文:SafBaby創設者サンドラ・ブラムさんとサマンサ・フォックス・オルソンさん
編集者:Yayoi
寒い秋冬には、子供ってすぐ風邪をひきますよね。「子供の体を強くして、できれば薬を飲ませずに風邪を治したい。」
そうお思いのパパ、ママ必見です。
ハーブを使って治す方法を、アメリカの経験豊富なハーバリスト、マリア・マスカレッラさんに伺います。
うちの娘は、1回の冬休みで2度も風邪をひきました。母親として、娘の体調不良を見ているのは、たかが鼻水程度であってもつらいものです。
しかし、こう思うのです。「子供が体調を崩すことは大きな問題ではない」と。
それは、病気になることで強くなり、免疫機能がより強化されるからです。
あなたは知っていましたか?病気をどう対処するかで、免疫機能の向上に違いが現れることを。
全ての親である私たちが望むことは、子供たちが健康であること。しかし、幼少期に病気にかかることは、免疫機能を強化するための「お仕事」のひとつでもあるのです。
さて、今回、自然療法を使った赤ちゃんのケアに関して研究を重ねたハーバリストの知恵を皆さんにご紹介できることを、とても嬉しく思います。
これは、絶対に参考になる記事ですよ!
乳幼児の病気のための自然療法
ヨーロッパ生まれのサンドラさんは、病気の対策として、自然療法を利用する家庭で育ちました。例えば、鼻づまり解消の方法として、ベビーベッドの近くに玉ねぎを刻んだものを吊り下げたりします。今でも、サンドラさんはお子さんが病気にかかるとヨーロッパにいるお姉さんに電話をかけ、お勧めの伝統的な自然療法を教えてもらうのだそうです。
マリア・マスカレラさんは、植物薬学と薬の製造について学び、講師として10年以上も熱心に情熱を傾けてきました。 アビバ・ロムさんやペギー・エリスさん、その他多数のハーバリストたちと共にハーブに関する知識を深めました。
マリアさんは、ノースカロライナ大学のチャペルヒルで看護学の学士号を1997年に取得したのち、アイルランドで助産婦学を学びました。彼女は幅広い植物薬学の知識に加え、医学の知識も持ち合わせており、健康と治療に関してその知識を活用しています。
さっそく、彼女に素晴らしいヒントをもらいましょう。
子供の免疫機能
幼少期に、私たちの免疫機能は「自」と「他」の認識を発達させます。つまり、微生物を生み出す病気から体を保護し、防御することを学ぶのです。
風邪のウイルスは湿度の低いところを好みます。また、秋から冬にかけての乾燥した空気は、鼻腔を乾燥させ、感染に弱くなります。その結果、病気の多くは子供たちが室内で過ごすことが多い秋から冬にかけて流行するのです。
強く元気な免疫機能を育てるには
さて、子供たちに強く元気な免疫機能を育ませるために、親として一体何ができるでしょうか?
答えは…「健康的な食事」です! とはいえ、ひと口に「健康的な食事」といっても、人によって考え方が違いますね。
それで、定義をするのは難しいことですが、まずは「子供を砂糖から遠ざける」ことが大事です!
私も、口で言うほど容易いことではないことは理解しています。子供は甘いものが大好きですからね。
しかし、砂糖には免疫反応の効果を最大50%まで低下させる可能性があることが明らかになっています。
必須脂肪酸(ナッツや魚)とともに、野菜や果物の摂取を増やしましょう。乳製品や精製された食品、加工食品を減らし、地場産のオーガニックのものにこだわり、さまざまな色の自然食品を摂りましょう。
私たちの免疫機能の70%は消化器官の中にありますから、良好な消化を維持したり、体に良い食べ物を摂ることは非常に大切なことです。
ビタミンDも忘れずに。 冬場は外に出る機会が少ないため、私たちの体はビタミンDを多く作り出せません。しかし、ビタミンDは免疫機能にとても重要な要素です。できるだけ子供たちを外で遊ばせましょう。
運動も大事です!近頃、子供たちが室内で過ごす時間が長くなっているというのは皆さんご存知だと思います。私たちがテレビやコンピュータの前で「休憩」と称してずっと座っていたら、子供たちもおのずとそうなるでしょう。これは良くない習慣のひとつです。
子供を外に出して、走り回らせましょう!まずは私たちが良い手本となることです。
皆さんは「衛生仮説」という言葉を耳にしたことがありますか?この基本的な要旨は、「清潔過ぎる環境で暮らしている人がいる」ということです。
いわば、「家じゅうを全て抗菌し、ペットはもちろんダメ、舞い散るホコリの塊もない」、非常に清潔な家。そんな家に住む子供たちが、実はアレルギーやぜんそく、自己免疫疾患を発症しやすいのです。
子供たちは、強い免疫機能を育てるために、「汚れる」機会を持たなくてはいけません。免疫機能が正常な働きをするには、刺激を受けなければならないのです。その結果、子供たちが病気になるのは問題ありません。
たしかに、親にとっては少々不都合だったり、予定に困ったりすることもあるでしょう。しかし、子供たちが病気にかかることを許し、病気が治るまでの時間を与えてあげることは、最終的に子供たちの強くて、健康で、活発な免疫機能を育てることになるのです。
「抗菌」グッズにサヨナラしましょう。なぜなら、子供たちの免疫機能が標準に達していない状態だからです。付け加えると、ほとんどの風邪やインフルエンザはウイルス性のものであって、細菌性のものではないのです。
ハーブの力を利用することです。 シロップ、お風呂、軟膏、お茶、スチーム、チンキ剤、グリセリン製剤、パウダーなどがその例です。ハーブの力で子供の免疫が高まり、風邪や、病気にかからなくなるようになるのです!
子供にハーブ療法を施す場合の投与量の計算方法を教えましょう。子供の体重を68kg(大人の平均体重)で割り、投与量の割合を出します。例:体重13.6kgの子供の場合は、13.6÷68=0.2となり、大人の投与量の5分の1となります。
赤ちゃんへのハーブの与え方と、その効果を最大限に生かすためのアドバイス
マリアさんから、次のようなアドバイスもいただきました。
自然のパワーを子供たちの免疫機能の強化と回復に利用できることは素晴らしいことです。どの親も子供が病気になるのを見たくはありません。
私は赤ちゃんにハーブを与えることに賛成ですが、投与量は月齢により大きく異なりますし、ハーバリストに相談してから決めるよう、いつもお伝えしています。 子供にハーブを与える際によくある大きな問題の一つに、必要量に達していないこと、そして子供の症状に合っていないハーブを使うことがあります。これではハーブが効果を発揮しないどころか、持病の症状が悪くなることもあり、お勧めできません。
また、授乳中のお母さんは、母乳を通じて赤ちゃんに与えられますので、授乳する15分前にハーブを取るようにすると良いでしょう。
私たちと同じように、皆さんもこの情報を存分に楽しんでいただけたら嬉しいです!
自然な方法で子供の風邪及び関わる症状を解決しましょう!
冬場につきものの病気「風邪」
一般的に「風邪」はウイルスによって起こり、数日で治ります。風邪をひいた子供に必要なのは、優しいケアと愛情が全てかもしれません。
風邪は、咳やのどの痛み、食欲不振、鼻づまり、鼻水などを伴いますが、それが悪化し耳痛、副鼻腔炎、気管支炎、喉頭炎、肺炎を引き起こすこともあります。
そしてどうなるか?
私たちは、呼吸器系や消化器系、目、肌を通じて病原体にさらされます。その多くは、空気中のウイルスの飛沫が手や衣類に付着し運び込まれたものです。体内に入ったウイルスは、目や鼻、喉の粘膜の細胞内に入り込み、増殖します。
血液はそのウイルスを排除するために感染箇所に白血球を呼び集めます。 増加した血液の流入と白血球が腫れと体液分泌(鼻水)を引き起こします。この炎症と増加した粘液が、咳やのどの痛み、鼻づまり、胸部うっ血、熱(侵入者に対して起こす反応)などの症状を引き起こす可能性があるのです。
さて、煩わしい症状を緩和させる一方で、どう免疫機能をサポートしたらよいのでしょうか?
子供の風邪にハーブ療法を
キッチンにあるもので風邪を緩和する
風邪のサインが現れたら…
- 水分摂取量を増やし、砂糖、乳製品、小麦、そして柑橘類の摂取量を減らします。
- エキナセア・チンキやグリセリン製剤を3時間おきに体重約0.9kgに対し1滴、摂取してください。
- 「かぼちゃの種」を食べてみてください。 かぼちゃの種は亜鉛が豊富で、ウイルス感染の発症を減らす働きをするといわれています。
- いちごやブルーベリーなどの酸っぱい果物も効くかもしれません。ビタミンCやバイオフラボノイド(植物色素)が豊富で、免疫反応を助ける働きがあるといわれています。
- にんにくは、素晴らしい抗ウイルス食品です。食事に是非加えてください。
- レンゲ属 (ギバナオウギ)を、スープやお茶に加えてください。これも免疫をサポートしてくれる素晴らしいハーブです。
ガーリックレモネードの作り方
- 新鮮なにんにく3片をみじん切りにし、1リットル程度のガラス密閉ビンに入れます。
- 沸騰したお湯をいっぱいに注ぎ入れ蓋をし、30分置きます。
- にんにくを濾して取り除き、煮汁に丸ごと1個分のレモン果汁を加えます。
- はちみつやメープルシロップで甘みをつけて出来上がり。
- ※お好みで、血流を良くする生姜やシナモンを加えます。
オニオンシロップの作り方
- 中くらいサイズの玉ねぎ1個のスライスと、未精製の砂糖1~2カップを用意します。
- ガラスの瓶に、スライスした玉ねぎと砂糖を層にして重ね、すき間なく入れます。
- 涼しい場所に1~2日置き、砂糖が溶けたら玉ねぎを取り出し、はちみつを注ぎ入れ冷蔵庫で保存します。
- 咳やうっ血、風邪の予防に1日に3回、小さじ半分から1杯飲んでください。
リコリスの根のスティックやお茶
お子さんはリコリスの根のスティックを噛んだり、リコリスティーを試してみたことはありますか?リコリスの根には、非常に優れた抗ウイルス効果があります。免疫のサポートや炎症組織を緩和してくれます。
風邪の諸症状には
咳に効く自然療法
咳というのは、粘液に付着した病原体、または体に侵入した病原体を追い出すために体が頑張った証拠なのです。 体は粘液によって病原体を外に出すものですから、咳を抑えることが常に良いということではありません。
しかし、咳が原因で不眠になるとかイライラするような場合は、咳を抑えたほうが良いかもしれません。
キッチンにあるもので咳を鎮める
オニオンシロップ (上記のレシピを参照)
セージティーの作り方
タイムとアニシードは、粘液を体から排出するのに必要な湿性があり痰を伴う咳にピッタリです。沸騰したお湯を2カップ注ぎ、タイムとアニシードを小さじ半分ずつ入れ、20分置いてエキスを抽出します。
その他のハーブやハーブティー
リコリスの根スティック(上記のレシピを参照)、西洋オオバコの葉、マシュマロウの根は乾いた咳に効果を発揮します。エリキャンペーンの根、ワイルドチェリーバーク、ヤナギハッカの葉は痰を伴う咳に効果を発揮します。
喉の痛みに効く自然療法
喉の痛みの90%がウイルス性によるものです。
加湿器を使い、空気を湿らせましょう。乾燥した空気は、喉を傷めますし、粘膜を弱らせ、病原菌を侵入しやすくしてしまいます。 加湿器にはユーカリやローズマリーエッセンシャルオイルを2~5滴加えましょう。
キッチンにあるもので喉を癒す
オニオンシロップ (上記のレシピを参照)
セージティー (上記のレシピを参照)
ニンジン
ニンジンは喉の痛みを鎮め、和らげます。また、喉の炎症や肥大した腺を小さくするのに効果を発揮します。大きめのニンジン2本をすりおろします。布にすりおろしたニンジンを散らし、首にぐるりと巻きつけます。首の後ろで布を結べば固定されます。さらに温めたタオルや冷たいタオルで首全体を包み30分そのままにしておきます。
その他のハーブ
リコリスの根スティック(上記のレシピを参照) 。サルオガセは優れた抗ウイルス性と抗菌性を持ち、主に呼吸器感染に用いられます。キンセンカの花のお茶やチンキは鎮痛、抗ウイルス性、リンパの流れを促す作用があります。アカニレの樹皮は、粉末やトローチ状で用いられ、喉の痛みや咳に非常に優れた鎮痛効果を発揮します。 オオバコの葉のお茶にはのどの痛みを鎮め、保護する作用があります。
うっ血のための自然療法
粘液の生成や炎症の増加でおきるうっ血は鼻や喉、肺といった呼吸器にみられます。痰を伴う咳には、痰切れを良くし、外に出しやすくするために、同様の治療法を試してみてください。
ただし、うっ血のときは粘液を多量に作り出してしまうため、乳製品と柑橘類は取らないようにします。
キッチンにあるものでうっ血を抑える
オニオンシロップ (上記のレシピを参照)
セージティー (上記のレシピを参照)
ワサビや生姜
もしあなたのお子さんがお寿司を好きなら、生姜やワサビを入れたお寿司を作ってあげると良いでしょう。呼吸器の詰まりを解消するのに役立ちます。
フェンネルティーの作り方
熱湯を入れたカップに小さじ1杯のフェンネルを入れ、20分浸します。痰を切れやすくするために、1/4~1/2カップを1日に3回与えてください。
その他のハーブ
ホアハウンドハーブ(二ガハッカ)、ヒソップの葉、リコリスの根スティック(上記のレシピを参照)は呼吸器の詰まりをきれいにするのに素晴らしい効果を発揮します。ワイルドチェリーバークを取ると鼻づまりの薬は必要ありません。これは、細気管支を拡張し、痰の流れを良くし、呼吸を助けます。
キッチンにあるものでうっ血による副鼻腔炎を抑える
副鼻腔が詰まるうっ血は副鼻腔炎を引き起こす可能性があります。痰が留まっていると、副鼻腔のなかの空気は血流に再吸収され、副鼻腔に真空をつくります。これが副鼻腔の痛みを引き起こすのです。この閉ざされた副鼻腔が細菌の温床となり、痛みを強くし、膿や苦痛を増加させることにつながるのです。 (常に鼻の詰まりがあるアレルギー持ちのお子さんの場合、それにより慢性的な副鼻腔炎になることもあります。)
玉ねぎ
玉ねぎ1個を半分に切り、30秒間沸騰したお湯にくぐらせます。薄い布でその玉ねぎを包み、(温度に注意して)痛む副鼻腔の上に最長15分のせます。
玉ねぎに含まれる硫黄化合物は痰の切れを良くし、外に出しやすくします。
その他のハーブ
ゴールデンシール。カップ半分の量のぬるま湯にゴールデンシールを20滴加えます。玉ねぎで痰を切った後、鼻孔の洗浄に使うと良いでしょう。
赤ちゃんと子供のための、耳の痛みと耳感染に対する自然療法
子供が病院を訪れる一番の理由が、実は耳の痛みと耳感染です。副鼻腔の詰まりは外耳道の閉塞をもたらす可能性があり、耳痛を引き起こし、場合によっては細菌に感染することもあります。子供は、3歳か4歳になるまで外耳道が完全に形成されておらず、耳はまだ湿った状態なのです。それで細菌を増殖させてしまう淀んだ粘液が作り出されてしまいます。
一番の民間療法といえば、にんにくでしょう!にんにく単独でも、素晴らしい力を発揮するのですが、モウズイカの花とセントジョーンズワートと組み合わせるとさらにパワーアップするのです。
キッチンにあるもので耳の痛みや耳感染を抑える
耳用ガーリックオイルの作り方
にんにく ひとかけ
モウズイカの花 28g
セントジョーンズワートの花 28g
オリーブオイル 500cc
にんにくをみじん切りにします。全ての材料を鍋に入れ、弱火にかけ30分間煮ます。煮あがったら、こしてガラス瓶にいれます。
※火を使いたくないときは、ガラス製の瓶に全ての材料を入れ、暖かい場所で7日間抽出させる方法でもかまいません。
使い方は、お風呂のお湯の中にオイルのボトルを置き温めたあと、両耳の中に温めたオイルを5滴ずつ垂らし、コットンで押さえます。症状が改善するまでは1日に4~6回行ってください。このガーリックを使っても5日以内に症状が解消しない場合は、医療機関にご相談ください。
また、排膿、出血、聴力低下、激しい痛みなどがあるときは、鼓膜が破れている疑いがあるため、ガーリックオイルを使わないでください。
熱に対する自然療法
忘れないでおきましょう。熱は病気ではありません。熱は、体が病気を追い出そうと戦っているサインなのです。いわば、これは体が細菌の住処としにくくする技なのです。
お子さんの熱が何度になったら処置をするか、これはあなたの許せるレベルで構いません。子供の多くは急に熱が上がることが多く、他の症状がなくても高熱が出たりします。お子さんが2、3日熱を出していても、心配なく栄養を取れているようでしたら、そのままにしておいても良いでしょう。
但し、お子さんが脱水状態のときやぐったりしている場合は別です。
キッチンにあるもので熱に対処する
熱にはずばり、ジャガイモが効きます!卵白もジャガイモと同じような解熱効果があります。
ジャガイモ
すりおろしたジャガイモを足の裏に当てると熱を下げる効果があります。このとき、ジャガイモが肌に密着するように布でくるみます。
その他のハーブ
キャットニップ(イヌハッカ)、西洋ニワトコの花、ミントの葉、レモンバームの葉、カモミールの花、西洋ノコギリソウの葉や花のティーやチンキ、グリセリンは、解熱に素晴らしい力を発揮します。このハーブの使い方は次のようなものが良いでしょう。子供は熱によって吐き気をもよおしたり、嘔吐することがあるものです。ブルースカルキャップは熱による嘔吐に効果を発揮します。
ハーブティーの作り方
沸騰したお湯を入れたカップに、混ぜ合わせた熱に効くハーブ類を28g入れ、20分間浸します。必要に応じてカップの4分の1の量を与えてください。
チンキとグリセリン
ボトルから直接与えてください。
下痢に対する自然療法
お子さんに水分補給をしっかり行ってください!子供は下痢により電解質を失うので、電解質の飲み物を与えることお勧めします。ブラックベリーの葉や根のティーやチンキは腸粘膜を収れんさせる効果があり、下痢に効果を発揮します。
キッチンにあるもので下痢に対処する
ブラックベリーティーの作り方
沸騰したお湯1.2カップに28gの葉や根を入れ、20分間浸します。1日に3~4回、各0.3~0.6カップを与えてください。
インフルエンザに対する自然療法
インフルエンザウイルスも風邪と同じような症状を引き起こしますが、一般的な風邪よりも重い症状が現れます。熱を伴い、場合によっては喉の痛みや咳もみられ、頭痛や体のだるさ、痛みがみられることもあります。
インフルエンザは学校や遊び仲間、職場で広がる病気ですから、エルダーベリーシロップとにんにくを利用して免疫機能を強く保ちましょう!
どちらも強い抗ウイルス作用があります。エルダーベリーはウイルスの結合部位である「血球凝集素受容体」を阻害する酵素を持っていますから、ウイルスは宿主の細胞に入り込めず、増殖できないのです。
キッチンにあるものでインフルエンザを予防する
冬の滋養強壮スープの作り方
野菜(またはチキン)スープ 2リットル
海藻 ひとつかみ
レンゲの根 2かけ
ゴボウ 1本
生姜1かけ みじん切り
にんにく4片 みじん切り
玉ねぎ1個 みじん切り
材料を弱火で1時間煮ます。火からおろし、お好みで小さじ2~4杯の味噌を加えてもいいでしょう。
※このスープは冷凍保存できます。
子供のハーブチンキの摂取量
ハーブはお子さんの年齢により投与量を調節してください。一般的なめやすは次のとおりです。
成人量が湯飲み1 杯(約 110 cc)の場合
1 歳未満 ……………小さじ 2
1 – 3 歳…………………小さじ 3
3 – 6 歳…………………大さじ 1
6 – 9 歳…………………大さじ 2
9 – 12 歳………………. 大さじ 3
12 – 15 歳…………….. 大さじ4
15 – 18 歳……………..大さじ 5
18 歳以上 …………………成人量
成人量が60 滴の場合
3 か月未満………………. 2 滴
3 – 6 か月…………….. 3 滴
6 – 9 か月…………….. 4 滴
9 – 12 か月…………… 5 滴
12 – 18 か月………….7 滴
18 – 24 か月………….8 滴
2 – 3 歳……………… 10 滴
3 – 4 歳……………….12 滴
4 – 6 歳……………….15 滴
6 – 9 歳……………….24 滴
9 – 12 歳……………..30 滴
12 – 15 歳…………..38 滴
15 – 18 歳………….. 45 滴
18 歳以上 ……………成人量
マリアさんから「子供にハーブを使うときのアドバイス」のまとめ
自然のパワーを子供たちの免疫機能の強化と回復に利用できることは素晴らしいことです。しかしどんな病気でも、ハーブを摂取してもお子さんの容体が思わしくなく、ご両親の力量の範囲を超えていると思ったら、ためらわずに医師に電話をしてください。
一番大切なのは、お子さんに強く健康でいてもらうことです。家族の健康を自分の力で何とかしようとしたのですから、あなたは逆に褒められるべきなのです。
マリアさん、どうもありがとうございました。
みなさんも、ハーブについての知識やレシピをたくさんシェアしてくださいね。
編集者のコメント:
最近は日本でも、海外のハーブを使ったお菓子やサプリメントなどが手に入りやすくなっています。ぜひ上手に取り入れて、子供の免疫力を強くしたいですね!