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コーヒーは健康に良いのか!その効果や害とは?

 日本古来の飲み物ではないコーヒー。いつの間にか日本人の生活に溶け込み、街を歩けばいたるところにコーヒーショップを見かけるようになりました。家庭でも毎日ドリップしてコーヒーを淹れている方も多く、もはや国民的な飲み物とすら呼べるのではないでしょうか。そんなコーヒーですが、「健康に良い」という評判もあるものの「害がある」とみなす人も少なくありません。コーヒーは実際のところ健康的な飲み物なのか、徹底的に解説します。

コーヒーは健康的な飲み物!特筆すべき3つの成分と効果

 コーヒーの黒い色は、一見、不健康そうなイメージを醸し出していますよね。しかしながら、コーヒーはカフェインとポリフェノールが豊富に含まれた健康的な飲み物なのです。しかも、独特の香りがリラックス作用をもたらします。

カフェインで集中力アップ

 コーヒーと言えば、カフェインです。カフェインに対しても良くないイメージを持つ方は多いのですが、実は、カフェインには優れた効果がたくさんあるのです。特に注目すべきはカフェインの覚醒作用です。眠気をすっきりとさせるだけでなく、集中力を高める働きもありますので、勉強しているときや仕事中にもおすすめの飲み物と言えますね。

 また、カフェインには利尿効果があります。体内の老廃物を尿として排出しますので、適度にコーヒーを飲んで、効果的に老廃物を排出していきましょう。

 さらにカフェインには、心臓の収縮作用を高める効果もあります。心臓の収縮作用が向上すると血流が良くなり、血行が促進されます。手先足先の末端が冷えやすい方や、目の下のくまや顔のくすみが気になる方も、コーヒーを生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

ポリフェノールで血液がサラサラに

 ポリフェノール入りの飲料と言えば、赤ワインがよく知られています。しかし、コーヒーは、赤ワインに勝るとも劣らないほどのポリフェノール量を誇ります。赤ワインはアルコールが含まれているため、仕事中や運転中の飲み物としてはふさわしくありませんが、コーヒーならノンアルコール飲料ですので、好きなときに飲めるのもうれしいですね。

 ポリフェノールには強い抗酸化作用があり、体内に過剰に発生した活性酸素を効果的に除去する効果が期待できます。活性酸素が過剰に増えすぎるとガンや動脈硬化、心筋梗塞などの生活習慣病に罹患するリスクが高まりますので、ポリフェノールが豊富に含まれているコーヒーを適度に飲んでいきたいですね。

 また、活性酸素が増えすぎると、シミやシワなどのエイジングを促進させてしまいます。ポリフェノールで活性酸素を減らし、アンチエイジング効果も得ていきたいですね。

 さらに、ポリフェノールには、血小板が固まらないようにする効果もあります。血小板が固まってしまうと血流が悪くなり、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞の発生リスクを高めてしまいますので、健康に生きていくためにもポリフェノールをしっかりと摂取していきましょう。

独特の香りでリラックス効果も

 健康に良いカフェインとポリフェノールが豊富に含まれるコーヒー。体だけでなく精神面にも作用する飲み物としても知られています。コーヒーの独特の香りはリラックス作用をもたらしますので、忙しくてイライラしたり神経が高ぶって冷静な判断ができなかったりするときは、コーヒーを一口飲んでみましょう。穏やかでゆったりとした気持ちになることができますよ。

 精神的にリラックスすることは、ストレス解消にも大きな効果を発揮します。ストレスがたまると身体面にも悪影響が及びますので、一日に何度かコーヒータイムをとり、適度にストレスを解消してみてはいかがでしょうか。

コーヒーは健康に害を及ぼす?気になる3つの注意点

 コーヒーは体に良い成分が含まれている飲料ですが、あまり好ましくない作用を示すこともあります。注意すべき3つの症状について探っていきましょう。

胃腸が弱い人は下痢に注意

 コーヒーには利尿効果がありますが、実は排尿だけでなく排便を促す効果もあります。特に胃腸が弱く、食べ物による刺激を受けやすい方がコーヒーを飲むと、下痢気味になってしまう恐れがあるのです。胃腸が弱い方は、コーヒーを薄めて飲むようにしてくださいね。

消化性胃潰瘍にも注意が必要

 コーヒーには胃液の分泌を促進する効果がありますので、消化性胃潰瘍が悪化する可能性があります。消化性胃潰瘍を罹患している人はもちろん、胃が弱い方も、コーヒーを避ける方が良いかもしれません。

鉄欠乏性貧血になることも

 コーヒーにはタンニンという成分が含まれていますが、タンニンは鉄イオンと結合して吸収を阻害する働きがあります。そのため、鉄分の摂取量が減って鉄欠乏性貧血になる恐れがあるのです。貧血気味の人は、食事に含まれている鉄分を最大限吸収するためにも、食事を食べてすぐにコーヒーを飲むのを避ける方が良いでしょう。

コーヒーの理想的な飲み方は?

 コーヒーは適度に飲めば、健康促進効果を発揮します。コーヒーの理想的な飲み方を紹介します。

1日にマグカップ3杯程度

 厚生労働省ではカフェイン摂取の基準は特に定めてはいませんが、アメリカやカナダ、イギリスなどの海外では、カフェイン摂取量の上限を定めています。国によって多少の差はありますが、健康に害なくコーヒーを楽しめる量としてマグカップに3倍程度を推奨している国が大半です。コーヒー好きの方も、1日にマグカップ3倍を目途にするようにしてください。

参考:厚生労働省「食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A ~カフェインの過剰摂取に注意しましょう~」

飲むタイミング

 コーヒーを飲むタイミングについては、特に決まっていません。しかし、胃に刺激を与える飲み物ですので、あまりにも空腹のときや起きたばかりは避ける方が良いかもしれません。仕事中や勉強中などの集中力を高めたいとき、また、リフレッシュしたいときに、コーヒータイムを設けましょう。

コーヒーを避ける方が良い人とは?

 適度に飲めば健康促進効果があるコーヒーですが、誰にでも良い効果が期待できるわけでもありません。特に以下の4つに該当する方は、コーヒーを避けるかコーヒー摂取量を減らすことが勧められます。

妊娠中・授乳中の人

 妊娠中あるいは授乳中の人は、カフェインの摂取量を制限することが求められます。特に授乳中にカフェインを大量に摂取すると、低体重児になるリスクや流産リスクを高めますので、なるべくコーヒーを飲まない、もしくは薄めたコーヒーを1日1杯程度のみ飲むようにしてください。

幼い子どもにもおすすめできない

 カフェインの刺激は、幼い子どもには強すぎることがあります。幼稚園と小学生にはコーヒーは与えないようにし、中学生においても薄めたコーヒーを1日1杯程度にとどめるようにしてください。

胃腸が弱い人

 胃腸が弱い方も、コーヒーを控える方が良いでしょう。特に消化性胃潰瘍の方は、コーヒーは避けてください。

鉄欠乏性貧血気味の人

 鉄欠乏性貧血の方も、コーヒーはあまりおすすめできません。特に食後はコーヒーを避けてくださいね。

適量のコーヒーで健康促進を目指そう

 コーヒーは適量飲むなら健康に良い飲料です。しかし、カフェインの摂取を制限すべき妊娠中や授乳中の方、幼い子どもはコーヒーを避ける方が良いですね。ご自身の状態と相談しながら、健康的な生活にコーヒーを取り入れていきましょう。

著者情報

ママモル編集部

子供の健康を守る米国のサイト『Safbaby』が運営するウェブマガジン『ママモル』の編集部です。

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