子供にサプリメントは必要なのでしょうか?サプリメントを子供に与えるメリットとデメリット、そして、サプリメントとの理想的な付き合い方について解説いたします。
子供にサプリメントは与えることのメリットとデメリット
ドラッグストアや通販で、子供のためのサプリメントも多く販売されています。好き嫌いがあるお子さんをお持ちの親御さんにとっては、心強い存在と言えます。しかし、「人工的な栄養素を摂らせるのは不安」と考える親御さんも少なくありません。サプリメントを与えるかどうかを決める前に、子供にサプリメントを飲ませることのメリットとデメリットについて把握しておきましょう。
理想的な栄養バランスを実現できる
サプリメントを服用すれば、不足しがちな栄養素を不足する分だけ摂取することも可能です。つまり、好き嫌いが多く、栄養バランスが悪くなってしまいがちな子供も、普段の食事にサプリメントを加えることで、理想的な栄養バランスにすることができるのです。
また、食事にこだわる子供も少なくありません。気に入った食事しか受け付けなかったり、特定の食習慣を守り続けたりする子供もいます。そのような子供も、サプリメントを受け付けてくれれば、不足する栄養を補い、理想的な栄養バランスを実現することが可能になります。
特定の効果が期待できる
不足する栄養を補うことだけが、子供用のサプリメントの目的ではありません。サプリメントの中には「背が伸びる」「頭の発育が良くなる」などと特定の効果を謳っているものもあり、それらの効果を期待して子供に服用させる親御さんもいます。
「サプリメントに頼れば良い」というデメリット
好きなものだけを食べていても、「サプリメントさえあれば、いつでも健康でいられる」とサプリメントを過信してしまうなら、サプリメントはデメリットをもたらすと言えます。食生活が乱れていても構わないと考えたり、嫌いなものは一切食べなくても良いと極端に考えてしまったりする人が増えるかもしれません。
サプリメントは良くないと思うことも良くない?
「何でも自然のものを食べなくちゃいけない」と過度に自然食にこだわる人もいますが、本当にそうでしょうか?「自然の食べ物は何でも健康に良く、人工的な食べ物は何でも健康に悪い」と考えるのも、実際のところは正しい考え方とは言えないのです。
こだわり過ぎることによって不健康になることも!
例えば、汚染された土壌で育った食べ物には、身体に悪影響を与える成分が多数含まれる可能性がありますので、天然育ちだとしても身体に良いとは言えないでしょう。また、産地や栽培方法にまでこだわることも悪いことではありませんが、外食ができなくなってしまったり、食べ物にこだわり過ぎることがストレスになってしまったりするならば、決して健康に良い行動とは言えないでしょう。
サプリメントで気持ちが楽になることもある
もちろん、人工的なものばかり食べることも好ましいことではありません。色々なものを美味しく楽しく食べることが、食育の観点からも心身両面の健康の観点からも勧められることなのです。「ちょっとカルシウムが不足しているようだから、サプリメントでも飲んで補充しておこうか」と、気軽に不足する栄養を補給する習慣を持つなら、身体だけでなく精神的にも健康的な状態を保つことができるでしょう。
無理に食べさせることが逆効果に!
偏食の子や好き嫌いが多い子に、無理やり食事をさせてしまうと、ますますその食べ物が嫌いになったり、食事自体が嫌いになってしまったりすることもあります。特定の栄養素が不足している子や病気で特定の栄養素を重点的に与える必要がある子には、サプリメントを生活に取り入れることも、健康的に暮らすための1つの方法と言えるでしょう。
長期的な視点で好き嫌いに付き合うことも大切
好き嫌いが簡単に治る子供ばかりではありません。何年も好き嫌いに向き合わなくてはいけない子供も多いのです。子供の好き嫌いに長期的に向き合い、不足する栄養素はサプリメントを利用して健康面に配慮し、大人になる過程で徐々に食べられるようにしてあげることが大事なのです。
効果が分からないものは医師に相談しよう
栄養不足を補う目的ではなく、身長を伸ばすといった特定の目的のあるサプリメントもあります。身長を伸ばす効果を謳ったサプリメントのほとんどは、ビタミンDやカルシウム、鉄分などの不足しがちな栄養素が含まれており、栄養バランスを改善することで正常な成長を促すものです。しかしながら、一部のサプリメントには、「成長ホルモン分泌促進」などと書かれており、栄養バランスの改善以上の内容が期待できるかのような記載になっています。
「本当に効果があるのかな?」「逆に身体に悪い成分が入っているのかも?」と疑問に思うときは、かかりつけの小児科の医師などに相談してみることも1つの方法です。思いこみで行動するのではなく、気軽に専門家に頼るようにしてくださいね。
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