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もう一度見直すべき納豆の効能と栄養成分

 日本特有の伝統的食品・納豆。納豆は、栄養価が高いと言われる代表的な食品です。なぜ納豆が健康に良いイメージがあるのか、その効能と栄養成分はどのようなものなのか、それらをまとめてみました。改めて納豆の良さを見直してみましょう。

納豆の成分

 納豆は、大豆を原材料とした発酵食品です。納豆の主な成分は、以下のようになります。

 たんぱく質、脂質、食物繊維、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンE、ビタミンK、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、カリウム、イソフラボン、ナットウキナーゼ、リノール酸、レシチン、セレン、サポニン、ジピコリン酸、PQQ(ピロロキノリンキノン)など

 カロリーは、納豆50g(1パック)あたり100kcalです。

心筋梗塞や脳梗塞予防

 納豆のネバネバに含まれるの成分で、納豆菌から作られるナットウキナーゼは、血栓を溶かす働きのある酵素です。毎日納豆食を続けることで、心筋梗塞や脳梗塞の起因となる血栓を溶かし、血流をさらさらにします。その血栓を溶かす力は、医薬品「ウロキナーゼ」よりも効力が大きいと言われているほどです。

 ナットウキナーゼの効果は、食後数時間から半日程度持続することが可能です。また、ナットウキナーゼは、口から食べ物として摂取することで効果が高まるという特徴を持ちます。

がん予防

 納豆をつくる工程の中で、納豆菌はビタミンB2をおよそ10倍に増やす働きをしています。増えたビタミンB2は、がんを誘発する過酸化脂質を抑制して、さらに分解します。つまり、納豆はがん予防に効果的な食品と言えます。

 また、納豆菌BN株は、腸内の病原菌が増えるのを抑え、ブトウ球菌や赤痢菌など体に悪さをする菌に対して抗菌作用を持ちます。がんを抑制する働きがあるという研究データも出ています。

新陳代謝促進、老化防止効果

 納豆にはビタミン類が多く含まれています。なかでも、ビタミンB2やビタミンEには老化防止の効果が期待されます。ビタミンB2やビタミンEは、細胞を老化させる過酸化脂質の生成を抑止し分解する働きがあります。

 また、納豆菌によって作られるポリアミンは、血管を若返らせる成分として注目を集めている成分です。ポリアミンは細胞を再生させる働きがあり、新陳代謝の促進、老化防止の効果が期待できます。

美肌効果

 納豆には、植物性たんぱく質やビタミンB2、ミネラル、脂質などが揃っています。なかでも美容ビタミンと言われる美肌を作るビタミンB2を含むことにより、肌荒れを改善する効果が期待できます。

 また、ポリアミンにより新陳代謝が促進されることで、肌のシミやくすみなどが防止されます。

整腸作用

 納豆菌は活性酵素をたくさん作り出します。この活性酸素が腸内の消化活動を促進させます。「生きた乳酸菌」というフレーズを聞いたことがあると思いますが、納豆菌は、まさに「生きた納豆菌」で、その力はヨーグルトや乳酸飲料に含まれるビフィズス菌・乳酸菌の比ではありません。腸から排出されるまで生きた腸内細菌は、納豆菌ただ1種という研究結果も出ています。

 納豆菌は、長期間生きたまま腸内を清掃し、整腸作用の効果を高めます。腸内環境を整えることで、下痢や炎症を抑えるばかりでなく便秘を防ぐ効果もあります。

貧血予防

 納豆は、豊富なたんぱく質や鉄分、ミネラルをバランス良く含んだ食品です。また、貧血を予防する効果のあるビタミンB12も含んでおり、貧血に悩む人にとって、積極的に摂取したい食品と言えます。

高血圧改善

 ナットウキナーゼには血栓を溶かす働きがありますが、それにより高血圧を改善することが認められています。また、納豆に含まれるリノール酸やビタミンEにはコレステロールを低下させる働きがあり、高血圧が気になる人にとって納豆は有効な食品です。

納豆は多様な効果のある健康食品

 今回ご紹介した納豆の優れた効果の他にも、多くの効果が認められています。胎児や子どもの成長の促進、疲労回復、二日酔いの予防などの効果もあり、毎日、積極的に摂取したい食品と言えます。多くの栄養成分が揃った納豆を食事に取り入れて、健やかな毎日を送りたいものですね。

著者情報

ママモル編集部

子供の健康を守る米国のサイト『Safbaby』が運営するウェブマガジン『ママモル』の編集部です。

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