文:SafBabyの創設者サマンサ・フォックス・オルソンさん 編集者:koma
赤ちゃんの安全を守るためのベビー用カーシートから有害な化学物質が放出されていることをご存知でしょうか? カーシートは赤ちゃんの安全のために必要なもの。全く使用しないというわけにはいきませんので、できるだけ有毒物質にさらされないようにする工夫が必要です。今回はベビー用カーシートの有害物質から赤ちゃんを守る方法をご紹介します。
車のカーシートで子供が眠ってしまったとき、私はこれまで幸せそうに眠っている子供をそのままそっと、ベビーシートに寝かせておくことを選んできました。
そのほうがお互いにとってメリットがあるからです。赤ちゃんは眠りを邪魔されずに済むし、私は滅多にない自分の時間を持つことができます。
でも、こういったことはもうしないでしょう。今は、カーシートから放出される化学物質の存在を知ってしまったのですから。
もちろん、安全に法的にカーシートなしで乗れるようになるまでは使い続けますが、必要以上にカーシートに乗せておくことはしないでしょう。
赤ちゃんを守るためのカーシートが危険?
最新の研究で、“有毒”な化学物質がカーシートを製造する際使用されており、その製品の寿命がある間はずっと有害物質を放出し続けるので(時に太陽熱で熱せられた場合)、子供がそれを摂取したり、吸い込んだりするなどして、健康問題を発症する危険性がある。
これらの化学物質は発達障害、学習障害、肝疾患、がん、その他さまざまなアレルギー疾患に関係する可能性がある。
—エコロジーセンターのジェフ・ギアハート氏
これらの化学物質とは何なのでしょうか。なぜカーシートに使用されているのでしょうか?
ベビー用カーシートに使用される化学物質
カーシートには様々な化学物質が使用されています。
エコロジーセンターの科学者や調査団によってグループ分けした主なものは、臭素(難燃剤)、塩素(ポリ塩化ビニル)、その他化学物質です。これらはプラスチックや衝撃吸収材に剛性、耐性を持たせるために難燃剤として使用されます。
しかし、カーシートや自動車部品の化学物質を使用が法で決められているわけではないのは嬉しいことです。また他の車に比べ、これらの有害化学物質の使用がはるかに少ない車もあります。また、このトピックについての情報を手に入れることは可能です。
カーシートの有害物質から子供たちを守るためにできること
以下に述べることを実行することで、ベビーシートや補助いすを購入する際、安全なものを選べるだけではなく、安全なものが製造されるまでは、カーシートから放出される化学物質を除去するのに役立つでしょう。
#1:現在販売されているものの中で一番安全なものを知る
毒性が低いという観点から見た場合の、おすすめカーシート、補助いすはこちらをご覧ください。 HealthyCar.org(英文)
注意: 特定のメーカーの一部のモデルが毒性が低いと評価されているからといって、同じメーカーの他の製品も同じであるという意味にはなりません。
#2:行動を起こす、嘆願書に署名する
カーシートの有毒な化学物質から赤ちゃんを守るために行動を起こし、嘆願書に署名しましょう。この記事を直接あなたのお友達に送るのも良いでしょうし、お友達に同じようにしてもらうのも良いでしょう。こちらが嘆願書です。署名はこちらのリンク(英文)をクリックしてください。
子供たちをカーシートに含まれる危険な化学物質から守ってください。そのために、製造会社に要求していただきたいのです。製品、材料、化学物質を変えることを。
懸念される化学物質とは、臭素、塩素、ポリ塩化ビニル、鉛、アンチモン、ヒ素、クロム、ニッケル、銅、コバルト、水銀、スズです。
#3: 使用するときに工夫をする
太陽の熱と紫外線が化学物質を分解し、さらに有毒物質の危険性が増します。車内に放散される有害物質への曝露を減らすには以下の2つの方法を試してみてください。
太陽の光を遮断する
日陰に駐車したり、太陽光反射装置などを利用して、カーシートが太陽の光に当たらないようにしましょう。
換気をする
窓を少し開けて、車内の空気をこまめに換気をしましょう。
ベビーシートだけではなく、車内のダッシュボードやハンドル、その他内装などに多く使われるプラスチックや、衝撃吸収材に限らず、有毒物質のさらなる分解を食い止めることができるでしょう。
サンドラさんのアイディアもぜひ参考に
サンドラさんのこんな素晴らしいアイディアをご紹介しましょう。
グレコのベビーシート、スナッグライドを持っているのですが、難燃剤を除去するために使用前に5回ほどカバーを洗い、シートとベルトを石鹸水で入念にこすり洗いしました。それからはあの新品の匂いが消えましたよ!
素晴らしいアイディアですね。みなさん、ぜひ参考にしてみてください。