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子供の健康を守る米国のサイト『Safbaby』が運営するウェブマガジン

脱水症について – 子供には大人よりたくさん水分が必要です!

文:SafBabyのゲストエキスパート、ナタリー・ギアリー博士 編集者:koma

子供たちは大人よりも簡単に脱水症状に陥ります。細胞や、特に腎臓の機能を維持するために子供たちはより多くの水や、さまざまな液体を必要としています。たとえ彼らが病気でなくとも、忘れずに十分な量の水分を補給させておくことが重要です。

脱水症状を引き起こすさまざまな原因

脱水症状の原因は、運動中の水分補給不足や運動による多量の発汗だけではありません。下記のようなものも含みます。

  • 発熱
  • 過剰な発汗:スポーツ競技に参加中の10代やそれより幼い子供たちは、この現象をより起こしやすい存在です。何故なら彼らの体系は細い傾向にあり、その上、競技に夢中になっている間に脱水の初期の警告サインに気付かない可能性があるからです。
  • 過度な排尿:ほとんどの場合でこれは糖尿病の結果として発生しますが、特定の薬(抗ヒスタミン剤を含む)の使用も脱水につながる可能性があります。
  • 深刻な下痢や嘔吐

軽度の脱水による症状

  • 口の渇き、粘つき
  • 倦怠感−普段より活動量が少ない
  • 尿の減少:乳幼児の場合、1日に使用するオムツの枚数が6枚以下/成長した幼児や10代の場合、排尿の間隔が8時間以上
  • 泣いているのに涙が出ない
  • 筋肉の衰弱
  • 頭痛
  • めまい、または意識の朦朧

深刻な脱水症状

深刻な脱水は緊急の医療措置を要するもので、その症状は以下のようなものです:

  • 極度の神経質、または過度な倦怠感
  • 舌苔および口の渇き
  • 非常に濃い、または極度に少ない尿
  • 乳児の場合、頭の頂上にある柔らかい部分の陥没
  • 発熱

運動や体調不良に加えて、脱水を引き起こす他のリスクは以下を含みます:

  • 高温または多湿の気候
  • 熱せられた室内の空気:肌の水分量を減少させ、1日に必要な液体の摂取量を増加させる可能性があります
  • 2,500メートル(8,200フィート)以上の高度

脱水を予防する方法

  • 乳幼児や、下痢・嘔吐・発熱を発症している子供には「Pedialyte(ペディアライト)」のような水分補給飲料を与えてください。これらの市販飲料水には、水・塩分・糖分が特定の比率で調合されており、水分と電解質を補給してくれます。
  • 少量ずつ頻繁に与える: 子供が嘔吐を起こしている場合は特に、多量の水分を一気に飲ませないでください。これは高い確率で嘔吐へとつながり、渇き/排出/渇きの悪循環が始まります。15分ごとに少量ずつ水分を与えるほうが賢明です。
  • 赤ちゃんの体調が悪い時、母乳を与え続けてください。それと同時に、水分補給飲料も飲ませてください。もし子供に市販のミルクを与えている場合は、下痢の症状が改善するまでラクトースを含まないものに変更するか、ミルクにプロバイオティクスを加えてください。
  • 消化しづらい食べ物や乳製品の摂取を避けてください。これらは脱水症状を緩和せず、もしかしたら症状を悪化させるかもしれません。
  • 運動に関連した脱水の場合、冷たい水の摂取が理想的な選択肢となります。スポーツドリンクの多くが多量のカリウムを含んでいますが、これは幼い子供が著しく必要とするものではありません。彼らの排尿の量が過剰でない場合は特にそうです。

SafBabyのゲストエキスパート、ナタリー・ギアリー博士より

著者情報

Dr.ナタリー・ギアリー(Natalie Geary)

ナタリー・ギアリー医学博士(Dr. Natalie Geary. M.D.)は、ハーバード大学及びジョン·ホプキンス大学の医学部において訓練を受け、ニューヨーク大学/ベルビュー病院の小児科にて研修医を勤める。NYU(ニューヨーク大学)の一流個人開業団体に加入し、その後家族でサンタフェへ移住。ホリスティック医学とアーユルヴェーダ治療についても研究し、伝統的な小児医療に加えて、母乳での育児に関する相談、栄養相談、栄養分析およびアレルギーに関する相談の窓口を、マンハッタンのオフィスにて提供。学校、医療グループ、ウェルネスセンターにおけるゲスト講師としても活躍中。

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