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赤ちゃんに湿疹ができた時のチェック項目と対処方法

赤ちゃんの肌に湿疹ができたとき、病院に連れていく方が良いのか、それともそのまま放置しても良いのか悩みますよね。湿疹の種類を見分ける方法とそれぞれの対処方法について探っていきましょう。

チェック1:どこに湿疹ができているか

赤ちゃんの湿疹がどこにできているかをまずチェックしてみましょう。

顔や頭部に湿疹ができているとき

  • 脂漏性湿疹
  • 新生児ニキビ
  • アトピー性皮膚炎
  • 乾燥による湿疹

手足に湿疹ができているとき

  • とびひ
  • 手足口病
  • 水いぼ

顔や手足、耳など全身に湿疹ができているとき

  • あせも
  • じんましん
  • アトピー性皮膚炎
  • 水疱瘡

チェック2:赤ちゃんの月齢

赤ちゃんの月齢によっても、見られる湿疹に違いがあります。それぞれの湿疹が見られることが多い月齢は次の通りです。

生まれてすぐ~生後3か月

  • 脂漏性湿疹
  • 新生児ニキビ
  • とびひ
  • 手足口病
  • じんましん
  • 水疱瘡

生後4か月~6か月

  • 脂漏性湿疹
  • 乾燥による湿疹
  • アトピー性皮膚炎
  • とびひ
  • 手足口病
  • じんましん
  • 水いぼ
  • 水疱瘡

生後7か月~2歳

  • 手足口病
  • アトピー性皮膚炎
  • じんましん
  • 水いぼ
  • 水疱瘡

チェック3:湿疹が見られる季節

季節によっても赤ちゃんの湿疹を見分けることができます。一般的なかかりやすい季節は次の通りですが、稀に他の季節でも罹患することがあります。

春~夏

  • あせも
  • 手足口病
  • 水いぼ

秋~冬

  • 乾燥による湿疹
  • 水疱瘡

湿疹別の症状と対策方法

では、赤ちゃんがかかりやすい湿疹のそれぞれの症状と対策法について見ていきましょう。

脂漏性湿疹

赤ちゃんは皮脂の分泌が活発ですので、入浴時にキレイに皮脂が落ちていないと、黄色いかさぶたが皮脂のこびりついた部分にできてしまいます。これを脂漏性湿疹と言います。かゆみはありませんが、ひっかいてしまうと跡が残る恐れがありますので、毎日、丁寧に頭部や首まわりを洗って予防しましょう。

新生児ニキビ

赤いニキビが顔中にできる新生児ニキビ。生後1週間くらいから出始めることがあります。毛穴への皮脂詰まりで起こる湿疹ですので、脂漏性湿疹と同じく清潔に洗うことである程度の予防ができます。

適度に油分を皮膚に与えて保湿することで、過剰な皮脂の分泌を抑えることができます。ニキビがつぶれていない限り、入浴後にはクリームやオイルで保湿するようにしてください。

とびひ

あせもや虫さされをひっかいてできた傷に、溶連菌や黄色ブドウ球菌が感染してできる湿疹をとびひと言います。あせもや虫さされができたら早めにケアをすることで、とびひになることを防ぐことができます。

手足口病

手足の発疹だけでなく口内炎や発熱を伴う手足口病。プールや保育園など、たくさんの子どもたちが接触する場で感染するケースが多いです。手足口病の原因となるウイルスは複数種類ありますので、一度罹患したとしても、他のウイルスに感染して再び手足口病にかかることもあります。基本的には自然治癒しますが、高熱が出るときは病院で解熱剤を処方してもらいましょう。

アトピー性皮膚炎

乳児期には乳児湿疹と診断されることが多いアトピー性皮膚炎。強いかゆみを伴うことが特徴です。一旦完治したように見えても、何度も湿疹が繰り返し、数年から数十年続くこともあります。根本的な治療法はありませんので、アレルギー源を特定して避けるようにする等、時間をかけて対処していくことが必要になるでしょう。

乾燥による湿疹

乾燥によって皮膚の一部が剥離した状態になり、かさついた状態になることもあります。皮脂不足や空気による乾燥、紫外線による乾燥などが考えられますので、こまめにベビーオイルやクリームを塗ったり、お出かけ前にUVカットクリームを塗ったりする等の予防策をしましょう。

水いぼ

水いぼは、いぼが大きくなるとかゆみが強くなり、つぶすと周りにウイルスを拡散させます。接触感染しやすい疾患ですので、子どもが触れ合う保育園などで感染することが多いです。通常は自然治癒しますが、治りが遅い場合は、皮膚科で水いぼをピンセットで取ってもらうなどの処置を受けましょう。

水疱瘡

37℃~38℃程度の発熱を伴う水疱瘡。発熱や水ぶくれが3~5日ほど生じ、水ぶくれ部分がかさぶたになって、2~3週間ほどで自然にはがれおちます。自然治癒する疾病ですが、高熱が出る場合は医師に見せ、適切な処置を受けましょう。

あせも

暑い時期にできやすいあせも。寝返りを打てない赤ちゃんは、布団と身体が常に接触して汗をかきやすくなりますので、季節を問わずできることもあります。白や赤のブツブツができますが、脂漏性湿疹とは異なりかゆみを伴いますので、放っておくと赤ちゃんがひっかいてしまうこともあるでしょう。

入浴時に丁寧に洗うだけでなく、汗をかいているときはこまめに身体を固く絞ったタオルで拭いたり、下着を着替えさせたりすることも予防になります。あせもをひっかくととびひ状態になることもありますので、早めに気付き、早めにケアすることが大切です。

じんましん

突発的に皮膚に表れ、数時間ほどで消滅する湿疹をじんましんと言います。湿疹が1回だけ現れることもありますが、何度も繰り返して現れることもあります。何度も繰り返して現れるときやかゆみが強いとき、じんましんの範囲が広いときは、病院で診察を受けるようにしてください。

赤ちゃんは湿疹になりやすくて普通

抵抗力が弱い赤ちゃんは、湿疹ができやすいものです。少しの肌荒れは誰にでもあることですから、慌てず、適切なケアをするようにしてくださいね。

著者情報

ママモル編集部

子供の健康を守る米国のサイト『Safbaby』が運営するウェブマガジン『ママモル』の編集部です。

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