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子供の健康を守る米国のサイト『Safbaby』が運営するウェブマガジン

すべすべ肌を守るだけじゃない。子供を乾燥肌から守るべきたくさんの理由。

 子供の肌は、いつでもすべすべつるつるとは限りません。乾燥した外気に当たると肌が乾燥してしまうこともあります。大人と同じく子供も、しっかりとスキンケアをすべきなのです。子供を乾燥肌から守るべき理由は、すべすべつるつるの肌をキープすることだけではありません。乾燥肌にならないようにスキンケアをすべき理由についてまとめました。

子供は乾燥肌になりやすい

 子供の肌は大人の肌の3分の1~2分の1ほどの厚さしかありません。薄いために水分や脂分を貯めておくことができず、ちょっとした外気の乾燥や刺激で乾燥してしまいます。乾燥すると皮膚が荒れるため、さらに乾燥しやすくなり、常に乾燥している肌(=乾燥肌)になってしまうのです。美しい肌を生涯保つためにも、子供のうちから、できれば赤ちゃんのうちからきちんと保湿ケアをしておきたいものです。

乾燥が続くとかゆみも生まれる

 皮膚ががさついた状態になると、刺激を受けやすい状態になりますので、ちょっとした刺激でかゆみが生じるようになります。小さな子供ほどかゆみに対して我慢しようという気持ちは働きませんので、かゆみを感じるとすぐに皮膚をひっかいてしまいます。ひっかくとさらに皮膚はがさつき、かゆみはますます強まります。

いらいらした性格になることもある

 いつも皮膚がかゆいということは、大人にとっても大きなストレスです。ましてや子供なら、かゆみでいらいらしてしまうことや怒りっぽくなってしまうこともあります。頭皮にかゆみが起きていることが原因で。髪の毛を引っ張ったり抜いたりする子供もいます。子供が穏やかな気持ちで毎日を過ごせるためにも、かゆみの原因となる乾燥肌を解消しておきましょう。

熟睡ができないこともある

 子供の成長において十分な睡眠は欠かせません。睡眠は量だけでなく質も重要ですので、深い眠りを毎日しっかりととることが大切です。

 しかし、身体にかゆみがあると、熟睡が妨げられてしまいます。特に乾燥肌によるかゆみは、布団の中で身体が温まってくると強まりますので、夜になるとかゆいという子供たちも多いです。また、ベッドに入っているときは、おもちゃも絵本もありませんので、身体のかゆみに集中してしまい、なおさらかゆく感じてしまいます。

乾燥肌から敏感肌になる

 皮膚は皮脂が守っています。しかし、皮脂というバリアがなくなると、皮膚にダイレクトに外的刺激が届きます。乾燥肌は皮脂が少なくなってバリア機能がない状態ですので、ちょっとした刺激でかゆみが起こってしまいます。

 しかし、バリア機能がなくなることで受ける刺激は、かゆみだけではありません。紫外線や大気汚染、ほこり、花粉などのありとあらゆる刺激を受けやすくなりますので、さまざまな刺激物によってアレルギー症状が出ることもあるのです。

子供を乾燥肌から守ろう!今すぐすべきスキンケア

 子供がかゆみで苦しまなくても済むように、そして、敏感肌体質やアレルギー症状から少しでも遠ざけるために、小さなうちからスキンケアをすることが大切です。確かに生まれたばかりのときは水分も脂分もたっぷりとありますが、生後3~4ヶ月ごろになるといきなり水分も脂分も数分の一に減ってしまい、低水分・低脂分の状態が思春期になるまで続きます。スキンケアは大人になってからするものではなく、子供が小さいときも十分に手間をかけてすべきものだと言えるのです。

まずは肌を清潔に保とう

 洗いすぎると脂分が落ちてしまうからと言って、適当に手や身体を洗うことはおすすめできません。スキンケアの基本は清潔な肌を保つことです。肌に汚れや不要な皮脂、垢がついている状態では、どんなにスキンケアをしても水分も脂分も肌に浸透しません。まずは丁寧に身体を洗うことから乾燥肌予防を始めましょう。

洗浄成分が強いボディーソープはNG

 清潔にすることは大切ですが、あまrにも強い洗浄成分を持つボディーソープやシャンプーを使うことはおすすめできません。皮膚にとっての天然バリアでもある皮脂をすべて流すことになってしまうからです。

 また、ごしごしを皮膚をこすることもおすすめできません。やわらかなガーゼやしっかりと泡立てた石鹸で皮膚をやさしくなでるように洗ってください。

熱いお湯もNG

 しっかりと温まることも大切ですが、熱いお風呂に長く入ることもおすすめできません。熱いお湯は皮膚に必要な皮脂も流してしまいますので、乾燥肌が気になる子供は、38℃~40℃程度のゆるいお風呂に手がふやけない程度の短時間のみ湯船につかることをおすすめします。

一年中保湿が大切

 汚れを落とした清浄な皮膚に、たっぷりとボディーミルクやボディークリームで保湿をします。敏感肌の子供には、無香料かつオーガニックのクリームを選ぶようにしましょう。

 保湿が必要なのは、大気が乾燥している冬だけではありません。夏も汗で肌がしっとりとしているだけで、水分や脂分が少ない子供は乾燥しやすいのは冬と同じですので、しっかりとボディークリームを使って肌全体になじませてください。

入浴後が保湿のタイミング

 皮膚が清浄な状態のときは、保湿剤が浸透しやすくなっています。入浴後すぐにボディークリーム等で保湿をしてください。もちろん、朝も顔を洗ったらすぐにフェイスクリームを塗りましょう。また、水分をしっかりとタオルで押さえてふき取ることも大切です。水分が皮膚の上に残った状態のときは、水分が蒸発する気化熱で皮膚が乾燥しやすくなってしまいます。

紫外線予防も大切

 保湿クリームで保湿ケアをすることも大切ですが、日焼け止めクリームをしっかりと塗って紫外線予防をすることも大切です。紫外線は肌にとっては大きな刺激ですので、長期間浴びていると、乾燥しやすい状態になってしまいます。

 紫外線が強いのは夏だけではありません。日差しが強くなる春も紫外線量は多いですし、空気が乾燥してダイレクトに地上に紫外線が降り注ぐ冬も、しっかりと予防対策をしなくてはなりません。おでかけするときは一年中紫外線ケアをするようにしてください。

頭皮ケアも大切

 子供の頭皮は脂分が多いイメージがありますが、他の皮膚と同様、乾燥しやすく刺激に弱いものです。紫外線が強い春夏は帽子をかぶって頭皮を紫外線から守るだけでなく、頭皮のかさつきが気になる場合は、入浴後、頭皮にも保湿ケアをするようにしてください。

乾燥が続くときは早めに皮膚科に行こう

 スキンケアをしっかりとしていても、乾燥肌になってしまう子供もいます。皮膚の弱さや皮脂分泌量は子供によっても異なりますから、ケアをしているかどうかに関わらず、深刻な状態になってしまうこともあるのです。

 皮膚の乾燥が続くときは、早めに皮膚科に行って適切なケアを受けましょう。小児科でも軟膏などを処方してもらえますが、早く正確に治すなら皮膚科に行くほうが良いときもあります。早めのケアで乾燥肌を克服するようにしていきましょう。

著者情報

ママモル編集部

子供の健康を守る米国のサイト『Safbaby』が運営するウェブマガジン『ママモル』の編集部です。

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