妊娠3ヶ月目は、妊娠週数では妊娠8週~11週に該当する期間です。生理予定日から1ヶ月ほど過ぎていますので、ほとんどの人が「妊娠しているかな」と自己判断できる時期だとも言えるでしょう。妊娠3ヶ月目にはどのような変化が見られるのか、また、妊娠3ヶ月目はどのようなことに気をつけて過ごすべきかについてまとめました。
妊娠3ヶ月目に見られる変化
妊娠3ヶ月目は、最後の生理から約2ヶ月が過ぎた時期です。産婦人科で妊娠しているかどうかを確認してもらい、市区町村の役場で母子手帳の交付を受けるお母さんも多くなります。母子手帳を交付してもらうと、お母さんとしての自覚も高まります。
つわりが深刻になる
妊娠3ヶ月目は、つわりが深刻になる時期でもあります。個人差はあるものの、多かれ少なかれつわりによる不調が見られることが多いです。つわり症状には、次のようなものがあります。
- 気持ちが落ち込んだり、逆にハイテンションになったりする。
- イライラしたり、怒りっぽくなったりする。
- 吐き気やむかつきを感じる。
- 特定のにおいに敏感になる。
- 食べたくないものや食べられないものが増える。
- 日中に突然眠くなる。一日中だるく感じる。
- 食欲不振。食欲減退。
ホルモンバランスの変化
妊娠することで女性ホルモンの分泌が活発になり、ホルモンバランスが変化していきます。そのため、気持ちが落ち着かなかったり、皮膚トラブルが発生したりすることがあります。尚、ホルモンバランスの変化による皮膚トラブルには、次のものがあります。
- 吹き出物が出る。
- 乾燥する。乾燥がひどく荒れてしまう。
- シミやそばかすができやすくなる。
- 脇の下や乳頭周りなどが黒ずむ。
赤ちゃんが「胎児」と呼ばれるように!
赤ちゃんは毎日成長しています。妊娠2ヶ月目までは「胎芽」と呼ばれますが、妊娠8週目からは「胎児」と呼ばれ、より人間らしい形へと成長していきます。骨が徐々に硬くなり指や肘などの関節部分も少しずつ形成され、脳や神経などもますます発達していきます。
妊娠3ヶ月目に注意したいこと
つわりが深刻な人にとっては、非常に過ごしにくい時期でもある妊娠3ヶ月目。吐き気や食欲不振、食べ物のにおいに対する不快感で、食事量が急激に落ちているお母さんもいるでしょう。
無理なく食べられるだけ食べよう
吐き気がして辛い時期でもあるのにかかわらず、無理に食事をすると、返って体調を崩してしまったり、嘔吐してしまったりする可能性があります。つわりにはかならず終わりがありますので、「食べられるときに食べたいだけ食べれば良い」と気軽に考えるようにしてください。
お腹の中の赤ちゃんは、ようやく胎芽から胎児に成長を遂げたばかりです。大量の栄養が必要な時期ではありませんので、無理せず、調子の良いときだけ楽しく食事をするようにしましょう。
水分をしっかりと補給しよう
つわりで嘔吐が続いていると、体内の水分量が減り、脱水症状に陥ってしまうこともあります。食欲がないときでも水分はしっかりと補給するようにしてください。
ただし、カフェインが多い飲み物は、心拍数の増加や吐き気、興奮、震えなどの症状を引き起こす可能性がありますので、妊娠中は控えることが望ましいです。コーヒーだけでなく紅茶や栄養ドリンク、清涼飲料水にもカフェインは含まれていることがありますので、成分表示をしっかりと確認するようにしてください。水や麦茶、ルイボスティーなどのノンカフェインの飲料をこまめに摂取するようにしましょう。
仕事をしている人は上司に報告を!
母子手帳をもらったら、仕事をしている人はそろそろ上司へ妊娠していることを報告する方が良いかもしれません。高いところでの作業や重いものを持つ作業はできるだけ控えたいですし、突然、眠気や吐き気に襲われる可能性もありますので、仕事中に休憩をとる必要が生じることもあるからです。
また、妊婦健診で定期的に遅刻や早退が必要になることもあります。働き方に対して配慮してもらうためにも、なるべく早いタイミングで直属の上司には妊娠を伝えておくようにしましょう。
ストレスを抱え込まないように!
妊娠中は、なるべく楽観的にストレスを抱え込まないようにすごしたいものです。人間の身体と心はつながっていますので、精神的にストレスを抱えることで体調が悪くなり、赤ちゃんの健康にも影響を与えてしまう可能性があるからです。「妊娠中でも誰にも迷惑をかけたくない」「仕事も家事も完璧にこなさなきゃ」と気負うのではなく、「少しくらいできなくても良い」と気軽に考えるようにしてくださいね。
つわりが終わるのももう少し!妊娠3ヶ月目を乗り越えよう
つわりの症状がひどい人にとっては、大変つらい時期となるのが妊娠3ヶ月目前後です。安定期に入ればつわり症状も軽減しますので、気持ちを楽にして生活するようにしてください。