子供には、一生健康でいてほしい、そのために必要なことは何でもしてあげたい。これは親であれば誰もが思うことではないでしょうか。では、具体的にどのようなことに注意をすればいいのでしょうか。今回は、子供の健康に影響を与えるものについてご紹介します。
子供の健康に影響を与えるものとは?
子供たちの身体的、情緒的、精神的な健康と幸福感は、生涯にわたって強力な支えとなります。
子供たちがこの先経験し、取組み、挑戦し、創造するあらゆることに、健康状態が影響するのです。
最終的に、子供たちの身体的、情緒的、精神的な健全さが、人生の中での経験における満足度や充実感、喜び、痛み、人間関係や業績といった、さまざまなことを左右することになるでしょう。
保護者であるあなたを全面的に信頼し、この世に生を受けた子供たちに、影響を与えるものは何なのでしょうか。デリケートな時期である子供時代は、あなたの手に委ねられているのです。
子供の健康に影響を与える5つの要因
子供の健康に影響する可能性がある5つの要因をご紹介します。
生まれつき持っている性質と体質
ホメオパシー療法は、両親、祖父母、あるいは家系全体から “根本体質”がどう形成されるかについて説明している素晴らしい理論です。“根本体質”とは、元々運命づけられた身体的、精神的、感情的性格をこの世に生を受けた子供が自然に持っている本来の性質のことです。
この代々受け継がれた本来の性質についての理論は、ヒトゲノムやDNAが研究により解明されるようになる前から存在しており、認知されていました。
しかし、ホメオパシーはさらに一歩先を行っており、子供一人一人の“性質と本質”の創造を探るといった、エネルギー的側面からの影響を見るのです。
ホメオパシー療法では、この先祖から受け継いできた影響を“マヤズム(Miasms)”と名付けました。これは、子供が生を受ける際に、親、先祖から代々受け継いだ、身体的、精神的、意識的、エネルギー的、生気体的影響のことです。この5つのマヤズムのどれがその家族の歴史上で、優先遺伝子として受け継がれてきたかによって、子供の身体的、精神的、意識的性質が形成されます。
子供が人生での試練や、質の悪い食事、汚染環境、不適当な医療などによってストレスで苦しんでいたり、バランスを崩していたりすると、その子供は心と体に特定の症状、または特定の行動をとるといった傾向を示します。
ホメオパシーでは、子供の根本体質を治し、支えるためにいつでも“根本体質”レメディを処方できます。このレメディを摂ると根本体質が強くなり、外的環境の負の要因から影響を受けにくくなります。
胎内記憶や出産
人生における経験は子宮内から始まります。赤ちゃんは10カ月の妊娠期間に、お母さんの生化学的状態、精神状態に影響を受けて形成されるのです。お母さんが体験した全ての感覚、感情がすぐさま神経伝達物質に伝えられ、赤ちゃんがそれを瞬時に受け取り、感じるのです。
つまり赤ちゃんは、お母さんの身体と心の状態を経験しているのです。お母さんの健康的な栄養状態や満ち足りた幸せが、成長に必要な栄養などをどれだけ受け取れるかを決定付けます。赤ちゃんの身体、脳、免疫系が作られる構成要素のどれがどのくらい赤ちゃんに与えられるかということも、お母さんの健康的な栄養状態と満ち足りた状態に左右されるのです。
妊娠中のビタミン不足の結果の中でも一番多く報告されているのは、葉酸不足による二分脊椎です。けれども、葉酸は医学上必要とされている60ある栄養素のうちのたった1つなのです。
必要とされている栄養素の分類には、16種類のビタミン、30種類のミネラル、3種類の脂肪酸、12種類のアミノ酸があります。これらの栄養素は赤ちゃんが十分に健やかに成長する為に必要な構成要素であり、日常的に摂取する必要がある“必須”栄養素です。
摂取する栄養のバランスの悪さや摂取不足は例外なく赤ちゃんに影響を与えるのです。
精神医学の分野で、退行催眠療法や前世療法が特別なものになる前は、出生時の経験というのは歴史上過小評価されてきました。出産に影響を与えるものとしては、母親、父親、医師、助産師の意識の状態から麻酔、鉗子、吸引分娩、帝王切開といった医療の力まで多岐にわたります。
新生児というのは、ある世界(おなかの中の世界)から、もう一つの世界(おなかの外の世界)への移行というとても繊細で傷つきやすく、弱い状態にいます。意識の上では覚えていないことでも、体は覚えていて、このような赤ちゃんの誕生記憶は、赤ちゃんの潜在意識内の記憶の中に深く、大切に刻まれていることでしょう。
子供の健康に影響を与える5つの要因
前半では、「生まれつき持っている性質や本質」「胎内記憶や出産」についてお伝えしてきました。残り3つの要因はどのようなものでしょうか。
食事(食習慣、身体的環境)
生まれたばかりの赤ちゃんが必要とすることはたった4つ、水分、食べ物、安全、愛だけです。
授乳は、自然の英知を見せながら、これら4つを同時に赤ちゃんに与えることができます。消化器官が離乳食をはじめる準備をしていますよ、というサインである歯の生え始めは、大抵は生後6〜7か月あたりに始まりますが、この時期は離乳食を始めるのに適しています。食べ物の選択と食習慣はそれだけでも非常に大きなテーマですので、この記事では大切な第一原則をお伝えしたいと思います。
まず、汚染されていない食べ物と水を与えましょう。
次にオーガニック食品、遺伝子組み換え食品ではないもの、無農薬、着色用や人工添加物、人工甘味料不使用の食品です。ホールフード(野菜の皮や茎や根、葉を捨てずにまるごと食べる食事法のこと)は加工しすぎて生命力がなくなってしまっている食べ物に比べて、化学添加物を使用しておらず、栄養満点です。
赤ちゃんの血液型に合った食べ物を知り、その食べ物を離乳食に使用すれば、赤ちゃんが簡単で効果的に消化、吸収し有効に使えるため、離乳食がスムーズに始められます。また、血液型に合った食べ物を与えることで、食物アレルギーや食べ物への過敏性を減らすこともでき、赤ちゃんの消化器官や免疫系に不要な負担をかけることもありません。
医療(選択した医療の内容、その結果と影響)
ホメオパシー医療、整骨医療、ハーブ療法、栄養補助食品(以下、サプリメント)、抗生物質、抗ヒスタミン剤、予防接種などは親であればだれでも判断する場面に直面する医療における選択肢の一部です。
物事には、効用もあれば副作用もあります。この原則は医学の世界でも同じです。例えば急性中耳炎や副鼻腔炎、呼吸感染の病状を即座に抑えるために抗生物質が用いられますが、度重なる抗生物質の使用によって、子供の免疫機能全体が弱り、最終的には反復性の感染症や他の病気に感染しやすくなってしまう可能性があるのです。
過去50年間という比較的短期間に、子供たちが受ける予防接種の数は平均で合計9種類から36種類に増えました。この間、天然痘やはしか、百日咳などの子供の急性感染症数は世界的に減少しました。しかし、同時に、アレルギーや皮膚炎、ぜんそく、ADDやADHD,自閉症スペクトル障害、自閉症といった慢性疾患を患う子供たちが世界的に急激に増加するといった事態になっています。
2007年に米国医師会誌に掲載された『米国で増加する小児慢性疾患』と呼ばれる研究によると、50年前アメリカでは50人に1人の子供が継続的治療を必要とする慢性疾患をもっていましたが、現在はその数は5人に1人になり、5人に1人の子供が継続的治療を必要とする慢性疾患に罹っているそうです。
予防接種は、子供たちの全体的な免疫力を低下させ、慢性内科疾患に対して過敏にさせながら、わずかな種類の小児疾患に対してのみ有効な免疫をつくり出したのでしょうか。
家族との生活(感情的側面、家族内の人間関係、家族間のふれあい)
今回は詳しくは触れませんが、家族との生活も大切です。よくふれあい、家族内の人間関係を良好にしましょう。
子供の健康を守るためにできること
ホメオパシー、自然療法、整骨療法などの自然療法は200年の実績をもつ、どの年代の子供の治療にも効果的な医療体系です。子供の健康を守るための選択肢の一つに加えてみてはいかがでしょうか。
健全な医療を選択することに加え、子供にはオーガニックの食事を与え、栄養面でのサポートを続け、必要に応じてサプリメントをプラスしましょう。
そして、住宅環境の汚染をなくし、有害物質の可能性のあるものを排除することが、子供が生命力にあふれ健康でいられるための手段を尽くすことになります。そうすることで、生涯子供が心身ともに健康でいるために必要な免疫系を発達させることができます。
編集者コメント:
子供の健康にとって大切なことが分かりましたか?
食事や医療などは特に健康への影響が大きくなるでしょう。特に注意が必要です。
もう一度、今回の内容をまとめておきます。
- 生まれつき持っている性質と体質
- 胎内記憶や出産
- 食事(食習慣、身体的環境)
- 医療(選択した医療の内容、その結果と影響)
- 家族との生活(感情的側面、家族内の人間関係、家族間のふれあい)
ぜひお子さんの健康を守るために役立ててください。