ママモル

子供の健康を守る米国のサイト『Safbaby』が運営するウェブマガジン

咳喘息とは?その症状と原因

 咳喘息は通常の「咳」や「喘息」とはどう異なるのでしょうか。咳喘息の診断基準や特徴となる症状、その原因について解説します。

咳喘息の診断基準

 咳喘息とは、原因不明の乾いた咳が長期間にわたって続く病気です。以下の4項目すべてに当てはまるときは、咳喘息と診断されることが多いです。

1.服薬や喫煙などの咳の明らかな原因がない

 最近飲み始めた薬があったり、タバコを吸う習慣があったりする等、咳症状を誘発する明らかな原因があるときは、咳喘息とは診断されません。明らかな原因もしくは原因と思われる習慣がある場合は、薬物治療を開始するのではなく、まず原因を取り除きます。

2.痰や喘鳴がない

 咳喘息は、喘鳴も痰もなく、ただ咳だけの症状が出る疾病です。咳をするときに喉の奥から「ゼイゼイ」「ヒューヒュー」といった音(喘鳴)が聞こえるときは、咳喘息ではなく喘息が疑われます。また、咳だけでなく痰が出るときは副鼻腔気管支症候群等の可能性が疑われますので、細胞診などを行って病名を特定します。

3.季節や時間によって咳症状がひどくなる

 咳喘息は、乾燥する季節になると症状が深刻になることが多いです。また、日中は咳が出ないのに、就寝中や夜間、早朝などの時間帯だけ咳が出ることも多いです。咳の出る季節や時間に特定の傾向があるときは、咳喘息が疑われます。

4.吸入ステロイド薬で症状の緩和が見られる

 咳が原因不明で、痰や喘鳴がなく、季節的あるいは時間的な傾向が見られるときは、咳喘息の疑いが強いとして、吸入ステロイド薬による治療を開始します。薬物治療開始から約2週間後に再検査をし、症状の改善が見られるときは咳喘息だと診断されます。

 尚、これらの4つの条件すべてに当てはまる場合でも、咳以外にアトピーと思われる症状が出ているときや家族にアトピー性の症状を持っている人がいるときは、アトピー性咳嗽(がいそう)と診断されることがあります。アトピー素因があっても咳喘息と診断されることもありますので一概には言えませんが、いずれも吸入ステロイド薬で症状の緩和が見られる疾患ですので、治療方針に大きな違いはありません。

 ただし、吸入ステロイド薬の効果が低くなってきたときは、咳喘息の場合はステロイド薬と気管支拡張薬を併用して吸入する治療を行いますが、アトピー性咳嗽の場合は気管支拡張薬では症状の改善は見られません。アトピー性咳嗽と考えられるときは、内服ステロイド薬を併用して、症状の緩和を図ります。

咳喘息の症状

 咳喘息にかかると、1ヶ月以上、乾いた咳が続きます。通常は乾燥した季節だけ見られるのですが、場合によっては咳が1年以上続くこともあります。発熱や痰の絡み、喉の奥からの喘鳴はありませんが、長期化すると胸骨に負担をかけて胸に痛みを覚えるようになったり、咳の繰り返しによって嘔吐したりすることもありますので、早めの治療が必要です。

咳喘息が長引くと喘息に移行することもある

 咳喘息の症状が長引くと、喘息に移行してしまうことがあります。咳喘息の約3割は喘息に移行しますので、咳喘息は喘息の前段階と呼ぶこともあります。長期化を防いで喘息を予防するためには、咳喘息の症状が出た時点で早期治療を行い、咳症状を長引かせないことが大切です。風邪をひいていないのに咳だけ出るときは、なるべくすぐに病院を受診し、原因を究明して治療を開始するようにしましょう。

咳喘息の原因

 気道に炎症が起こり、気道が一時的に狭くなることで、咳喘息の症状が出るようになります。気道に炎症が起こる原因は1つではなく、ストレスやハウスダスト、運動、タバコの煙を吸い込むことなどを挙げることができます。家から外に出たときの温度差や反対に外から家に入った時の温度差で咳症状が出始めることもあります。

風邪が咳喘息の原因になることがある

 咳喘息の定義の1つとして、風邪による咳ではないことというものがあります。風邪によって気道が一時的に狭くなっているのではなく、風邪とは無関係に気道が狭まって咳症状が出ていることが診断基準の1つにもなるからです。

 しかしながら、風邪によって咳が習慣化してしまい、風邪自体が治ったのに咳だけ残って咳喘息になるということがあります。風邪が治ったはずなのに咳だけ2~3週間続くときは、咳喘息を疑い、早めに病院で治療を受けるようにして下さい。

アレルギー体質の人になりやすい咳喘息

 アレルギー反応によって気道が狭まり、咳喘息の症状が出ることもあります。アレルギー体質の人は咳が長引いたらすぐに咳喘息を疑い、早めに病院を受診するようにして下さい。

早めの治療で長期化を防ごう!

 早めに治療を開始することで、慢性的な喘息になってしまうことを防ぐことができます。空咳が続いたら、なるべく早くアレルギー科や耳鼻咽喉科・呼吸器科などを受診するようにしましょう。

参考サイト:
咳嗽に関するガイドライン第 2 版
アレルギー性咳嗽(がいそう)
長引く咳にご注意!咳喘息(せきぜんそく)

EARTH CHILD アースチャイルド


ページの
先頭に戻る