ママモル

子供の健康を守る米国のサイト『Safbaby』が運営するウェブマガジン

ショッピングカートから始める子供の脳に危険な5つのもの

文:Safbabyゲスト,テリーサ・キーンさん  編集者:aesmai

赤ちゃんや子供のために食料品を購入する際、商品ラベルの確認が大切なのは皆さんご存じだと思います。しかし、何の為に、何故チェックするのかご存じですか?

ショッピングカートに入れてはいけないもの、また、安全な代替品の見抜き方について、テリーサ・キーン(Theresa Kiene)さんからの素晴らしいアドバイスを紹介します。

テリーサ・キーン(Theresa Kiene), Homemade Baby 共同創設者(& チーフ・エグゼクティブ・ママ)

テリーサは栄養豊富なオーガニックの離乳食を作ることに非常に大きな充実感を覚えたため、テレビ業界のエグゼクティブとして輝かしいキャリアを捨て、HOMEMADE BABY®をスタートさせました。テリーサはオーガニック食品とその調理法を国内中で語ることで、健康的な家族のライフスタイルを促進しています。また、オーガニック食材を選択し、ラベルの表記を読み、予算内でオーガニックの食品を購入することの価値などをテーマにした情報も公開しています。もっと情報が欲しい方はテリーサさんのブログをみてくださいね。 Homemade Baby Blog (英文のみ)

 

見る目がある方は、お子さんが生まれ持った愛らしさを育んでいることでしょう。ゼリーがどうして綺麗な色をしているか疑問に思ったことはありませんか?バニラビーンズの入っていない食品に、何故バニラの味がするのでしょうか?

添加物や化学物質は、私たちが普段口にする食品や飲料に含まれ、栄養的価値とは無関係のものです。完璧を求める消費者の期待に応えるために添加されているのです。

自然界では綺麗な果物や野菜を作ることが難しい為、殺菌剤や殺虫剤、除草剤を使用して、傷のない果物や野菜を作っているのです。

消費者の簡単で美味しい食事に対する強い要求により、香味料や調味料分野における食品添加物事業は、今年1460億ドルに達すると見込まれています。

赤ちゃんや子供が口にする食品に含まれる危険な添加物

食品添加物は新しいものではなく(元はコールタール油から製造)、子供達は数十年間にわたり口にしてきました。何故今になって食品添加物を気にするのでしょうか?
今日の子供達は、毎日、一日中添加物や化学物質にさらされています。

たまにキャンディを食べたり、特別な日にピンクのカップケーキを食べるのではなく、アメリカで育つ現代の子供達は、朝食から就寝まで化学物質を口にし続けているのです。

色とりどりの歯磨き粉、着色された朝食のシリアル、人工ホイップクリーム、風船ガム、液剤、お弁当の加工食品(Lunchable(アメリカで市販されている1食分のハムやクラッカー、お菓子等が入っているランチボックス)とも言える?)。

より多くの子供達が人工着色料、香料、カフェイン、アスパルテーム入りの清涼飲料水を飲んでいます。それらを飲めば飲む程子供は更に欲しがり、疲れた親にとって、時に最も楽な方法を選ぶ事になります。

更に重要なことに、殺虫剤やホルモン剤、合成された食品添加物は、子供の脳の発達や行動、学習能力に影響を与えることが分かってきました。 

食用色素

“黄色5号”、“赤色3号”のように成分ラベルに記載されている色素は、主に食品をより新鮮に見せる為に使用されます。子供向けの食品の場合、明るい色で子供達を惹きつける為に使用されます。例を挙げると、朝食用のシリアル、飲料、キャンディ、パン製品、プリン、ゼリー状のデザート等に使われています。

代わりに、ラベルにニンジン色素やビーツ色素等の天然色素が記載されているものを選びましょう。

人工調味料

人工調味料は、天然と合成の両方を含む、何百もの成分を組み合わせて作られています。

良く知られている添加香味料のバニリンは、バニラフレーバーと記載されています。この香料は製紙工程からの廃棄物を原料にして作られています。代わりに、ラベルに天然バニラと記載されたものを選びましょう。

グルタミン酸ナトリウム(MSG)は、良く知られた食品添加物です。

MSGは動物実験で、脳への悪影響や不妊との関連が指摘されました。また、MSGを摂取した多くの人が頭痛や胸痛、しびれを訴えています。MSGは主に肉類や香辛料、ピクルス、スープ類、キャンディ類、焼き菓子等の風味を強くする為に使われています。

保存料

現在、約百種類の保存料が、食品の変質等を防ぐ為に使用されています。

BHA(ブチルヒドロキシアニソール)、BHT(ブチルヒドロキシトルエン)、TBHQ(ブチルヒドロキノン)の3種類が主に使用されています。

これらは食品中の脂肪分の酸化や腐敗を防ぐ為に使用され、ラベルには“酸化防止剤”と記載されています。

自然由来で効果を発揮する酸化防止剤も存在しますが、現在広く使用されている合成の物よりコストがかかります。合成の酸化防止剤は、飲料、アイスクリーム、キャンディ、焼き菓子、スープの素、ポテト、朝食用シリアル、ミックス粉、強化米、動物油脂、動物油脂を含むショートニング等に添加されています。これらはアレルギー反応を引き起こす危険があり、腎臓や肝臓、脳機能に影響を与えることが知られています。また、胃に摂取した他のものを発がん性物質に変える危険性もあります。

硝酸エステル、亜硝酸塩、亜硫酸塩、安息香酸ナトリウム、プロピオン酸カルシウム、クエン酸は、アレルギー体質の子供に重篤な症状を誘発する保存料で、場合によっては命に関わる恐れがあります。

硝酸エステルと亜硝酸塩は、加工肉の発色剤として使用されており、研究では発がん性が指摘されています。

亜硫酸塩は、食品の変色を防ぎ、果物や野菜の鮮度維持の為に使用されています。

甘味料

id-10083603コーンスターチ、ブドウ糖果糖液糖、その他人工甘味料(アスパルテーム(商品名NutraSweet、Equal)、サッカリン(商品名 Sweet’n Low)、スクラロース、アセスルファムカリウム)は、子供達から健康を奪うだけでなく、脳への悪影響や、多発性硬化症、紅斑性狼瘡、中枢神経の障害に繋がる危険性があります。

また、子供の砂糖の過剰摂取は、肥満の蔓延要因にもなります。

まとめ

日常的に食料品を購入するあなたが、家族の健康にとって最も重要な役割を担っているのです。

ショッピングカートに何を入れるかがより重要です!

商品ラベルをチェックし、賢く選択することで、家族を守り、健康に良い食品の売上げに貢献できるのです。

テリーサさんのアドバイスに感謝致します!

著者情報

EARTH CHILD アースチャイルド


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