風邪をひいたはずではないのに、喉の痛みを感じることはありませんか?夏の喉の痛みの原因と対策についてまとめました。
夏の喉の痛みの原因
喉が痛いからといって、風邪とは限りません。夏の喉の痛みには、次の3つの原因が考えられます。
ほとんどの喉の痛みの原因はエアコン!
エアコンをつけるときには部屋を閉め切りますので、寝る前に1、2時間ほどのタイマーをかけて就寝すると、夜中に部屋の温度が高くなりすぎて熱中症の症状が出てしまうこともあります。そのため、タイマーをかけるよりは、エアコンをつけっぱなしで眠る方が良いときもあります。
しかし、エアコンをつけっぱなしで眠ると、部屋が必要以上に乾燥してしまいます。部屋が乾燥すると、喉も乾燥し、朝起きたときに喉に痛みを覚えることにもなるのです。もちろん、エアコンのつけっぱなしが喉に良くないのは就寝中だけではありません。日中にエアコンがついた部屋で長時間過ごすことも、喉を傷めてしまう原因になります。
氷が入った冷たすぎる飲料の過剰摂取も一因
氷が入った冷たすぎる飲料をたくさん摂取することも、喉の粘膜を刺激し、喉の痛みの原因になることがあります。喉が渇いているときに冷たい飲料を飲むのも良いのですが、なるべく喉が乾き過ぎないうちに常温の飲み物を飲むようにしてください。
ヘルパンギーナなどの感染性夏風邪の可能性も!
喉の痛みだけではなく、口内に細かな水疱や発熱も伴うときは、ヘルパンギーナの可能性もあります。ヘルパンギーナというと乳幼児がプールで感染する病気と一般的には捉えられていますが、大人も感染することもありますし、プール以外で感染することもありますのでご注意ください。なお、ヘルパンギーナは感染性が高いため、発熱や水疱からヘルパンギーナが疑われるときは、すぐに病院を受診し、保育園や幼稚園、公園などの子供が多い場所には行かないようにしましょう。
喉をいたわるエアコンの使い方
エアコンなしには過ごせない猛暑日。エアコンをつけっぱなしにすることで、熱中症を防ぐことができるのは事実です。しかし、エアコンによって喉の痛みが生じるのは困りますよね。喉を労わりつつエアコンを使い続ける方法をいくつか紹介します。
エアコンの直風が当たらないようにする
エアコンの直風が喉に当たり続けると、当然ですが、喉がピンポイントで乾き、痛みが生じてしまいます。就寝中にエアコンを使うときは、エアコンの直風が当たらない位置にベッドを置くようにしましょう。ベッドの位置を変えられないときは、エアコンの風向がもっとも上向きになるように設定すれば、エアコンの直風が身体に当たりにくくなります。
また、職場での座る位置がエアコンの直風に当たる場合は、マスクを使うようにしましょう。マスクを使うことで口周りに湿気をキープでき、喉が痛くならずに済みます。ドラッグストアなどでは保湿専用のマスクも売っていますので、利用してみてはいかがでしょうか。
加湿器を使う
冬場に加湿器を使うご家庭は多いですが、夏場も乾燥が気になるときは積極的に加湿器を使いましょう。とはいえ、高温の部屋で加湿器を使うと、ただでさえ高温で不快になっているのに、湿度も加わってますます不快になってしまいます。まずはエアコンで部屋の温度を下げてから、加湿器を併用して適度な湿度を与えて下さい。
こまめに水分を摂取する
喉が渇く前にこまめに水分を摂取することで、喉の痛みを予防することができます。喉に刺激を与えないように、できれば常温の水をいつも手元に置いておきましょう。
なお、糖分が入った飲み物をこまめに飲むと、血糖値が上がり、血糖値の上昇を下げるために身体が水分を欲して喉が渇きます。また、何度も糖分が入った飲み物を飲むことは、歯が糖分に触れている時間を長びかせることでもありますので、虫歯になるリスクも高めてしまいます。麦茶や水などの糖分が入らない飲み物をこまめに飲むようにしてください。
肌の乾燥にも注意して!
部屋が乾燥すると、傷んでしまうのは喉だけではありません。長時間、乾燥した空気にさらされ続ける肌も、乾燥してしまいます。肌が乾燥すると肌荒れの原因になるだけでなく、痒みを引き起こすこともあります。ボディークリームやローションを使って、エアコンを使わない季節よりもたっぷりと保湿するように心がけて下さい。
エアコンの使い方を工夫すれば喉の痛みを減らすことができる
エアコンなしに生活することが困難な昨今。エアコンを賢く使うことが求められています。喉の痛みを防ぐためにも、エアコンの直風に当たらないようにすることや加湿器の併用、飲み物をこまめに摂取するようにしましょう。また、肌の乾燥を防ぐことも、快適に夏を過ごすためには重要なポイントとなります。適切に保湿をする習慣を身につけましょう。