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妊娠2ヶ月目(妊娠初期)で気をつけること。

 妊娠2ヶ月目は、妊娠4週~7週までの期間です。一般的には生理予定日の週からの4週間を指しています。妊娠2ヶ月目にはどんな変化が見られるのか、また、妊娠2ヶ月目に注意すべきことについてまとめました。

妊娠2ヶ月目の身体の状態

 妊娠2ヶ月目が始まるのは、生理予定日の少し前か生理予定日を過ぎた当たりの時期です。そのため、生理が規則的な人なら「少し生理が遅れているのかな?」と感じることもありますし、生理が不規則な人なら妊娠していることにまだ気付かない可能性もあります。ですが、お母さんの身体はすでに変化が始まっていることもあります。

妊娠検査薬で妊娠を確認することができる

 市販の通常の妊娠検査薬は、生理予定日の1週間後から使用することができます。そのため、妊娠検査薬で妊娠に気付く場合は、ほとんどのケースで妊娠2ヶ月目と言えます。

 また、妊娠検査薬の中には、通常の妊娠検査薬よりも早いタイミングで妊娠かどうかを調べる「早期妊娠検査薬」というものがありますが、この早期妊娠検査薬でも妊娠しているかどうかが分かるのが生理予定日以降となりますので、通常の妊娠検査薬と同様、最短でも妊娠2ヶ月目に妊娠かどうかが判明することとなります。

妊娠初期症状が見られる

 妊娠2ヶ月目には、さまざまな妊娠初期症状が見られることが多いです。具体的には次のような症状が表れます。

  • むかつきや吐き気、胃もたれなどの不快症状が表れる。
  • 乾燥や肌荒れ、かゆみなどが起こり、肌状態が不安定になる。
  • ちょっとしたことでイライラしたり涙が出たりする。
  • 胸が張る。胸の張りが長期間続く。
  • なんとなくだるい状態が続く。日中に突然睡魔に襲われる。
  • 腰のあたりがだるいような感覚が続く。腰痛。

赤ちゃんは「胎芽」と呼ばれる時期

 妊娠2ヶ月目の赤ちゃんは、まだ「胎児」と呼べるほどには成長していませんので、「胎芽」と呼ばれます。形こそ人間と呼ぶには未分化な状態ですが、脳や神経、心臓、手足などの器官が形成される重要な時期でもあります。赤ちゃんが健康に発育できるためにも、お母さんは健康的な生活を送るように心がけましょう。

妊娠2ヶ月目に注意すべきこと

 ようやく妊娠検査薬でも妊娠を確認できるようになる妊娠2ヶ月目。赤ちゃんにとっては、身体の各器官や各組織が作られる重要な時期です。妊娠2ヶ月目は、次のことに注意して生活を送っていきましょう。

タバコは一切止める

 タバコの成分であるニコチンは、血管を収縮させる作用があります。そのため、母体の血液循環が滞り、赤ちゃんの健康にも影響を与えてしまうこともあります。妊娠していることが分かったら、タバコは絶対に止めるようにしてください。できれば、妊娠を望む瞬間からタバコとは縁を切ることが望ましいでしょう。

 また、お母さん自身がタバコを吸わなくても、タバコを吸っている人のそばに行くことでタバコの害を被ることがあります。家族にもタバコを止めてもらい、赤ちゃんのためにもそして赤ちゃんの親自身のためにも健康な生活習慣を作っていきましょう。

アルコールも一切止める

 妊娠中にアルコールを飲用すると、お腹の中の赤ちゃんが「胎児性アルコール症候群」に罹患してしまう恐れがあります。胎児性アルコール症候群とは、赤ちゃんが低体重になったり、顔面の奇形や脳障害を引き起こしたりする疾患で、妊娠中のどの時期にお母さんがアルコールを飲用しても罹患の可能性があるとされています。

 また、胎児性アルコール症候群は、アルコールを継続的に飲用しているお母さんや大量に飲酒するお母さん以外の赤ちゃんも罹患する可能性があります。もちろん、飲酒量や飲酒頻度が高くなると胎児性アルコール症候群に罹患するリスクも高くなるのですが、飲酒量や飲酒頻度が低い人でも絶対に罹患しないとは言えない病気ですので、「これくらいなら大丈夫だろう」と自己判断するのではなく、妊娠していることが分かったらアルコール類は一切断つようにしてください。

突然の眠気に注意

 この時期、突然の眠気に悩まされるお母さんが増えます。家庭にいるときなら、眠たいときは無理をせず、すぐに横になって休むようにしましょう。仕事中に強い眠気に襲われたときは、上司に妊娠しているために眠気が強くなることを説明し、お昼休みを分割するなどの方法で、10~15分ずつこまめに休憩をとるようにしてください。上司に説明しにくいときは、かかりつけの医師に突然の眠気があることを伝えて「母性健康管理指導事項連絡カード」を作成してもらい、上司に提示するようにしましょう。
母性健康管理指導事項連絡カード

さまざまな変化が表れる妊娠2ヶ月目!医師と相談しよう

 つわりや眠気によって仕事に支障が起こりそうなときは、上司に相談して配慮してもらえるようにお願いしましょう。また、上司に相談しにくいときは、かかりつけの医師に「母性健康管理指導事項連絡カード」を作成してもらい、仕事面で配慮を得られるようにしてください。

参考サイト:

著者情報

ママモル編集部

子供の健康を守る米国のサイト『Safbaby』が運営するウェブマガジン『ママモル』の編集部です。

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