自然派を謳う化粧品の中には、“ローズマリー葉エキス”が入っていることがあります。ローズマリー葉エキスにはどのような効果があるのか、どのような人がローズマリー葉エキス入りの化粧品を買うべきなのか探っていきましょう。
ローズマリー葉エキスとは?
ローズマリーとは、シソ科のハーブの1種です。乾燥させてハーブティーとして飲用することもあります。ローズマリー葉エキスとは、その名の通りローズマリーの葉から抽出した液体で、アロマオイルとして独特の香りを楽しんだり、化粧品に加えたりして用いられています。
ローズマリー葉エキスの内服による効果
ローズマリー葉エキスは、民間薬として内服用に使われることもありますが、化粧品のように外用に使われることもあります。それぞれ効果・効能が異なりますので、「どのような効果を希望するのか?」によって内服と外用を使い分けて下さい。まずは、内服による効果を見ていきましょう。
消化器官系の不調を改善する
ローズマリー葉エキスには、胃痛や胃もたれ、消化不良などの消化器官系の不調を改善する効果があります。胃や腸に不快な症状があるときは、ローズマリーのハーブティーなどを服用することができるでしょう。
不眠解消・リラックス
ローズマリーには、神経的な疲労を回復させる効果もあります。不眠で悩まされているときやイライラが収まらないとき、神経が高ぶっているときなどに、ローズマリーエキスの入った飲み物を摂取してみてはいかがでしょうか。
ローズマリー葉エキス入りの化粧品の効果
ローズマリー葉エキスを外用で使うと、どのような効果が期待できるのでしょうか。ローズマリー葉エキス入りの化粧品に期待できる効果を紹介します。
消炎効果
ローズマリー葉エキスには、炎症を鎮静化する効果があります。紫外線を浴びて火照った肌や乾燥やストレスで赤みが出てしまった肌に、ローズマリー葉エキス入りの化粧水を塗布することで肌の熱や赤みを抑えましょう。
抗酸化効果
しわやシミなどの皮膚の老化は、皮膚の酸化と無縁ではありません。反対に言えば、酸化を防ぐことで、皮膚の老化をある程度予防することができるのです。
ローズマリー葉エキスには抗酸化効果がありますので、毎日たっぷりとローズマリー葉エキス入りの化粧水やクリームを使うことで、肌を若々しく保つことが期待できます。なお、ローズマリーだけでなく、同じくハーブの一種である“セージ”も抗酸化効果があるため、セージエキスが入った化粧水やクリームでも同様の効果が期待できます。
血行促進効果
肌の透明感は、血行の良さと比例します。血行が良いときは肌に透明感が生まれ、自然な頬の赤みが肌の白さを引き立てます。ローズマリー葉エキスには血行促進効果がありますので、毎日しっかりと使うことで、透明感のある美しい肌を手に入れることができるでしょう。
メラニン生成抑制効果
シミやホクロ、また、肌全体のくすみの元となるメラニン色素。肌を守る作用もありますが、美容上の観点からは、あまり大量にメラニン色素が生成されるのは考えものです。ローズマリー葉エキスにはメラニン生成抑制効果がありますので、一気に老けた印象を与えるシミやホクロ、くすみのできにくい肌に仕上げていくことが可能です。
抗菌作用
私たちが暮らしている世の中は、無菌環境ではありません。普通に生活しているだけで、常にさまざまなウイルスや菌に接しているのです。もちろん、菌すべてが悪いのではありませんが、肌をかぶれさせたり炎症を起こさせたりする悪い菌もいることは事実です。
ローズマリー葉エキスには、抗菌作用があります。ローズマリー葉エキス入りの化粧水で肌を磨くことで、身体に悪い影響を与えないとは限らない菌を効果的に取り除いてみてはいかがでしょうか。外出先から帰ってきたときには、手を洗う感覚で、ローズマリー葉エキス入りの化粧水で顔もキレイに拭いておきましょう。
ローズマリー葉エキスが入っている化粧水
自然派化粧品の中には、ローズマリー葉エキスが入ったものが多いです。また、特に自然派であることを前面に出している化粧品でなくても、“アンチエイジング”や“美白”、“センシティブな肌専用”“ニキビ対策”などの化粧品に、ローズマリー葉エキスが入ったものが多いです。ローズマリー葉エキスによる効果を実感したい人は、成分表をしっかりとチェックして、化粧品を選ぶようにしてください。
ローズマリー葉エキスは万能化粧成分
メラニン生成抑制効果や抗菌効果、血行促進効果、また、アンチエイジングにつながる抗酸化効果など、幅広い効能を持つローズマリー葉エキス。肌をトータルでケアしたい人にも、適した成分と言えます。刺激性が低い成分ですので、肌の弱い人も、充分に注意した上で美容習慣にとり入れてみてはいかがでしょうか。