妊娠4ヶ月目は、妊娠週数12週~15週に当たる時期です。最後の生理日から3ヶ月ほど経過していますので、妊娠している状態にも徐々に慣れてくる時期とも言えるでしょう。妊娠4ヶ月目にはどのような変化が見られるのか、また、妊娠4ヶ月目はどのようなことに注意して過ごすことができるのかについてまとめました。
妊娠4ヶ月目に見られる変化
妊娠4ヶ月目になると、お腹も少し膨らんでくるお母さんが増えます。とはいえ、着衣の上からでも判別できるほどには膨らんでいませんので、周囲の人には妊婦であることが分からないことも多いです。妊娠4ヶ月目には、次のような変化が見られます。
胎盤が完成する
妊娠15週目前後で胎盤は完成します。胎盤が完成すると、お母さんの血液から胎盤、そして臍帯を経由して赤ちゃんに栄養や酸素が送られるようになります。また、胎盤が完成すると、黄体ホルモンの分泌量が減少しますので、身体のだるさや熱っぽさ、つわり症状が治まることもあります。
便秘になる・頻尿になる
子宮が膨らむことで、腸運動が阻害されてしまい、便秘になるお母さんもいます。また、妊娠すると、身体を労わるためにも動きがゆっくりになり、運動量も落ちてしまいますので、深刻な便秘になることもあります。市販の便秘薬は妊娠中に服用できないものもたくさんありますので、妊婦健診時にでも医師に相談して妊娠中でも服用可能な便秘薬を処方してもらうようにしましょう。
また、子宮が膀胱を圧迫することで、頻尿になるお母さんも多くいます。こまめにトイレに行くことは良いことですが、あまりにも頻繁にトイレにいくと体内の水分量が著しく減ってしまいますので、脱水症状にならないようにたっぷりと水分を補給するようにしてください。
おりものが増える
妊娠4ヶ月目辺りになると、すこし粘り気のあるおりものが増えてきます。これは、産道を整えるための正常な変化ですので、特に心配する必要はありません。膣を清潔に保つためにも、おりものシートを使い、必要に応じてこまめに交換するようにしてください。
腰周辺が痛くなる
骨盤が徐々に緩んできますので、腰周辺に違和感を覚えたり痛みを感じたりするお母さんもいます。もともと腰痛持ちのお母さんは、さらに腰痛が深刻になることもあるでしょう。
妊娠4ヶ月目に注意すべきこと
さまざまな変化が見られる妊娠4ヶ月目。母子共に健康に過ごすために、次のことに注意をしてください。
身体を締め付けない服装を選ぶ
外目には分からなくても、子宮は成長し、それに合わせてお母さんの身体のサイズも変化しています。身体を締め付ける服装をしていると、腰部や腹部が痛くなったり、吐き気を覚えたりすることにもなりかねません。赤ちゃんと子宮が正常に成長するためにも、締め付け過ぎない服装を選ぶようにしてください。
マタニティ用の下着に変えよう
お腹の膨らみが目立ってきたら、マタニティ用の下着の出番です。お腹まわりを大きく優しく包んでくれるショーツと胸周りを抑えつけないブラジャーを選び、妊娠中を快適に過ごしていくようにしましょう。
妊娠線の予防
急激に子宮や骨盤が成長すると、皮膚が伸びずに妊娠線ができてしまうことがあります。普段から皮膚を柔らかく保っておくことで、妊娠線を予防しておきましょう。皮膚を柔らかく保つためには、1日に1~2回、お腹周りや腰回り、胸周りなどをしっかりと保湿することが必要です。においが気にならないオイルやクリームを選び、こまめに保湿し、妊娠線を予防して下さい。
身体を冷やさないようにしよう
身体を冷やすと、全身がだるくなったり、頭痛や腰痛などの症状が出たりしやすくなります。1日中冷房が強い室内にいる人は、冷房対策のカーディガンや靴下、ひざかけを常備するようにしましょう。また、妊娠線の予防のためにクリームを塗ることは良いことなのですが、メントールなどの成分が入っていると身体を冷やしてしまうことになります。かならず成分表や効果をチェックしてから、自分に合ったクリームやオイルを選ぶようにしてください。
時間に余裕を持って行動しよう
妊娠4ヶ月目前後には、急に気分が悪くなったり、混雑する場所で吐き気を催したりすることもしばしばあります。通勤や通学の時間が長い場合は、途中で休憩が必要になることもありますので、時間に余裕を持って行動するようにしましょう。また、ヒールの低い安定したシューズや靴底にクッションのあるスニーカーを選び、歩きやすさとこけにくさを両立するようにしてください。
安定期までもう少し!妊娠4ヶ月目を楽しく過ごそう
妊娠5ヶ月目になって安定期に入ると、つわりの症状もおさまり、体調も良くなることが多いです。つわりが深刻なお母さんももう少しの辛抱ですので、毎日心穏やかに楽しく過ごせるように意識していきましょう。