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オーガニックなシャンプーを選ぶべき?何が違う?

 最近、オーガニックシャンプーが流行っています。かつてオーガニックシャンプーというと通販や特定の美容室、セレクトグッズを取り扱うショップでしか購入できませんでしたが、今ではドラッグストアはもちろん、スーパーや家電量販店でもオーガニックシャンプーを買うことができるのです。

 では、オーガニックシャンプーは一体どのようなシャンプーなのでしょうか。値段に見合った価値があると言えるのか、また、わざわざ購入するべきシャンプーなのか、そして、オーガニック以外のシャンプーと比べてどのような違いがあるのか解説いたします。

オーガニックシャンプーとは?

 農林水産省では、食品におけるオーガニックの基準を定めています。例えば農産物の場合なら、2年以上前から禁止されている農薬や肥料などを使っていない畑で、環境への負荷を最小限にした農法を用い、水耕栽培やロックウール栽培、遺伝子組み換え技術を用いずに生産することが条件となります。この条件をすべて満たすと農林水産省が認可した証でもある「有機JASマーク」を農産物に付けることができ、「有機」や「オーガニック」を名乗ることが許されます。

 ですが、この「有機JASマーク」を付けることができるのは、農産物と畜産物、加工食品、飼料の4つのみです。シャンプーはいずれにも該当しませんので、農林水産省のお墨付きをもらうことができないのです。反対に言えば、オーガニックに関する明確な基準がないわけですから、個人や企業の判断によって自由に「オーガニック」や「有機」を名乗ることができます。つまり、現在の日本においては、オーガニックシャンプーに関する明確な基準や規定は一切ないのです。

有機栽培によって生産された植物が原料であることが多い

 オーガニックシャンプーにおける明確な基準はありませんが、多くのメーカーでは「有機栽培によって生産された植物を原料あるいは主成分としているシャンプー」を、オーガニックシャンプーと呼んでいます。天然由来かつ有機栽培による成分を原料に用いていますので、頭皮や頭髪への刺激が少なく、敏感肌の人も皮膚に痛みや痒みを感じずに使えることが多いです。

購入するときは成分をしっかりとチェックしよう

 オーガニックシャンプーの成分は、メーカーや商品によっても異なります。そのため、あるオーガニックシャンプーを使用すると髪の状態が良くなったのに、別のオーガニックシャンプーを使うと髪がきしんだり頭皮が痒くなったりすることもあるでしょう。オーガニックシャンプーを購入するときはしっかりと成分をチェックし、今までにアレルギーを起こしたことがある成分が含まれていないか、また、自分に合う有効成分が含まれているのかどうか確認するようにしてください。

オーガニックシャンプーの特徴

 オーガニックシャンプーには特に基準が定まっていませんので、メーカーによって含まれている成分や特徴は千差万別です。しかしながら、次の3つの共通点が見られます。

値段が高い

 化学的に大量生産できる有効成分ではなく、天然由来の有効成分が入っていることが多いですので、どうしても原料費が高くなってしまいます。そのため、オーガニックシャンプー自体も、同量の他のシャンプーと比べると高額になっていることが多いのです。

 稀に、同じメーカーのオーガニック以外のシャンプーと同価格帯で販売されているオーガニックシャンプーもあります。しかしながら、そのようなケースでは、オーガニックシャンプーの方が容量が少なくなっていて、ml当たりの価格はオーガニックシャンプーの方が高くなっています。

ノンシリコン

 髪のすべりをよくする化学成分である「シリコン」。一般的なシャンプーやリンスに入っていることが多い成分です。髪がすぐにツルツルになるので絡みにくいというメリットがありますが、シリコンが毛穴をふさいでしまうこともありますので、毛髪や頭皮の健康を損なってしまうという恐れがあります。

 オーガニックシャンプーはシリコンが入っていない「ノンシリコン」のものが多いですので、使い始めのうちは髪がきしんだり絡まったりするでしょう。とはいえ、使い続けることで髪自体がノンシリコンに慣れてきしみにくくなりますから、不快に感じることも減っていくと期待できます。

無香料

 オーガニックシャンプーは、化学的な香料を一切使用していないものが多いです。良い香りのするシャンプーもありますが、人工的な香料ではなく成分に使用されている植物由来の香りであることがほとんどです。

オーガニックシャンプーの効果が分かるまでには時間がかかる

 植物由来の穏やかな成分を使っていることが多いオーガニックシャンプー。刺激も少ない分、劇的な効果も少ないです。そのため、使用してすぐに「なんか髪の調子が良いな」と感じることは難しいですが、長く使い続けることで「そう言えば調子が良いかも」と感じられるようになるケースが多いのです。まずは成分をしっかりと吟味して商品を選ぶことから始めましょう。

参考サイト:
もっと知りたい!有機JASマーク
オーガニックシャンプーとはどんなもの?その育毛効果や保存方法について

著者情報

ママモル編集部

子供の健康を守る米国のサイト『Safbaby』が運営するウェブマガジン『ママモル』の編集部です。

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