オレンジラフィーオイルという名前を聞いたことがありますか?オレンジラフィーオイルとは、健康にこだわる人ならぜひとも試してみたい魚由来のオイルです。オレンジラフィーオイルの魅力について徹底的にまとめました。
オレンジラフィーとは
「オレンジ」という名前ですが、フルーツではありません。オレンジラフィー(Orange roughy)とは、ニュージーランド沖などに広く生息するオレンジ色の深海魚の名前なのです。体長は30~40センチほどで、重さは1~2㎏ほどのヒウチダイの一種です。
海外では白身の食用魚としても親しまれていますが、日本で見かけることは滅多にありませんよね。しかし、近年、オレンジラフィーからとれるオイルに注目が集まっており、日本でもオレンジラフィーオイルを使った製品がよく見られるようになってきました。
オレンジラフィーオイルの特徴
オレンジラフィー自体は食用の魚ですが、オレンジラフィーオイルは食用油ではなく髪や肌などに美容目的で使用されるオイルです。オレンジラフィーオイルならではの特徴をいくつか紹介します。
水のように伸びやすい
オレンジラフィーオイルは、水のようにさらさらと伸びやすいオイルです。髪や体につけるときも、少量で充分に伸びますので、つけすぎやべたつきを防ぐことができます。
人の皮膚に近い成分でできている
オレンジラフィーオイルは、人の皮膚や皮脂に近い成分でできています。そのため、かぶれやすい人や赤ちゃんでも、心地よく使うことができるのです。オレンジラフィーオイルはしっとりと馴染んで皮膚本来の水分を守り、肌そのものの保護機能を高めてくれるオイルと言えるでしょう。
※ 体質や体調によっては、オレンジラフィーオイルが合わないこともあります。
集中的な乾燥肌の改善が可能
乾燥肌の人は、入浴後などの皮脂が少なくなっているタイミングで、ボディーオイルやボディークリームを塗って適度に保湿する必要がありますよね。しかし、乾燥肌の人は敏感肌でもあることが多いため、たっぷりとオイルやクリームを塗ると、かぶれてしまったり、皮膚に浸透せずにべたついてしまったりすることがあります。
しかし、オレンジラフィーオイルは肌への浸透が速く、べたつきにくいという特徴がありますので、一日に何度か皮膚に塗って、集中的に乾燥肌を治療することも可能です。他のオイルやクリームでは浸透しにくいと感じる人やべたつきが気になる人も、オレンジラフィーオイルを試してみてはいかがでしょうか。
全身に使える
オレンジラフィーオイルは人の皮膚や皮脂成分に近いオイルのため、ボディーはもちろん顔や髪、爪など、全身に使うことができます。1本ですべてのケアができますので、旅行に持っていく荷物も減らせますね。
低温の場所では固まることがある
自然由来のオレンジラフィーオイルは、低温の場所で保管すると、白濁したり、固まったりすることがあります。品質には何の変化もありませんので、常温の場所に置き、さらさらとした液体に戻してから使用するようにしましょう。
オレンジラフィーオイルの効能
赤ちゃんからお年寄りまで、みんなで使えるオレンジラフィーオイル。髪やボディー、顔に塗ると、次のような効果を期待できます。
高い保湿力
水のような感触でするすると馴染むオレンジラフィーオイルですが、保湿力は高く、薄く塗ったからと言って、すぐに皮膚や髪が乾燥してしまうことはありません。しかし、よく伸びるため、あまりにも少量を広い場所に広げてしまう可能性があります。オレンジラフィーオイルを塗っても乾燥が気になる場所は、オレンジラフィーオイルを重ね付けするようにしてくださいね。
髪のパサつきや静電気を抑える
髪にも使えるオレンジラフィーオイルですが、髪全体に薄く伸ばすと、パサつきや静電気を抑えることができます。また、櫛どおりも良くなりますので、髪をいためずにブラッシングできます。もつれやすい髪の人や細く乾燥しがちな髪質の人には、嬉しい効能ですよね。
アロマを入れてリラックス効果も!
精製度が高いオレンジラフィーオイルは、無臭です。香りが混ざることがありませんから、好きなアロマエッセンスオイルを入れて使用することも可能です。アロマの香りでリラックス効果を高めたいときは、アロマエッセンスを1滴入れ、ゆっくりと全身をマッサージしてみてはいかがでしょうか。
オレンジラフィーオイルの使い方
全身に使えるオレンジラフィーオイル。オレンジラフィーオイルならではの保湿効果やパサつき抑制効果を高めるためには、正しい方法で適切に使う必要があります。パーツ別の使い方を紹介します。
ボディーオイルとして使うとき
オレンジラフィーオイルは非常に伸びやすいオイルですので、薄く塗ろうと思えばかなり薄く塗ることができます。しかし、あまりにも薄く塗ってしまうと充分に保湿できませんので、「左足に2プッシュ」「右手には1プッシュ」という風に、身体をパーツに分けて塗る分量を決めておきましょう。
オイルでマッサージするときは、皮膚を直接こすらないように注意してください。手のひらにオイルを伸ばし、かならずオイルの上から皮膚をマッサージするようにしてくださいね。皮膚を直接こすると、たるみやしわの原因になってしまいます。
水馴染みの良さを利用しよう
オレンジラフィーオイルは水馴染みが良いため、お風呂上がりで身体が完全に乾いていないときでもオイルを伸ばすことができます。身体の水気をしっかりと拭き切ってしまうと、身体に必要な皮脂も拭き取ることになり、せっかくの肌本来の保湿機能を奪ってしまうことになりますよね。タオルで身体を押さえるように拭いたら、完全に乾かす前にオレンジラフィーオイルを伸ばしてください。
ヘアオイルとして使うとき
オレンジラフィーオイルはべたつきにくいオイルですが、一部分だけに大量に付着してしまうと、髪がべっとりとしてボリュームダウンしてしまうことがあります。ボディーオイルとして使うときと同様、オイルを手のひらに伸ばしてから髪に馴染ませるようにしてくださいね。
スキンケアの仕上げに
化粧水で顔全体を保湿したら、乳液やクリームの代わりにオレンジラフィーオイルで水分が逃げないようにフタをしてください。化粧水とオイルだけのシンプルなケアですので、スキンケアが面倒な人でも続けられますよ。
化粧水とオレンジラフィーオイルだけでは保湿力が物足りない場合は、化粧水を馴染ませてから乳液を伸ばし、その上にオレンジラフィーオイルを塗ってみてはいかがでしょうか。乳液の油膜が化粧水とオイルの間に入ることで、保湿力をさらに高めることができます。
ネイルケアにもオレンジラフィーオイルを使おう
ネイルやジェルを塗らなくても、爪にツヤがあれば、手元は十分にきれいに見えます。爪にごく少量のオレンジラフィーオイルを塗り、しっかりとこすって爪の奥深くまでオイル成分を浸透させましょう。爪にツヤが生まれるだけでなく、割れにくくなる効果も期待できますよ。また、爪にオイルを塗るときに、爪周りの皮膚にもしっかりとオレンジラフィーオイルを浸透させてください。ささくれ予防になるだけでなく、健やかな爪が生えやすくなります。
もちろん、足の爪も忘れずにオレンジラフィーオイルを塗りこみましょう。足の爪は靴の中で長時間押さえつけられていますので、巻き爪になったり、爪の層が厚くなって石のようになったりすることがあります。足先まで美しさをキープするためにも、週に一度は手指・足指のオイルマッサージをしてください。
家族みんなでオレンジラフィーオイルを使おう
赤ちゃんの皮膚も、入浴後は乾燥しやすくなります。乾燥がひどくなると、湿疹などの皮膚トラブルの原因にもなります。赤ちゃんが心地よく暮らせるためにも、入浴後のオイルマッサージを始めてみてはいかがでしょうか。
赤ちゃんだけでなく、子供も大人も保湿は大切です。大事な肌や髪、爪を守るためにも、1日1回はオレンジラフィーオイルを塗りましょう。アロマエッセンスを入れたい方は、かならず高精製タイプの無香性のオレンジオイルを選ぶようにしてくださいね。