文:SafBabyの創立者サンドラさんとサマンサさん 編集者:Nabo
「虫歯を自然療法で治す」という記事には、たくさんの反響をいただきました。中でも、インタビュー部分、特に「全粒穀物と発芽穀物」理論に多くの批判的なコメントが寄せられました。これらのコメントの一部分は、私たちの FBページでご覧になれます。(英文のみ)
この件について、モーリー・クラーク博士(SafBabyの健康専門アドバイザー)に意見をお伺いしました。以下は 上記の記事 について私たちSafBabyママからクラーク博士への質問という形を取った補足記事です。
SafBaby: 食べ物で自然に虫歯を予防・治癒できるのでしょうか?についてどうお考えですか?特に、全粒穀物と発芽穀物についてのコメントについてはどう思われますか?
モーリー・クラーク博士の回答:
Safbabyに掲載された、食事対処法で虫歯を自然治癒することについての考察は、とても興味深く、また、数多くいるホリスティック療法指向の医者の中でも詳しい人があまりいない内容です。
私は中国漢方医学、ホメオパシィ医学、ナチュロパス医学の教育と訓練を受けましたが、この内容については教わったことがありません。
自分で本を読んだり、尊敬する口腔外科医ウェストン・プライス博士の研究や活動を通して、知った考え方です。
Safbabyに投稿されたラミエル・ネイグル氏の考察は、私が目にした中では、初めてこの件について一般向けに書かれたもので、そういった意味では、Safbabyは常に先進的な情報を発信していると言えますし、それはとても素晴らしいことだと思います。
さて、強くて健康な歯を育て、維持する仕組みの概要は、最初の記事に書かれている通りです。
特に、十分なカルシウムと亜リン酸を摂取し、ビタミンDとビタミンAの助けを借りて、ホルモンの力で歯がそれらの栄養を吸収する、というところが重要です。
これは、歯と密接につながっている健康な骨の発達方法ととてもよく似ています。色々な意味で歯というのは、外に出ていて目に見える骨であると言えるでしょう。
さらに、食事内容が影響して歯が悪くなり虫歯の原因になるということも書かれていて、異性化糖などの合成甘味料や天然糖類、「全粒穀物」の過剰摂取によることも書かれていました。
この、「全粒穀物」つまり、全粒粉パスタ、全粒粉パンが、不健康で虫歯の原因になりうるという考え方が多くの人にとって新しい概念だったために、たくさんの反論がなされたのでしょう。
ラミエル・ネイグル氏の著書「虫歯を治す(原題”Cure Tooth Decay”)」の中では多くの全粒穀物、そして全粒粉に含まれるフィチン酸が問題となり、歯によるミネラルの吸収が妨げられることがある、と書かれています。
健康な体や心と精神にはほとんどの場合、バランスが重要です。バランスの取れた生活、バランスの取れた環境、さらにバランスの取れた食事です。これらのどれかひとつでも過剰になれば、私たちに有害な形として影響が出ます。
「全」であろうが、部分的に処理されていようが、多くの子供たちが食べている「量」が問題で、それが虫歯の原因になりうるのです。
お子さんの食事全般を見て、必須たんぱく質と野菜や果物に、適量の穀物を加え、健康なバランスが取れているようにすれば、全粒穀物の過剰摂取による問題は避けられます。