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子供の健康を守る米国のサイト『Safbaby』が運営するウェブマガジン

喘息の予防と対策。

 喘息は完治が困難な疾患ですので、病院で治療を受ける場合でも、症状を出来るだけ抑えて日常生活に支障をきたさないことが治療の目的となります。治療を長く続けることは特に幼い子供にとっては辛いことでもありますから、できれば喘息にかからないように予防してあげたいですよね。喘息の予防方法と喘息症状が見られたときの対策について解説します。

喘息の予防方法

 喘息は、喉が過敏になって気道に炎症が起こることで引き起こされる疾病です。普段から喉が過敏にならないように注意することで、喘息になることをある程度予防することが可能です。喘息予防に効果的な方法を2つご紹介します。

1.ダニ対策をする

 小児喘息の原因としてもっとも多いのが、ダニによるアレルギーです。もちろん、ダニは成人の喘息の原因にもなりますので、家の中から極力除去することで喘息自体を予防することができます。

 家の中にダニが増える原因としては、暖かい温度と高い湿度、ダニのえさとなるものの存在(人間や動物の垢やフケ、カビなど)等が挙げられます。これらを徹底的に排除することで、ダニにとって居心地の悪い環境を作っていきましょう。

 また、ダニの死がいや糞などもダニアレルギーを引き起こす因子となります。つまり、ダニの死がいや糞をキレイに取り除くことも、喘息予防には効果を発揮すると言えるのです。具体的には次の方法で、ダニ予防とダニの死がいや糞除去の対策を始めてみましょう。

<ほこりが溜まりにくい環境を作る>

  • カーテンではなくブラインドにする。
  • 床は、カーペットや畳ではなく、フローリングにする。
  • 観葉植物は部屋に置かない。
  • タンスや飾り棚などの収納家具を置かない。なるべくクローゼットや押し入れに物を収納する。
  • ぬいぐるみの数を減らし、部屋に置くぬいぐるみはこまめに洗濯する。
  • 室内でペットを飼わない。飼うときはこまめにシャンプーやブラッシングを実施する。

<ダニを予防する>

  • 布団や枕は、防ダニ効果のあるカバーをかける。
  • ベッドのスキマやマットレスとベッド枠の間なども、こまめに掃除機で吸い取る
  • 布団やマットレスにも掃除機をこまめにかける。

<部屋の温度と湿度の調節>

  • こまめに換気をし、部屋の中が高温多湿にならないようにする。
  • 花粉に対してアレルギーがある場合などは、ハウスダスト除去効果のある空気清浄機を使用して空気を清浄に保つ。
  • エアコンの通風口やフィルターをこまめに掃除する。

2.アレルギー対策をする

 アレルギーが引き金となって、喘息に罹患することもあります。自分に何のアレルギーがあるのか一度病院で詳しく調べてもらい、アレルギーの原因となる物質(アレルゲン)を生活から極力除去していくことで、喘息になることを予防することができるでしょう。

 また、日常生活からアレルゲンを発見することもできます。例えば、いつも同じ食品を食べるときにむせるなら、その食品や食品に含まれる添加物に対してアレルギーを持っていると推測されます。

 その他にも、特定の医薬品がアレルゲンになることもあります。例えば、市販の鎮痛剤や風邪薬を服用することで激しい喘息発作が起こることもあるのです。このような医薬品による喘息発作は、特に成人に見られることが多いですので、医薬品を服用したときに普段とは異なる症状が出たときは、その医薬品は極力避けるようにして下さい。

喘息症状が見られたときはすぐに病院に行こう

 風邪をひいているわけでもないのに咳が頻発するときは、なるべく早く耳鼻咽喉科やアレルギー科、呼吸器科などの病院で診察を受けるようにしましょう。早めに治療を開始することで、症状を改善することができますし、症状の悪化も予防することができます。治療は薬物療法と環境改善の2つの柱で実施して行きます。

長期管理薬と発作治療薬

 環境改善は、先程も述べましたダニ対策やアレルギー対策を意味しています。生活の中からダニやアレルゲンといった喘息を引き起こす可能性があるものを極力排除し、発作が出ないように、発作が出ても重篤な症状にならないようにコントロールして行くのです。

 一方、薬物治療は、発作を予防する「長期管理薬」と発作が出たときの「発作治療薬」の2種類の医薬品によって実施されていきます。長期管理薬は喘息症状が出ていないときも医師の指示に従って毎日服用して行きますので、「今日は体調が良いから」「最近、咳き込むことが減ったから」などと自己判断で服薬を中止しないようにしてください。指示通りの服薬を続けることで、喘息発作の再発を予防対策することができるのです。

 発作治療薬は、発作が起こった時に使用する医薬品です。発作が治まらないときは複数回使用できるものが多いですので、万が一のときのために、「どの程度」「どの間隔」で服用できる医薬品なのか確認しておきましょう。

喘息予防活動を始めよう!

 ダニ対策やアレルギー対策などを行うことで、普段の生活から喘息を予防することが可能です。できれば今日から対策を始めてみてはいかがでしょうか。

参考サイト:
喘息(ぜんそく)の予防
油断できない大人のぜんそく(喘息)
成人気管支喘息(ぜんそく)

著者情報

ママモル編集部

子供の健康を守る米国のサイト『Safbaby』が運営するウェブマガジン『ママモル』の編集部です。

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