化粧品の原材料名や成分表に、“ラベンダー花エキス”と記されていることがあります。ラベンダー花エキスにはどのような効果があるのか、また、どのような人がラベンダー花エキス入りの化粧品を使うべきなのかについてまとめました。
ラベンダー花エキスとは?
淡い紫色の花が可憐なラベンダー。シソ科の植物で、香りが高いことが特徴です。ハーブの一種ですので、精油にしてアロマオイルとして使用したり、化粧品やせっけんなどに混ぜて独特の色や香りを楽しんだりすることもあります。
ラベンダーの花から抽出したエキスを、“ラベンダー花エキス”と言います。化粧品やハンドソープなどに使われていることも多いです。
ラベンダー花エキスを飲用することで得られる効果
ラベンダー花エキスをそのまま飲むことは滅多にないのですが、ラベンダーの花を乾燥させてハーブティーとして飲用することがあります。独特の芳香にリラックス効果があり、不安な気持ちや過度の緊張感から解放したいときにおすすめです。
鎮痛効果も期待できる
ラベンダーのハーブティーによって、単に精神的なリラックス以上の効果が得られることもあります。例えば、ヨーロッパでは偏頭痛があるときにも、ラベンダーのハーブティーを飲用することがあります。また、神経痛や関節の痛みがあるときも、ラベンダーのハーブティーを飲用することで痛みの軽減を図ります。
ラベンダー花エキス入り化粧品に期待できる効能
ラベンダー花エキス入りの化粧品には、どのような効果が期待できるのでしょうか。主な効果を5つ紹介します。
抗菌効果
ラベンダー花エキスには、抗菌効果があります。雑菌が気になるときは、ラベンダー花エキスが入った化粧水で手指や顔を拭いてみるのも良いですね。また、精製水にラベンダー花エキスを数滴混ぜたものをスプレー瓶に入れ、テーブルや家具を拭くときに使うのもおすすめです。
また、ニキビケアにもラベンダー花エキスは効果的です。清潔に洗った顔にラベンダー花エキスが入った化粧水でパックをすれば、ニキビの悪化を防ぐ効果も発揮しますよ。
消炎効果
紫外線や汚染した空気により肌に炎症が起こることがありますが、放置しておくとシミやシワとなって定着してしまいますので、早めに炎症を鎮める必要があります。ラベンダー花エキスには消炎効果もありますので、ラベンダー花エキスが入った化粧水でしっかりと火照りを鎮めましょう。
リラックス効果
化粧品は主に顔周りに使いますので、機能的な効果だけでなく“香り”も重要な要素になります。ラベンダー花エキスの香りにはイライラした神経を鎮めてリラックスさせる効果がありますので、ラベンダー花エキスが入った化粧品でスキンケアをしながら、気持ちを穏やかにシフトチェンジしていくことができるのです。
抗菌効果・肌荒れ予防
ラベンダー花エキスには雑菌を取り除くだけでなく、雑菌を寄せ付けにくくする効果もあります。ラベンダー花エキスが入った化粧品を肌トラブルがないときから日常的に使うことで、雑菌やさまざまな外的ストレスによって肌状態が悪化することを予防することも期待できるでしょう。
また、ラベンダー花エキスが入ったシャンプーやコンディショナーも多数ありますが、シャンプーなどのヘアケア用品にラベンダー花エキスが入っているときも、抗菌効果や肌荒れ予防効果が期待できます。日差しや外気に晒されて痛みがちな頭髪や頭皮を、ラベンダー花エキス入りのシャンプーなどで守ることができるのです。
防虫効果
ラベンダーの香りには、蚊などの虫を避ける効果もあります。ラベンダー花エキスが入った化粧水を手や足、顔などの露出した部分にたっぷりと塗っておけば、外出時に虫に刺されることも減るでしょう。
ラベンダー花エキスの刺激性
ラベンダー花エキス自体には、毒性や刺激性はほとんどありません。また、化粧品に入っているラベンダー花エキスはごくわずかのみですので、敏感肌の人も、ヒリヒリした痛みや刺すような刺激を感じることは滅多にないと言えるでしょう。
しかし、どんな物質であれ、体質や体調によっては刺激を与えることがあります。ラベンダー花エキスが入った化粧品やヘアケア商品を使って“痛み”や“刺すような感覚”を感じた人は、医療機関で相談し、ラベンダー花エキスが入った製品を避けるようにしてください。
色の美しさもラベンダーの特徴
ラベンダーの濃い紫色は、見るだけでも癒し効果が抜群です。ドライフラワーにしても濃い紫色は褪せずに残りますから、部屋に飾って香りや色を楽しむのもおすすめです。また、ラベンダーには虫よけ効果もあるため、化学的な防虫スプレーを使いたくない赤ちゃんが寝ている部屋などにも効果を発揮しますね。リラックス効果や消炎効果、抗菌効果、肌荒れ予防効果など幅広い効能が期待できるラベンダー。生活に積極的に取り入れていきましょう。