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妊婦が受けるマタニティマッサージ。気をつける事と、押すと良い場所について


 妊婦専用のマッサージ、マタニティマッサージ。妊婦ならではの体調不良やストレスの緩和目的で実施されます。マタニティマッサージを掲げるサロンや指圧院も増えてきましたが、どのような点に注意してお店を選ぶことができるでしょうか。また、自分でマッサージする際に注意したいことや具体的な方法についても探っていきましょう。

マタニティマッサージとは

 マタニティマッサージとは、その名の通り妊娠期に受けるマッサージを指しています。産婦人科でちらしなどが置いてあることもありますし、市民センターなどの地域施設で時間を決めて実施していることもあります。最近では、民間のマッサージ店やリラクゼーションサロン、指圧院などでも、マタニティマッサージや妊婦専用のマッサージを提供していることも増えてきました。

マッサージの種類

 マッサージを実施するサロンや施設によって、マタニティマッサージの具体的な内容は異なります。妊婦は身体がむくみやすくなりますので、むくみ解消を目的としたマッサージを実施しているところも多いですが、肩コリや腰のコリに特化したマッサージを実施しているところ、アロマオイル等を用いてリラックス目的のマッサージを実施しているところなどもあります。

医療保険が適用されることもある

 神経痛や頸腕症候群(ひどい肩コリや首から肩にかけての強い痛み)と診断されるときは、マッサージを保険適用内で受けることができます。まず、医療保険適用可能なマッサージ院(全国鍼灸マッサージ協会加盟店等)に来院して同意書をもらいましょう。その後、かかりつけの整形外科などで医師に同意書を書いてもらい、マッサージ院に同意書を提出すれば手続きは完了です。

マッサージが受けられる場所とサロンの選び方

 マッサージを受けられる場所は多いです。カイロプラクティックや整体院、エステティックサロンやマッサージ専門店、市民センターなどでも受けることができます。

 ですが、妊婦専用のマタニティマッサージを実施しているところはそこまで多くありません。妊婦も対象と書いておきながら、実際に行ってみると「妊娠中の方にマッサージをしたことがないんですよ」と言われてしまったり、妊婦可能かどうか記載されていなくても、「妊娠中の方も施術できますよ」と言われたりすることもあります。どのようにサロンを選ぶことができるのでしょうか。

来所する前に電話で問い合わせよう

 良さそうなマッサージを提供しているところが見つかったら、まずは電話で問い合わせてみましょう。妊娠中でもマッサージを受けることができるのか、妊娠月数によっては受けられるのか、妊婦に対してどのような配慮がされているのか尋ねてみてください。

 また、もしも来院前に調子が突然悪くなったとしてもキャンセルすることができるのかについても聞いて見ましょう。妊娠中は妊娠していないときと比べて、体調が急変しやすい時期です。今日はとても体調が良くても、明日になればむかつきや吐き気が襲ってくることもありますよね。できれば当日キャンセルしても、キャンセル料が発生しないマッサージ院がおすすめです。

かかりつけの医師にも相談してみよう

 あなたの身体の状態は、かかりつけの産婦人科の医師がもっともよく理解しています。今、マッサージを受けても大丈夫な時期なのか、マッサージを受けるとすればどの部位やどんな内容が好ましいのか、詳しく説明してもらいましょう。

 医師が「絶対安静ですので、マッサージは控えて下さい」と言ったときは、マッサージの許可が出るまでマッサージを受けないでください。身体がだるくマッサージで癒されたいのは当然の欲求ですが、あなた本人の体調やお腹の赤ちゃんの健康を最優先するようにしてくださいね。

セルフマッサージの方法と注意点

 マッサージ専門店やエステティックサロンで施術を受けることもできますが、マタニティ向けのマッサージは1~2万円ほどするところが多いようです。神経痛や頸腕症候群の同意書をもらったとしても、1回の処置当たり2~3千円がかかってきます。

 もっと気軽にマッサージを受けたいと言う人は、自分でマッサージする「セルフマッサージ」に挑戦してみるのはいかがでしょうか。セルフマッサージの方法と注意点について見ていきましょう。

セルフマッサージの方法

 マッサージ院やエステティックサロンと比べると、自分自身で本格的なマッサージを行うことはできません。そのため、不快感の全面的な解消ではなく、主にむくみの解消やリラックスを目的として実施することができるでしょう。

足のむくみ解消

 1.寝転がった姿勢で、足を肩幅程度に開き、足首をゆっくりとまわしていきます。両足首を同時に内回し・外回しします。ゆっくりと回すことで足の末端部まで血行がよくなっていくでしょう。

 2.身体を起こし、ひざを120度ほどに曲げて座ります。ふくらはぎの横側をゆっくりと撫で上げていきます。このとき、手に少しオイルをつけておくと滑りがよくなるのでおすすめです。

肩から首の不快感解消

 1.腕を大きくぐるっと回します。このとき、腕がなるべくまっすぐになるように注意して下さい。ゆっくりと内回しと外回しを繰り返しましょう。

 2.首をまっすぐに立て、ゆっくりと頭を左肩につけていきましょう。このとき、左の肩が上がらないように注意して下さい。右の首筋が痛気持ちよくなったら、同じ姿勢で5秒キープします。同様に、頭を右肩につけるように傾け、左の首筋を伸ばしていきましょう。同じ姿勢で5秒キープします。

 3.手の指を背中の後ろでしっかりと組み合わせ、後ろに引っ張ります。肩が外側に開くように、左右の肩甲骨同士を近づけるように意識しましょう。強く後ろに引っ張り、5秒ほどキープをしたら力を抜くという流れを、2~3回繰り返します。

注意点

 妊娠中ですので、妊娠していないときよりも身体が刺激に対して敏感になっています。マッサージ中でも「しんどいな」「なんか変だな」と思ったら、すぐにマッサージを止め、身体を安静にしましょう。安静にしても不快感や違和感が消えないときは、なるべくすぐにかかりつけの医師に相談するようにしてください。

力加減は弱く優しくが基本

 力任せにむくみのある部分や凝っている部分を押しても、思うような効果は得られません。普段以上に力を弱く、優しく押していくことが基本です。

押してはいけないツボ

 東洋医学では、ツボを刺激すると、特定の部位に何らかの作用が起こるとされています。例えば、足の内くるぶしから指4本分上に上がった場所の「三陰交」は、子宮収縮と関係があると言われています。臨月を迎えていない妊婦の方は、抑えない方が良いでしょう。また、肩の付け根と肩先の中間地点にある「肩井」も、指圧すると子宮収縮の効果があると言われています。強く押したりもんだりすることは控えましょう。

使ってはいけないアロマオイル

 注意が必要なアロマオイルもあります。ジャスミンやカモミール、ペパーミントなどの多くのアロマが子宮収縮に作用すると言われていますので、選ぶ際にも慎重さが必要です。自分でアロママッサージをするときは、レモンやマンダリン、グレープフルーツなどの柑橘系の香りを選ぶと良いでしょう。

マタニティマッサージで快適な妊婦ライフを!

 妊娠中は身体が凝りやすくストレスがたまりやすい時期ですので、マタニティマッサージを実施しているところでたまに施術を受けるのも良いですね。心身ともに気持ちよく妊婦ライフを送っていきましょう。

著者情報

ママモル編集部

子供の健康を守る米国のサイト『Safbaby』が運営するウェブマガジン『ママモル』の編集部です。

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