優れた成分を見ていきましょう。

ポリフェノール

 カカオには、動脈硬化の予防や活性酸素の除去などの効果を発揮する“ポリフェノール”が豊富に含まれています。カカオに含まれるポリフェノールを特別に“カカオポリフェノール”と呼ぶこともあり、「ポリフェノールと言えばカカオ」と連想する人も少なくありません。

小さな子どもでもカカオなら食べられる

 生活習慣病の予防にも効果が期待できるポリフェノールですが、実際のところ、ポリフェノールが含まれている自然の食品はそう多くはありません。赤ワインや緑茶などはポリフェノールが豊富に含まれている食品として知られていますが、いずれもアルコールやカフェインも多く含まれているため、小さな子どもには不適切です。一方、カカオなら、小さな子どもでも量を調整すれば摂取することが可能です。健康維持のためにも、適切な量のカカオを食べていきたいですね。

効率よく摂取できることもカカオならでは

 ポリフェノールが含まれている食品としては、赤ワインがもっとも知名度が高いのではないでしょうか。しかし、赤ワイン100グラム辺りに含まれているポリフェノールは180mgですが、カカオ100グラムに含まれているポリフェノールは840mgと、なんと4.5倍以上も多く含まれているのです。ポリフェノールを効率よく摂取したい人にも、カカオは適した食品だと言えるでしょう。

食物繊維

 健康維持の重要なカギを握る成分として、近年注目されることが多い“食物繊維”。食物繊維をしっかりと摂取することで排泄がスムーズに行われ、腸内環境を整えて病気にかかりにくくなることが期待されるため、タンパク質や脂肪などと同じく、健康に生きていくためには欠かせない成分の1つでもあります。

 カカオには食物繊維も豊富に含まれています。カカオが使われた食品を食べることで、不足しがちな食物繊維を効率よく摂取していきましょう。

タンパク質

 生きていくためには絶対に摂取しなくてはいけない成分“タンパク質”も、カカオには豊富に含まれています。カカオに含まれているタンパク質“カカオプロテイン”は、小腸で消化吸収されずに大腸に届きますので、便秘の改善効果も望めます。

カカオに含まれる成分から期待される効果

 カカオにカカオポリフェノールや食物繊維、カカオプロテインが含まれていることで、次の効果を期待できます。

高血圧の予防

 カカオポリフェノールには血管を拡張する効果があります。血管が拡張されると血液は通りやすくなりますので、血圧が高くなりすぎることを予防できるのです。なお、高血圧症は生活習慣病の1つでもあります。高血圧を予防することで、生活習慣病を予防することもできるのです。

動脈硬化の予防

 体内に活性酸素が増えると、コレステロールが酸化されて動脈硬化が起こりやすくなります。カカオポリフェノールは強い抗酸化力を示しますので、活性酸素を減らし、動脈硬化の予防にも効果を発揮します。

アンチエイジング効果

 活性酸素の増加は、皮膚の老化にも大きな影響を与えます。カカオポリフェノールの抗酸化力によって活性酸素を減少させることで、肌の老化を抑え、アンチエイジング効果も期待できるのです。

脳の老化防止効果

 加齢とともに、認知機能は衰えていきます。最近の研究では、脳の活動を支えるタンパク質が減少することも、認知能力の衰えに積極的に関わっていることが分かっています。しかし、カカオポリフェノールを積極的に摂取すれば、脳の活動を支えるタンパク質を含む血流が増加して、認知能力を高めることも可能です。

便秘解消効果

 カカオプロテインは難消化性ですので、便のかさを増やして便秘を改善する効果が期待できます。便秘が解消されると、肌荒れや口臭・体臭も改善されます。

ただしアレルギーと脂肪に注意!

 健康に優れた効果を発揮するカカオですが、カカオ豆に対してアレルギーを持つ人もいますので、摂取する際には注意が必要です。また、カカオには脂肪分も豊富に含まれています。チョコレートやココアなどを食べ過ぎると脂肪の摂取も多くなりすぎますので、充分に注意するようにしてくださいね。

参考サイト:

著者情報

ママモル編集部

子供の健康を守る米国のサイト『Safbaby』が運営するウェブマガジン『ママモル』の編集部です。

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